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ペタンクって聞いたことありますか?

フランスで発祥した、障害者でも参加できるスポーツです。

 

私が初めて体験したのは町内会のスポーツ大会でした。最初は高齢者用の新しいスポーツかな、ぐらいにしか思っていませんでした。

ところが半強制的にではありましたが、参加してみるとルールはごく簡単で、使う道具もとても少なく、誰にでもできるスポーツでした。

車椅子に乗りながらでもできます。実際、ステッキの必要な方がプレーされていました。

簡単であるがゆえにテクニックのあれこれを極めようとするととても奥の深いスポーツで、町内でもあちこちの試合に参加されている方もいらっしゃいました。

 

今後高齢者も増えていくでしょうし、ますます注目されていくスポーツになっていくでしょうね!

 

そしてこの記事では、

  • ペタンクとはどんなスポーツでどんな歴史があるのか?
  • ペタンクのルールややり方、ゲームの進行のしかた、ペタンクの始め方
  • ペタンクの投げ方やプレーのコツ

について詳しく解説していきます。

 

それでは一つ一つ見ていきましょう!

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ペタンクとは何?

ペタンクとは?

鉄球を使ったスポーツです。身障者でもできるように考えられています。鉄球をブールと呼びます。

発祥はフランスで、ヨーロッパでは盛んに行われています。


どんなスポーツ?

ペタンクで用意するのは最低限で3つ。

  • 鉄球(ブール)
  • ビュット(中心になるプラスチックの小さな玉)
  • メジャー

最低限これだけあれば、開始できます。参加できる人数は1チーム1名から3名です。

コートの広さは幅4m、長さ15mあれば十分で、これは国際大会の大きさになります。

ブールをビュットに近い場所に投げて、ビュットに近い玉の数で勝敗が決まります。



こちらの動画では、ペタンクとは?の大枠の部分や、ペタンクのルールが簡単に説明されています。

ペタンクとは何?という大まかなイメージが知りたい方はまずこちらの動画をご覧ください。

ペタンクの発祥はどこ?歴史についても!

ペタンクは1910年に南フランスの港町で生まれました。

 

ペタンクの前身であるプロヴァンサルの名選手であったジュール・ルノワールが、リューマチで動かなくなった足を揃えて鉄球を投げているのを見て、友人たちがペタンクを考案したと伝えられています。

1910年はその競技場で最初の競技会が開かれた年で、体の動かなくなったジュール・ルノワールと一緒に競技を始めた年が1907年であるとされています。

フランスではこの美しい友情物語にちなんで、1907年をペタンク発祥の年として100年の記念行事が行われたそうです。


オリンピックでも?

ペタンクはフランスで生まれたスポーツです。

2024年のパリオリンピックにはペタンクやスカッシュ、ビリヤード、水上スキーなどを公式種目に追加すべく検討中だということです。

正式に発表されるのは2019年。さて、ペタンクはどうなるのでしょう。


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ペタンクのルールややり方を簡単に!

ペタンクはビュットと呼ばれるプラスチックの小さな玉を基準にして、より近くにブールを投げて得点を競います。

 

ブールを投げる時は助走はしません。足を揃えて投げます。

チームは1名から3名です。

ブールは3名チームの場合は1人2球持つことができます。

 

ビュットの近くにブールを投げるのですが、ビュットから遠いブールのチームが次に投げることができます。

相手より近くにならないときは相手より近くになるまで投げることができます。


ペタンクに必要なもの

必要な準備は?

ペタンクに必要な場所は、少し広い空き地があれば十分です。

 

国際規格のエリアは細かい規定がありますが、町内の公園などで平地があればそれでプレーすることができます。

そういえば鉄の玉を投げて遊んでいるおじいちゃん、おばあちゃんを見たことがある、という人もいるかもしれません。

道具は鉄球、ビュット、巻尺だけです。

 

アマゾンで初心者セットを見つけました。これでペタンクを始められます。


基本的なルール

ペタンクのルールはとても簡単です。

ビュットと呼ばれる中心になるプラスチック玉にブール(鉄球)をより近く投げた方が勝ちになります。

よく似たルールのスポーツにカーリングがあります。違うところはカーリングは氷上で行われ、ペタンクは地面上で行われることです。


ペタンクゲームの進行は

ゲームの進行は?

