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「サラリーマン川柳」などが話題になり、ここ数年ブームの川柳。

川柳に興味を持ち、自分で面白い川柳を作ってみたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、上手な川柳の作り方をご紹介します。

川柳とはどのようなものであるかについてもご説明しますので、川柳を知らない方もチェックしてみてください。

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そもそも川柳とは何?

川柳とは、五・七・五の合計十七音のリズムで作られる短い詩のことを指します。

川柳は、世界で最も短い定型詩の一つとして知られています。

同じ五・七・五で構成される俳句と非常によく似ていますが、俳句にあるような決まり事が少なく、自由度の高い詩を作ることができる点が非常に魅力的です。

どのようなテーマを扱っても良いため、川柳は俳句以上に幅広い層から愛されている定型詩であると言えるでしょう。


川柳の基本は?

川柳の基本は?

川柳の基本的な知識をご紹介します。

まずは川柳に関する知識を深めておきましょう。

川柳の形式

川柳は上五・中七・下五の三句体で構成されている定型詩であり、五・七・五の順に詠まれるのが一般的な形となります。

五・七・五の基本的な形を正格と呼びますが、川柳によっては五・五・七といったように、文字の区切りに変化をつけることも可能です。

川柳にも基本となる形はあるものの、自由に形を変えることができる点が魅力的です。

短歌・俳句との違い

短歌は五・七・五・七・七の形式で作る詩ですので、川柳との違いは分かりやすいでしょう。

俳句は川柳と同じく五・七・五で作られる詩ですので、違いが分からないという方も多いです。


俳句には季語や切れ字が必要であるなどの制約が多く、自然をテーマとした格調の高い詩を作ることが求められます。

川柳に関しては細かい制約は無く、テーマも気にせず幅広い作り方ができます。

川柳はコツを掴めばすぐに作ることができるため、初心者にもオススメです。

人間を詠む

自然の出来事を詠む俳句に対して、川柳では人間に関する出来事を詠むことが多いです。

社会の出来事や、人情に関するテーマについて詠むことで、格調の高い俳句とはまた違った愛され方をしてきた詩であると言えます。

川柳の魅力はその自由度の高さにありますので、俳句のように格調高い詠み方をすることも勿論可能です。

川柳の三要素

川柳には伝統的に三つの要素があると言われています。

その三要素とは、以下のようなものです。

  • うがち=あらゆる角度から物事を見て、その本質を突く
  • おかしみ=無理に笑わせるのではなく、自然とくすりとしてしまうようなユーモア
  • 軽み=さらりと言ってのけることで逆に深みが出る

