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自治会や町内会など加入者が減り、存続の危機が言われる時代になりました。

なぜ自治会に加入しないのか、したくないのか、メリットやデメリットなどをあげて考えて見ようと思います。

 

家族構成による自治会の必要性や、地域による差なども大きいと思いますが、自治会、町内会などは本当に必要なのでしょうか。

 

 

自治会とはどんな制度?

 

自治会とはどんな制度?

 

自治会、町内会などとも呼ぶ地域の団体です。

名称はいろいろありますが、内容は同じです。

改めて制度と言われるとなんだろうと思ってしまうのですが、地域の任意の団体という形です。

行政が住民に伝えたいことや聞きたいことなど、市区町村が直接回覧板を回したり、アンケートを取ったりするのは無理なので小さな単位で集まりを作ったのが町内会イコール自治会です。

地域の住民間の親睦を図るというのが名分です。

 

自治会に入らないのはアリ?

入らない人もいます。

この頃は自治会の危機、というようなテレビ番組もあり自治会自体の消滅などが問題になっています。

 

どうしてそうなったのでしょうか。

時代が変わってきて、共働きが一般的になってくると会合や行事参加などがあまりに多いと、すべてできなくなります。

引っ越して、町内会に参加してもらえますかと聞かれても考えてしまうこともあるでしょう。

子供がいれば自治会に参加していればメリットも考えられますが、子供のいない夫婦なら、別にいいかとなるでしょう。

 

ひと世代以前なら、自治会に参加するのは当然という考え方がありました。

現在はどうでしょうか。

まず子供がいなくなり、昔は暇であったお年寄りが今はとても忙しいという状況です。

自治会の行事をやろうとしても参加する人自体が少なくなってしまいました。

以前なら自治会単位での親睦旅行などもありましたが、今では参加者を集めることも容易ではありません。

 

ズバリ!自治会に入らないのは自由!

昔の価値観で考えると、自治会に参加していないのはちょっと考えられないことでした。

昔でも自治会などには入らないという考え方の人もいらっしゃったのですが、変わり者という感じでした。

昔ならご近所付き合いもよくあり、自治会に入っていないと回覧板や広報で回ってくるお知らせも、知らないままということもありました。

今は、市区町村のお知らせもホームページでいつでも閲覧できます。

広報を配ってもらわなくてもパソコンがあれば、細かいことまで知ることができます。

 

よく聞くことはゴミ収集に関連したことですが、ゴミの集積場所を管理するのは自治会の役目であることが多いので、ゴミ出しができなくなるということです。

その点でも、ゴミは市町村が収集しているので法律上は自治会に参加していようが、不参加であろうが問題はないのです。

問題の多い自治会は生活に直接つながった部分を逆手にとって、加入を強制しているようですね。

 

 

戸建てとマンション・アパートで違いはある?

戸建てとマンションでは自治会の参加率など、違いはあるでしょうか。

また自治会の活動に違いはあるのでしょうか。

 

マンションの場合

 

マンションの場合

 

マンションの場合はどうでしょう。

ご近所さんもすぐそばですが、自治会に不参加では気まずいでしょうか。

案外、マンションの自治会参加率は低いようです。

賃貸の場合ですと、いつ引っ越すかわからないのでなおさらです。

戸建ての団地などでよくあるゴミ集積場などの問題も、マンションではマンション単位で決まっています。

戸建てなどと違って管理組合という法的にも強制力のある団体がありますし、自治会を別につくらなくても、管理組合で自治会を兼ねているというマンションもあります。

ですから改めて自治会と言われると、最初の勧誘から断られることも多いようですね。

 

戸建ての場合

戸建ての場合は80%の加入率です。

戸建ては賃貸の場合が少ないですし、やたら引っ越しが多いということもありません。

長く住むという感覚があるのでご近所付き合いを重視するということがあるのかもしれませんね。

しかし、20%も加入しない方もいるということは、メリットが少ないと考える人もあるということです。

ご近所と言ってもこの頃は共働きの家庭が増えて、昼間は誰も家にいないことが多くなりました。

 

今までの自治会ですと日中に会議があって、専業主婦が出席したり、行事でも仕事を持っていない奥さんが参加したりできました。

今は会議は夕食後が多いですし、公園や道路の清掃行事など日曜日でも仕事のある家庭もあり、参加者は限定されてしまいます。

 

 

都会と田舎で違いはある?