  1. ビュットを投げる先行チームをじゃんけんなどで決めます。
  2. サークル内からビュットを投げます。サークルからビュットまでの長さは6mから10mであれば試合開始。
  3. ビュットを投げた先行チームがブールを投げます。
  4. 後のチームがブールを投げます。
  5. ビュットから遠い方のチームがビュットに近くなるまで投げます。
  6. 投げるブールがなくなると後のチームのブールがなくなるまで投げます。
  7. 投げる玉がなくなれば1メーヌ(1セット)終了。得点を計算します。
  8. 得点が高い方のチームが次のビュットを投げます。
  9. 得点は13点を先に取った方が勝ちとなります。(11点方法もあります)

ペタンクをやってみたいと思ったら

面白そうなスポーツだやってみたいな、と思ったらどうすればいいでしょうか。

住宅街の空き地や公園で、鉄球を投げて練習をしている人を探してみましょう。やってみたい、と言えば案外簡単に練習させてくれるかもしれません。


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ペタンクの投げ方のコツは?

ペタンクは鉄球を使います。

まず持ち方をしっかり覚えましょう。下手に投げると手首を痛めます。

 

ブールはわしづかみしないこと。上から指を揃えて持ちます。親指も他の4本の指と同じ方向で持ちます。

投げ方はアンダースローです。サークルから投げるのですが、サークルは直径が30センチから50センチと小さいので助走はしません。足を揃えて投げます。


ルーレット

ブールを高く投げないで最初から転がす投げ方です。

力のない人や小学生以下の選手などがよくやる投げ方ですが、作戦として投げる方法もあります。


ポワンテ

目標点の近くに投げることです。

 

一番基本になる投げ方です。サークルに足を揃えて立ち、アンダースローで投げます。

ポワンテの投げ方の中にポルテやドゥミポルテが含まれます。

投げる時にしゃがんで投げる方法と立ったまま投げる方法があり、それぞれで使い分けます。


ドゥミポルテ

ブールをビュットの近くにそのまま着地させれば問題はないのですが、どうしても着地するとコロコロと転がっていきます。

この投げ方は目標の中間あたりにブールを着地させて転がすテクニックです。

ブールがどれくらい転がるのかをよく知っていないと使えないテクニックですね。


ポルテ

ドゥミポルテより目標に近くブールを落として転がせるテクニックです。

高く上げて投げることで、障害になるブールを避けて目標に近づけることができます。

ゴルフでもこんなシチュエーションがよくありますね。バンカーなどからグリーンにボールを打ち込んで、カップの手前でぴたっと止めるテクニックです。

かなりスピンを効かせて投げないとブールは止まらないですね。やってみればわかりますが、難しいです。


ティール

目標を弾き飛ばす投げ方です。

相手のブールがチームのブールよりビュットの近くにあり、避けたい時の戦法です。しっかり目標を定めないとチームのブールを弾き飛ばすこともあります。

ティールの見事な技!


投げ方のコツ

手の甲を上にしてバックスピンをかけながら投げる、というのが基本ですが、ドゥミポルテのつもりがポルテになってしまうことがままありました。

まずはまっすぐに投げること、がコツでしょうか。

ブールの持ち方やアンダースローをしっかりと守って、腕や手首を痛めないようにしましょう。


ペタンクのいろいろな投げ方

まとめ

ペタンクは考案の時から体の不自由な人を考えて作られました。

ですからルールも簡単で、小学生から高齢者までちょっとした空き地があれば楽しめるスポーツです。

 

道具もたくさん必要ではばく、ブール(鉄球)と中心になるビュット(プラスチック玉)があれば、始めることができます。鉄球がなければ、他のボールで代用もできます。

ルールは簡単で玉の扱いもそれほど難しくはありませんが、勝つためのテクニックはとても高度です。

日本ではまだマイナーなスポーツですが、町内会を中心に各都道府県で連盟が作られています。

2024年のパリオリンピックでは採用される可能性がありますよ。

 

今から日本代表を目指してみませんか?

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