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日本では番号で呼ばれる台風ですが、
海外では「ハリケーンカトリーナ」など
名前で呼ばれているのを耳にする事
がありますよね。

実は同じ台風であっても国の中だけ
で使われる時と、
他の国や地域と情報交換する際に
使われる名前は違うのです。

どんな違いがあるのか?
なぜ違うのか?
名前の由来はどこなのか?
一緒に見ていきましょう。

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台風の名前は誰がつける?

台風の命名方法には大きく分けて
二通りが存在します。

一つ目は発生した順番に番号をつける
「番号方式」

もう一つはリストに載っている名前を
一定の周期でサイクルしながら使われる
「リスト方式」です。

現在は世界で海域を12に分割し、
それぞれの海域を担当する機関が
気象情報を分析し、
台風の呼び名を定めています。

日本では1968年
アジア太平洋経済社会委員会と
WMO(世界気象機関)によって
設立された国際組織
「台風委員会」
が呼び名を定めています。

12カ国と2地域が参加しており、
2000年以降は参加国語により
命名される事になりました。

台風、ハリケーン、サイクロン、タイフーンの違い

台風、ハリケーン、サイクロン、タイフーン
これらは混同して使われがちですが
定義に違いが存在します。

台風とは、北大西洋西部の熱帯海上
北緯5〜20度付近で発生し、
最大風速が毎秒17.2メートル以上
の熱帯低気圧の事を指します。

また、「台風」「タイフーン」
は同意義語です。


気象庁は台風を「強さ」「大きさ」の二つ
で規模を表しています。
「強さ」では最大風速を基準にしており、
33メートル毎秒〜44メートル毎秒の台風を
「強い台風」。

44メートル毎秒〜54メートル毎秒が
「非常に強い台風」。

それ以上の強さの台風を「猛烈な台風」
としています。

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「大きさ」では風速と台風の半径を基準
にしています。
風速15メートル毎秒以上の
半径500km以上、800km未満のものを
「大型台風」。

風速15メートル毎秒以上の
半径800km以上のものを
「超大型台風」としています。

ハリケーンとは、大西洋西部のカリブ海
またはメキシコ湾で発生する暴風雨を伴う
強い熱帯低気圧
(最大風速33メートル毎秒以上)を指します。

サイクロンとは、インド洋方面に発生する
強い熱帯低気圧を指します。

全て性質としては同じものであり、
規模の表現も同じですが
「どこで発生したか」によって
使い分けがなされるというわけです。

台風の名前の付け方(由来)

日本の場合

日本国内では番号方式をとっています。
毎年一月一日以降、
一番初めに発生した台風を
「台風一号」とし、

それ以降に発生した台風を
順番に二号、三号と名付けています。

台風が弱まって熱帯低気圧になっても、
再度発達して17.3m/秒を
超えるものになった場合は
弱まる前と同じ番号の台風となります。

一方、海域区分上では
台風委員会に属しており、
国同士でコミュニケーションを取る際は
140の名前が記載されたリストの名前を
使って台風を表わしています。

過去の台風の名前一覧

2000年から施行されている、
気象庁が公式に発表しているリスト
は以下のサイトで確認できます。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-5.html

アメリカの場合

アメリカでは海域ごとにアルファベットの
頭文字を使って発生した順に名前が
つけられています。使われるアルファベット
の種類は海域ごとに異なり、
6年周期でリストが使用されます。
ただし、過去に甚大な被害を
もたらしたものに関してはリストから
外され、完全な固有名詞となります。
例:ハリケーンカトリーナ,ジュアン等

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なぜ女性の名前がつけられる?

これには諸説ありますが有力な説が
三つあります。

説①:1941年、George R. Stewartさん
という作家が出版した「Storm」という
小説の中で、嵐を「Maria」という女性の
名前がつけられました。

この本は全米に広がり、
当時の気象学者がこれにちなんで
女性の名前をつけるようになった。

説②:1940年代までは気象学者がその時点の
緯度、経度で呼んでいました。
これは台風の位置情報を
正確に予測し記録するのに
役立っていましたが、
一般人には分かりにくく
好まれていませんでした。

1950年になるとアルファベットの順番
を使って人名で呼ぶようになります。
この時、海軍は船の名前に女性の名前を使用
しており、当時の海軍の気象学者
台風の名前も女性の名前を使うようになった。

説③ 1950年代、アメリカのテレビやラジオ
気象予報士達が広めたという説。
台風の動きが予測しにくい様子を、
現在であれば性差別になってしまう言い方で
“女性のようだ”と表現し、
女性の名前で呼ぶようになった。

現在は男性と女性交互

女性の名前だけを使うのは性差別や
語弊を招くものであるとし、
現在は男性と女性双方の名前を
交互に使われています。

過去の台風の名前一覧

現在はリストから外れている
台風の名前の一覧は以下サイトで確認
できるようです。

https://www.nhc.noaa.gov/aboutnames_history.shtml

〜関連記事〜
台風で学校が休みになる基準は?ならない場合はどんな時?

まとめ


いかがだったでしょうか。

アメリカが今日の台風の名前の付け方
に至ったのは、70年近く前の気象学と
当時の文化的背景が深く
関わっているのです。

台風に名前をつける事に日本人は馴染み
がありません。

しかし、日本には地震という自然災害が
時に甚大な被害をもたらします。

歴史に残る自然災害から何を学んだのか
そこにはどんな支援があったのか
どんな犠牲があったのか。

固有名詞で呼ぶ事は
重要な役割を担っているかもしれません。

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