三要素が必要条件だというわけではなく、古来からこの三点がそろっているのが川柳の特徴ですよ、という話です。

なので、三要素に縛られる必要はありませんが、良い古川柳に見られる要素だということは念頭に置いておくといいでしょう。

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川柳の作り方やコツ

川柳の作り方やコツ

川柳初心者で作り方がわからないという方のために、コツをご紹介します。

川柳を作るためのご参考にしてみてください。

川柳を作る手順

川柳を作る際は、まずはおおまかにストーリーを決めましょう

川柳にどのようなストーリーを持たせるかが決まったら、様々なテクニックを挟んで肉付けしていきます。


その川柳を見た人が面白いと感じることができることも大切ですが、言い回しの上手さなども重要な評価対象となります。

評価の高い川柳には、どのようなテクニックが使われているかを確認してみると良いでしょう。

テーマを決める

まずはテーマ決めを行いましょう。

自然に関する詩を作りたいのか、人に関する詩を作りたいのかなど、大雑把な所から考え始めます


テーマの大枠を決めたら、徐々に細かいストーリーを考えてみましょう。

テーマ決めの段階で作りたい川柳を明確にしておくと、筋の通った分かりやすい川柳を作りやすくなるでしょう。

自分が経験した事を思い浮かべる

川柳は短い詩ですので、少ない文字数でいかに感動を与えるかが重要となります。

共感を得やすい川柳を作るコツは、できる限り自分自身の経験と照らし合わせてストーリーを考えることです。


妄想のみで考えたストーリーよりも、誰かの実際の経験に基づくストーリーを盛り込む方が共感を得やすいです。

自分自身の経験を川柳に盛り込めるよう作り方に工夫を施すことによって、様々な人からの共感を得られる作品に仕上がることでしょう。

リズムを大切に

川柳では字余り、字足らずなど、破調が許されていますが、5・7・5のリズムは古来から根付いているものですし、人々に馴染んでいます。

リズムのいい川柳にするためには、声に出しながら作ることをオススメします。

自分が読んで気持ちがいい川柳を作りましょう。

一音も無駄にしない

某テレビ番組の俳句のコーナーでもよく言われていますが、川柳も俳句同様十七音しか使えません

したがって、一音でも無駄にするのはもったいないです。

できあがった川柳も見直して、言い換えができるところはないかチェックしましょう。

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細かいテクニック

細かいテクニック

川柳の作り方のコツをある程度把握し、初心者を脱した方のために、より細かいテクニックをご紹介します。

ステップアップを目指す方は、ご参考にしてください。

直喩と隠喩

川柳の代表的なテクニックとして、比喩があります。

あるものを他のものに例えるテクニックで、直喩と隠喩も比喩に含まれます。

直喩は「林檎のように赤い」などのように、何に例えられているかが一目で分かる比喩です。


隠喩の場合は、一見すると比喩であるかが分からない場合もあります。

「ここは天国だ」と言った場合、まるで天国のようだと分かりやすい言い回しで例えているわけではありません。

「~ような」といった直接的な例え方をしない比喩のことを隠喩と呼びます。

擬人法と誇張法

擬人法は、本来人ではないものを人であるかのように振舞わせる方法です。

「雷が怒る」は、感情の無い自然現象が人のように怒っていると例えているということが分かります。

誇張法は、あることを大袈裟に描写することによって、印象付けたい場合に利用されます。

リフレイン

リフレインは、同じ言葉を繰り返して印象を強める方法です。

短い川柳の詩の中で同じ言葉を繰り返すことにより、伝えたい内容にインパクトを与えることが可能となります。

対置法と遠近法、反転法

対置法は、異なるものを並べて置き、同じ動詞や形容詞で受ける方法です。

「林檎とトマトが赤い」は、林檎とトマトを並べつつ、赤いというワードで一括りに表現しています。

遠近法は、過去や未来の出来事を現在と対比させることで、時間の流れを感じさせる方法です。

「背伸びして覗いた塀の裏」と言えば、昔は背伸びをして覗いたのだから、幼い頃を描写しているのだなと推測することができます


何年前と明確に書くよりは、詩の中の描写から時系列を読み取れるように作った方がオシャレです。

反転法は、伝えたいこととは反対の事柄を書くことによって、伝えたいことを暗に示す方法です。

「増えていくあなたの勝ち点」と言えば、相手は何度も負けていることが分かります。

実は負け続けている人に対して焦点を当てた川柳を作りたい場合に、このようなテクニックを用いる場合があります。

虚実法

虚実法は、実際には無いことをあたかも事実のように描写する方法です。

「霞を食べる」といっても、実際に霞を食べているわけではありません。

初心者でも面白いと思われるコツ

川柳の初心者でも面白いと思われるために、作り方のコツをご紹介します。

まだ初心者で不安を感じるという方はご参考にしてみてください。

思いを伝える

初心者のうちは、テクニックを駆使して川柳を作ることは難しいでしょう。

最初は素直な気持ちを詩に盛り込み、ストレートな感情を伝える川柳づくりを目指すと良いでしょう。

飾らない詩が人の心を打つこともあります。


作り方が分からない初心者が無理にテクニックを盛り込んでも中途半端になってしまう可能性が高いため、まずはできる範囲で最大限のパフォーマンスを発揮してみましょう。

タイムリーな話題を使う

タイムリーな時事ネタを使うと、簡単に人気を集めることができます

交流の盛んなSNSで発表することで、多くの人から注目を浴びるチャンスもあるでしょう。

最初は作り方にこだわらず、利用できるものはなんでも利用すると良いでしょう。

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話し言葉でリアリティーをもたせる

川柳で大切なのは共感を得ることです。

そのため、親しみやすい話し言葉を使うことが大事になってきます。

それに、話し言葉で書かれた文章って読み言葉で書かれたものよりリアリティーを感じませんか?

サラリーマン川柳などを読むとき、同僚や友達の話を聞いているような気分になるのは、このリアリティーのおかげじゃないでしょうか。

やはり技術を磨く

川柳のコツが掴めてきたら、比喩表現など様々なテクニックを磨いていきましょう。

どのようなスタイルを目指すのであれ、基本的なテクニックを押さえておいた方が川柳の幅が広がるということに変わりはありません。

自分の個性を伸ばしつつも、川柳のテクニック磨きも並行して行いましょう。

川柳上達への道

川柳上達への道

ちょっとした趣味として川柳に親しむのもいいですが、続けるうちに、もっとうまくなりたい!と思うようになる人も多いでしょう。

どうすれば川柳が上達するのか、そのポイントを紹介します。

とにかくたくさん作る

そんなこと?と思われるかもしれませんが、やはり経験に勝るものはありません。

常にアンテナを張り巡らせ、面白い題材を探し、他人とは違う視点で見ていれば、おのずと多作になるでしょう。

また、他の人が作った川柳をたくさん読むことも大切です。

コンテストに応募する

今は川柳がたいへん人気なので、サラリーマン川柳など有名なコンテスト以外にも、様々な企業や団体が川柳を募集しています。

そういったコンテストに思い切って応募してみることが上達の鍵になるはずです。

コンテストに応募するとなれば締め切りができ、締め切りがあれば、否が応でも川柳を必死に考えるようになります。

そうやって真剣に取り組むことが大事なのです。

入選すればモチベーションがぐんと上がりますし、しなくても悔しさをバネに頑張りましょう!

 

まとめ

川柳の作り方のコツをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

川柳は初心者でも気軽に作ることができるため、コツが掴めたら俳句にチャレンジしても良いでしょう。

様々な作り方を工夫して、自分だけの川柳を作ってみてください。


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