保育園や幼稚園を卒園していざ小学校へ通うようになると、新たな悩みに直面します。
毎日、元気に登校して欲しいと願うのが保護者です。
しかし、子どもが体調を崩して欠席をしなくてはならない場合が出てきます。
また、家庭の都合で学校を休ませなくてはならないこともあります。
そんな時は学校にどのように連絡したらいいのでしょうか?
そもそも家の都合や旅行などで学校を欠席させる事自体、どうなんでしょうか?
色々な疑問があると思います。
私は以前小学校の教諭をしていまして、現場で様々な場面に遭遇してきました。
今回はそんな私が、
- 小学校を欠席するときの理由
- うまい言い訳
- 連絡帳の書き方
- 学校への連絡の仕方
- 家族旅行で小学校を欠席はアリか?
について個人的な意見もふまえて、まとめていきたいと思います。
Contents
小学校を休む本当の理由で多いのは?
小学校は義務教育なので、保育園や幼稚園と違い休まず通うことが前提とされています。
小学校を休む理由としては、体調不良・家庭の都合・子どもが学校に行きたがらないなどが挙げられます。
いづれにしても欠席するとなると、学習の遅れ、先生とのやり取り、クラスの友達との関係等、色々なことを考えてしまいます。
これから小学校を休む理由を詳しくみていきましょう。
風邪(体調不良)
小学校を休む理由として最も多いのは、体調不良です。
小学生はまだまだ体力がなく、免疫力も低いため、特に疲れているときや季節の変わり目には体調不良で欠席することが多いです。
欠席すると授業に遅れたり、欠席プリントを作る先生や届けてくれるお友達に迷惑を掛けてしまうなどと心配になりますよね。
このため、子どもに無理をさせてでも登校させる保護者もいます。
しかし、無理に登校をさせたために、悪化して長引いたり、クラスのお友達に移してしまうこともあるので、体調が悪いときはしっかり休ませることも必要です。
家族旅行
現在、私たちの働き方は多様化していて、両親が揃って土日に休めない家庭は増えています。
そのような家庭では、平日に家族旅行を計画する場合があるようです。
平日は子どもが通学しているので、旅行の際は学校を欠席させて旅行に出掛けます。
学校を休ませてまで旅行をする理由としては、家庭でしかできない貴重な体験をさせたいという思いや、この瞬間に家族みんなで思い出を作りたいなど、各々の考えがあるようです。
葬式など
身内に急な不幸があると、子どもを参列のために休ませる必要があります。
小学校では、休んでも欠席としない忌引きの制度があります。
急な不幸で、気持ちが動揺してしまうと思いますが、欠席の際は忘れず連絡が必要です。
小学校を休む理由でおすすめは?うまい言い訳は?
小学校を休む理由は、その時によって異なります。
小学校を休む時、スムーズに物事を運ぶためにはどのような理由を用いたらよいでしょうか。
正直にありのままを話すほうがよいか、それとも好印象を与えるように言い訳をしたほうがよいのか、悩みますよね。
体調不良(仮病)
体調不良は最も多い欠席理由ですが、こちらでは仮病のときの伝え方をご紹介します。
学校を欠席する際、なんらなかの理由で本当のことを言えないときに病気と偽って欠席理由とすることがあります。
腹痛・頭痛
仮病を使う際は、あまり大袈裟に伝えないことがおすすめです。
腹痛や頭痛を理由に欠席連絡をする際は、まず、いつから痛みを訴えているのかを伝えましょう。
そして、念のため、大事をとってとの言葉を添えて、明日は登校できそうかどうかを伝えましょう。
風邪
風邪といっても、様々な症状があります。
風邪の場合も大袈裟に伝えないほうがよいです。
昨夜から怠そうなのでとか食欲がないことを伝えた上で、念のためや大事をとってと付け加えて欠席させます。と伝えましょう。
こちらも、明日は登校できるかどうかを一緒に伝えると、学校側も準備がしやすいです。
身内の不幸
体調不良で休むと欠席扱いになるため、欠席扱いにさせないために、身内の不幸を理由にすることがあります。
身内の不幸は、関係によって忌引きになる日数が決まっています。
自治体によって異なる場合がありますが、両親だと1週間、祖父母、兄弟姉妹だと3日、曽祖父母や叔父、叔母だと1日の忌引きになるようです。
いとこなど、関係が遠い場合は、事故扱いで欠席扱いとなります。
しかし、どのような理由があっても身内の不幸と偽ることは、おすすめはできません。
本当のことをいう
仮病を欠席理由にすることは余程の事情があるときだと思いますが、子どもの前で大人が嘘をつく姿を見せることにもなります。
できれば正直に理由を言ったほうが今後のためにもよいと思います。
また、場合によっては第三者に嘘がばれる恐れもあるため、なるべく使いたくない理由ですね。
家族旅行で学校を欠席はアリ?
