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この記事で扱うのは家に雷が落ちる確率と、家電製品への影響なのですが、このことを書くに当たっての結論は2019年の春、実際に我が家に雷が落ちました!

 

2階建て一戸建て住宅で、感電などもなく中に居る人間、ペットの猫を含めて全員無事でした。

家電製品も使えています。

 

引っ越してきて日が浅い家ですが、幸いにして雷は表面を伝って家の中に届かなかったようです。

火災など被害に至ってしまった場合のことを思えば、非常に幸運だったと思います。

 

落雷が発生しなくても、雷は大きな音だけでも不安感を煽ってきます。

まして稲光が頻発しているときは、家に落ちるのでは?!

外に居ると自分にも落ちてしまうのでは?!

と考えることも雷が酷いとありますよね。

 

家にも人にも雷は落ちます。

テレビをはじめとして身近な家電製品への影響も、かなり深刻になる場合もあります。

 

  • 雷が家に落ちる確率
  • 家電への影響
  • 家への落雷時の対策

 

上記の事柄についてチェックしていきましょう。

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雷が家に落ちるとどうなる?

家 落雷 家電 影響

雷が家に落ちた場合、木造の家屋であれば雷が落ちて走った箇所が裂けてしまったりすることがあります。

 

建材や雷の落ち方によって状態は変わっていきますので、被害の出方を一括にすることはできません。

 

雷は家に落ちる?落ちない?

再三になりますが、雷は家に落ちます。

通常のアパートなど似たような高さの建物であれば、確率は変わらず落雷は発生するといわれます。

 

高いところであればあるほど雷が落ちやすく、落ちた雷は建物の表面、建材などを通って地面に吸収されていきます。

人間の背丈より高く出来ている以上、歩行者よりも落ちる確率は上がります。

 

高さが20メートル以上の建築物には避雷針の設置の義務があります。

そこまでの高さが無くても、地域の役場などに天井に向かっている細い金属が設置されるのもよく見かけることができます。

 

感電する?

人 落雷 感電

外側に近い壁に触れている時に家に雷が落ちると、感電してしまうこともあります。

 

壁から1メートル以上離れて部屋の中心に居るなどであれば、感電することはほぼありません。

我が家に雷が落ちた時もちょうど、家族全員が部屋の中心に居たことから誰も何の影響も受けませんでした。

 

雷が落ちた時だけでなく、雷が落ちる前に包丁を持っていたら手が痺れたので急いで放したという話もあります。

 

それだけ雷はエネルギーが大きく、人が分からないだけで電気を通すものが影響を受けているのが分かる例ですね。

 

火事になる?

家 落雷 火事 火災

雷が落ちることによって、火災の発生もします。

雷は非常に強力なエネルギーで、非常に高い熱も発するので火が出るのも珍しくありません。

家庭用のガスに引火して爆発するなどが引き金の場合もあります。

 

実際に火災が起こったことを報じているニュースも記載します。

 

雷が家に落ちた事例

ここでは実際に雷が住宅に落ちた事例を挙げていきます。

 

火災になり家の中が黒焦げ 札幌市南区2019年6月

 

当日の北海道では午後3時から午後5時の2時間に2800回もの雷が観測されていたことが分かっています。

 

自宅に雷が落ちた時は、ドーン!という大きな音と同時に停電して真っ暗になりました。

街灯や隣の建物の電気は点いていましたので、局地的に停電したのはすぐに分かりました。

 

地面が揺れるような振動はあまり感じなかったので電線が通っている鉄塔なりに落ちたのだと思ったぐらいです。

 

このニュースでインタビューを受けている被害を受けた家の方の言葉のように、雷が落ちたときは周囲に落ちたときより振動の感じ方などは鈍かったです。

このニュース映像を見ると良く自宅が停電しただけで済んだものだと実感します。

 

家の構成材の内部損傷

こちらのツイートのように、家の外側の構造は何でもなかったものの、電気配線から家電製品の類全てが内部で破壊されて、判定が家屋の全壊として扱われる例も。

 

後から述べていきますが、火災保険に加入しておくとこういった事例のときに保障を受けることができます。

 

2018年8月31日 茨城県落雷が原因と見られる連続火災

近隣地区で連続して火災が起こった事件です。

 

午後4時15分ごろ 桜川市友部

午後4時20分ごろ 下妻市

午後4時35分ごろ 筑西市

 

僅差の時間に3地点で住宅火災が起こり、いずれも木造だった住宅が全焼してしまったという内容です。

 

全ての事件で家に居た住民が大きな音を聞いてから、火災に気づいたということから落雷が原因と見られています。

幸い負傷者は居ませんでした。

 

当時の天気図を見ると日本はすっぽりと低気圧に覆われており、素人目でも悪天候だったことが分かる図になっています。

 

『気象庁2018年8月31日の天気図』

https://tenki.jp/past/2018/08/31/chart/

 

雷が実際に落ちる確率

落雷の被害についてのデータは気象庁のサイトに2005年から2017年までの12年の数字が掲載されています。

 

12年間で1540件、1年でおよそ130件の被害を数えられます。

3日に1度は日本国内のどこかで落雷による被害が起こっている数字になりますね。

ここだけを見ると、いつどこで遭遇するのか分からない確率だと感じます。

 

なお2018年8月の関東のゲリラ豪雨の時の雷の発生回数は2万回にもなり、停電の被害が記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。

 

避雷針がある場合

避雷針は雷が先の尖ったものに集まりやすい性質を利用して雷を避雷針に引き寄せて地面に電流を逃がすためのものです。

建物本体と周囲への雷の被害の拡大を防ぐ効果を得るのが目的になっています。

 

実際には雷を引き寄せるための道具なので、落雷自体はしている状態です。

避雷針がある建物への落雷の実数統計が無かったので確率は分かりませんでしたが、直接の被害からは

建物を守ることが可能になっています。

 

建物が守られる代わりに電流に弱い機械類を完全に保護することは難しくなっています。

 

インターネットのサイトのサーバーの内部に電流が至った時にはサーバーダウンが発生します。

もしも利用しているサービスの提供元の地域の天気が非常に悪かった場合は、雷の影響かもしれませんね。

 

現在はPDCE避雷針と呼ばれる、落雷そのものを避ける避雷針の開発が進められています。

身近なもので例えると磁石はS極とN極で引き合いますが、同じ極を合わせようとしても反発して離れてしまいますよね。

 

雷も同様に+(地上)の電荷と-(雷雲)の電荷で引き合い、同じ電荷では離れていく性質があります。

この性質を利用して雷を落ちないようにしているのがPDCE避雷針です。

全国の学校、公的機関に設置され、普及が見込まれています。

 

しかし避雷針が設置されている高い建物で必ずしも避雷針に雷が落ちてくれるとは限りませんし、避雷針以外の場所に落ちてしまうこともあります。

 

特に大型の建物の角や側面に落ちて建物の建材を破壊することも珍しくないということから、大型の建物には避雷針以外に、雷を受けて電流を逃がす受雷部を設置するよう平成17年(2005年)に呼びかけが行われました。

 

コンクリート素材の大型ビルにこの受雷部を作成することは予算の面で厳しいということから未だ普及仕切れていないということです。

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マンションやアパート

アパート 落雷

タワー型マンションでは、対策が難しいとされる受雷部の設置ですが、建物全体が受雷部になっている「あべのハルカス」のような建物もあります。

 

高層マンションであれば、PDCE避雷針を用いているのかどうか、受雷部が設置されているのかも入居前に確認したいポイントになっています。

 

一般的な一戸建てと、小規模なアパートの場合は高低差が少ないため、落雷の確率の違いは無いと言われています。

 

一軒家

アパートと戸数と収容人数は異なっても、落雷発生の確率には違いがありません。

雷が落ちた時の被害については無事なこともあれば、電流による内部破損、ガスへの引火などによる火災が発生してしまうこともあります。

 

歩いている人に落ちる確率は?