学校を欠席するときは、正直に理由を伝えたほうがよいとお話ししましたが、正直に旅行に行くから休むと言いづらいと思う人もいるかと思います。
それは、学校からの評価だけではなく、友達や他の保護者の目があるからです。
ここでは、一般的な意見と先生からの意見をご紹介します。
賛成派の意見
まず、賛成派の意見です。
家族旅行に行ける回数には限度があるのでできる時に体験させたい。
体の弱い祖父母と思い出を作りたい。
平日にしか営業していない工場などの体験ツアーに行かせたい。
などがありました。
両親が共働きで土日も不規則な休みだと、子どもとのコミュニケーション不足が懸念されます。
子どものころに両親と深くコミュニケーションをとることで、その後の人格形成によい影響をもたらすと考えることが賛成の理由でもあるようです。
反対派の意見
次に反対派の意見です。
小学校は義務教育だから、簡単に休ませると社会に出たときにルールを守れない人になる。
授業に遅れることで、子どもへマイナスの影響がある。
欠席をしたために、先生がクラス全体に掛ける時間を削って、欠席フォローをしなくてはならない。
などがありました。
やはり、子どもにとって義務教育は公の部分であり、税金で学ばせて頂いているという謙虚な気持ちが反対派の意見に繋がっているようです。
先生はどう思ってる?
私は教諭経験者ですが、最近は、家族旅行のために学校を休む子どもが増えてきて、旅行で休むことは一切認めないという先生は少なくなって来たように思います。
それでも、欠席時の授業のフォローやクラスメイトへのフォローなども必要なため、おすすめはできないのですが、仕事の多様化・家庭の都合や考えを考慮すると仕方がないと容認する先生が多い気がします。
旅行で欠席した時の授業内容は、家庭学習で補う努力をしていただけたらと思います。
私個人の考えとしましては、旅行の時には正直に伝えてほしいと思っていました。
せっかく楽しく思い出を作って来たのに、隠さなければならないのはかわいそうだと感じたからです。
勿論周りには、簡単に旅行に行くことができないお友達もいるので、配慮しながら思い出を共有したいと思っていました。
私の周りの先生方も旅行の際に事故や悪天候で予定通りに帰宅できないことがあったときに、すぐに連絡が取ることができるように、本当のことを言ってほしいという考えでした。
学校への連絡は電話?連絡帳?
学校への連絡は電話の方が便利だというのが保護者の気持ちですが学校への連絡は連絡帳ですることを推奨している学校が多いです。
インフルエンザなどが流行する時期を想像していただくと分かりやすいかと思いますが、朝の忙しい時間に電話が次々に掛かってくると、打ち合わせや授業準備に支障がでます。
欠席連絡の方法は、学校毎に案内しているはずなので、一度確認してみてください。
連絡帳の書き方
連絡帳には、季節のあいさつなどは不要です。
正式な文書ではないので、難しく考えなくて大丈夫です。
体調不良による欠席のときは
お世話になります。
昨日より発熱(38度5分)しているため、本日は欠席します。
よろしくお願いします。
と、シンプルに書くのがおすすめです。
出席停止の病気のときには、いつまで休む必要があるのかが分かるのであれば書いたほうがよいです。
旅行の際は、当日ではなく一度、1週間前くらいに連絡帳に書き、前日にもう一度伝えると、先生も把握しやすいかと思います。
文章としては
お世話になります。
〇月〇日より3日間、家庭の都合(旅行)で欠席します。
よろしくお願いします。
さらに、旅行から帰ってきたら
お世話になります。
無事に旅行から帰宅しました。
欠席時の学習などは、家庭で補うようにいたします。
お手数をお掛けしますが、よろしくお願いします。
と書くのがおすすめです。
子供へのフォロー
仮病や偽りの理由で学校を休ませることは、本来望ましいことではありません。
楽しい旅行に行く場合であっても、子どもは授業の遅れや学校での振る舞いなどに不安を抱えていることがあります。
小学校を休んで旅行に行く際などは、子どもの意見も聞いてみるとよいかもしれません。
旅行には、なぜこのタイミングで旅行に行く必要があるのかを説明してから出掛けるのがおすすめです。
旅行から帰宅したら、欠席した授業内容や学校生活のフォローを忘れずにしましょう。
参考書籍
こちらは参考書籍になります。
なるほどと思うようなおすすめの内容になるので、気になる方は是非チェックして見てください。
まとめ
今回は、小学校を休む理由と連絡帳の書き方をご紹介しました。
どのご家庭にもきちんとした考えがあり、子どもの教育に一生懸命です。
小学校を休ませて、楽しい思い出を作りたいと思っても周りの目が気になるのが、義務教育です。
教育方法に正解は一つではないので、楽しくお子さんとの時間を過ごして成長を見守りたいものです。