人 落雷

歩いている人間に雷が落ちる確率はおよそ1000万分の1で、宝くじの1等を引き当てるのとほぼ同じ確率と言われます。

 

日本国内では1年で20人に落雷しており、雷が落ちた場合の死亡率は70%です。

雷が当たったら命はほぼ無い数字ですね。

 

普段使っている家電製品の作動に必要な電力は100ボルト。

それでも、うっかりコンセントとプラグの隙間に触れると痛い思いをしてしまいます。

 

雷の電力はなんと1億ボルト!

家電製品に必要な100万倍ものパワーが生身の人間に降ってきたらひとたまりもありません。

 

更に落ちた瞬間のエネルギーは2億ボルトにもなり、大気中にある時以上の衝撃を受けていることになります!

数字で見るだけでも怖くなってきますね。

 

雷が家に落ちた時の対策

雷は落ちやすい傾向が高いところ、というだけで落ちる場所を選びません。

10km以内で雷が発生した時には既に落雷の被害の可能性が生まれています。

 

建物の中も雷が落ちた時は建物の表面を電気が伝うことが確率で多いものの、建物を貫通してしまうこともあります。

残念ながら雷に対して必ず安全な場所はありません。

 

落雷に遭遇したときに被害を抑えるために身一つでできる方法について記載していきます。

 

感電を最小限に防ぐ方法

「自宅」

家に居る時は、まず風呂場や台所など水場からは急いで離れて下さい。

濡れている場所は電気が通りやすいので非常に危険です。

 

水道管も電気が通るときもありますので雷が激しい時には蛇口に触るのも避けるようにしましょう。

 

壁から1メートルほど離れて体が触れないようにします。

ガラス窓も衝撃で割れることがありますので、破片にも注意が必要です。

近くにテレビやコンセントが刺さっている家電製品からも離れるようにしましょう。

 

「車」

車に居るときに雷が落ちた場合は、慌てずに車の中で様子を見ましょう。

落雷への対策もした上で作られているものなので、内部に居る人間に影響は出ません。

ドアに体を触れないようにしておくとより安心です。

 

代わりに雷の熱によるタイヤのバーストや、金属のパーツは電気が通ること、窓ガラスの破損には注意が必要です。

 

近くにしっかりした造りの建物があるのなら、建物へ入るのがベターです。

 

「屋外」
落雷 対策もし屋外で雷に遭遇した時にはできる限り建物に入り、何もない場所の時には足を狭くして雷の衝撃で鼓膜が破れるのを防ぐため耳を塞いでしゃがみます。この時足を開くと雷が通ってしまいます。避難しようと走って大股になった人が感電してそのまま死亡、歩いて歩幅が狭かった人は平気だったという例があります。金属のアクセサリーを付けている場合は、身につけている方が落雷の時の被害を減らせます。体の表面を雷が伝うため火傷はしても、体の内部の損傷を避けることができるのです。人に雷が落ちた場合、皮膚には稲光の形そのままというよりも、粘菌の移動のタイムラプス映像のような模様に火傷が付き、ひどいものになると筋肉をごっそりとえぐり取ったような状態になります。

 

「粘菌のタイムラプス」

 

実際に落雷から生還された方の画像の掲載もネットにはありますが、落雷の恐ろしさが非常に良く伝わってきます。

衝撃の強い画像もありましたので粘菌が広がるイメージにさせていただきました。

 

雷の保険は?

火災保険で対応できます。

そのためには事前に、火災保険に加入しておく必要があります。

 

雷が落ちて直接火災がおきた場合は火災保険。

近所の家への延焼が起こってしまった場合は、賠償責任保険になります。

 

加入の書類を記載するときに自宅のみか、延焼も保証するものかの選択肢がある場合、必要に応じて選んでおくと良いでしょう。

 

家電製品の破損にも対応しており、家に雷が落ちてアンテナの電流からテレビが破損した場合。

もう一つ、コンセントからの過電流で家電製品が壊れた場合も火災保険の対象になります。

 

最初から家具が備え付けられたビルトインタイプの場合は、建物の保証か、家財道具の保証なのかといった分岐が考えられますので、火災保険の加入時に確認しておきたい事柄です。

 

賃貸のアパートに住んでいる場合は、家財道具の補償が主体になります。

自分の部屋が出火の原因になってしまう場合、他の場所からの出火の場合が考えられます。

いざという時のために賃貸住宅向けの火災保険に加入しておくと良いでしょう。

 

賠償責任補償は、他の住民の部屋に迷惑が懸かってしまった、あるいは怪我をさせてしまったときにも使えるので備えておきたい内容です。

 

雷で怪我をしてしまった場合は傷害補償の対象になります。

建物・家財道具とは別の契約が必要になる場合がありますので、プランをよく確認しましょう。

 

  • アパートやマンションに住んでいる場合は賃貸型保険。
  • 火災保険で、雷で壊れた家具を補償してもらえる。建物と家具の補償がある。
  • 怪我をしたときは傷害補償なので、火災保険の追加プランに加入しなければならない場合も

 

避雷器

雷が配線を通った場合は過剰な電流が流れる雷サージが発生します。

雷鳴が聞こえたら、パソコンやハードディスクはコンセントを抜きましょう。

仕事の手を一時休めても、データが全て破壊されるよりは遥かにマシです。

 

雷サージを防ぐための避雷器、サージアブソーバ・サージアレスタと呼ばれるものがあります。

電気の通路に設置して、過電流から家具を守るものです。

 

設置には工事が必要になりますが、コンセントのタップに内蔵されているタイプのものもあります。

可能であれば設置しておくと安心です。

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雷が家に落ちると家電への影響は?

家 落雷 家電 影響

既に避雷器でも触れましたが、家の配線を雷が通ってしまったときは家電製品が家全体の電気配線ごと全滅することもあります。

雷が鳴った時には大事な家電製品の電源を抜ける時には全て抜くのが一番です。

 

コンセント

家 落雷 家電 影響

コンセントの配線が雷の通り道になるためコンセントを差していた家電製品が過電流によって内部から破壊されて使えなくなることもあります。

 

悪くするとコンセントの配線そのものが完全に破壊されることもあるなど、家電製品だけでなく電源供給部分そのものが使えなくなることもあります。

 

アンテナ

家 落雷 家電 影響

アンテナが一般の住宅で電気を引き寄せやすい部分になるのは、高いところに配置されることでも想像しやすいと思います。

 

アンテナのケーブルでつながっているテレビも影響を受けやすいです。

一度テレビを設置したらアンテナの線を抜くことはほとんどありませんので、アンテナのコードの位置を確認しておくのをおすすめします。

 

コンセントと同じように過電流で内側からテレビを破壊することがあります。

 

まとめ

今回は、私自身の自宅に雷が落ちたことから記事を作成しました。

停電した以外にはほぼ何事も無かったのがいかに幸運だったかを実感する結果になりました。

家も家族も、家電製品も全て無事だったのですから。

 

同じ落雷でも無事な場合、深刻な被害を受ける場合の差の大きさについても知る機会になりました。

 

雷が人に落ちる確率は数字の上では非常に低いものの、3日に1度は必ず被害を出しているという統計を見るといつどこでどういう形で遭遇するのかは分からないと言えます。

 

この確率は単純な統計だけでは計れない身近な災害だと改めて実感ができました。

雷の被害は自宅に落ちる、屋外で落雷を目撃する、人に落ちた現場かもしれません。

 

今回まとめたことを、雷鳴を聞いたら思い出して行動ができるようにしたいと思います。

 

 

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