では都会と田舎ではどうでしょう。

 

都会の場合

都会といえば、地価が高いイメージがあります。

マンションが立ち並ぶという感じですね。そういう考え方からすると自治会に参加する人が少ないでしょう。

実際、地価が高いということは物価も高く、共働きでないと生活が苦しくなってきます。自治会の行事や会議などにも参加したくても休みが合わなくて、できないことも出てきます。

 

参加者が少なくなり、消滅する自治会も増えているようです。

 

田舎の場合

田舎ですと古くから自治会以前の団体があるところもあります。

多くは寺の門徒が集まる団体のようです。

それと自治会を兼ねているところもあります。

そうなると参加するのが当たり前になり、会議があっても仕事が抜けられない、あるいは行事に参加できないことが多くなると、白い目で見られるなどということもありそうですね。

 

田舎ですと古くから同じ場所に住んでいる人が多いので、若い夫婦世帯など、親の世帯があるうちは参加不問となることもあります。

忙しい子供たち家族に代わって、まだ元気で体の動くお年寄りが中心になって運営される自治体が多いです。

 

若者は入らない人が多い?

 

若者は入らない人が多い?

 

若い人は入らない人が結構多いようです。

自治会の主な行事として

  • ゴミ集積場の清掃
  • 回覧板の発行
  • 市町村の広報配り
  • 道路や公園の草抜き
  • 安全パトロール
  • 親睦を兼ねた運動会
  • 子供たち中心の夏祭りやクリスマス会

などがありますが、単身世帯や夫婦二人だけの世帯ですとあまりメリットがありません。

昼間は誰もいない家なら団地のどこに誰が住んでいるのかわからなくても、不自由はしないでしょう。

運動会などあっても、やっとできた休日がつまらないことで潰されるなら、何もやらない方が得策です。

 

それに昔の慣習にとらわれないのが強みの若い人たちは、自治会費がどんなことに使われているか、ということも気になるようです。

曖昧なままでの会計報告では加入してもらえないこともある、ということですね。

 

 

途中で脱退もある?

最初はご近所付き合いだからと参加しても、トラブルがきっかけになったり、行事が負担になったり、あるいは役員を押し付けられたりということで、脱退する人もいます。

地域や自治会によっては規則があまりに厳しくなったり、曖昧だったりと住んでいる人にとって好ましくないことになっているところもあります。

 

何のための自治会だろうというようなところもあるようです。

 

自治会に入らないデメリットは?

 

自治会に入らないデメリット

 

では自治会に入る入らないでメリット、デメリットはあるのでしょうか。

入らないデメリットから考えてみました。

 

デメリット1:地域の情報が入りにくい

ご近所の情報が入らない、あるいは入りにくいということがあります。

地域といっても市区町村のような大きな地域ではなくて、ホンのご近所の情報です。井戸端会議で話題になるような些細なものが多いです。

 

デメリット2:子供のネットワークが作れない

子供のいる家庭なら、自治会主催の子供パーティなどが催されて参加できなくて仲間はずれにされることもあるでしょう。

学校単位ではなくて、団地単位の友達が多いならば自治会参加がいいということはありそうです。

 

デメリット3:自治会によってはゴミ出しができないこともある

法律的におかしいのですが、自治会がゴミ集積場の管理や清掃を任されている場合があります。

地域によっては、清掃当番の持ち回りなどができないのでゴミ出しなど遠慮してくださいと言われることがあります。

加入者だけの持ち回りではなく、利用する人の持ち回りとして考えてもいいと思いますが・・・

 

 

自治会に入らないメリットは?

次に自治会に加入しないメリットを考えて見ましょう。

 

メリット1:会費を払わなくてもいい

多くの自治会では、月々にしてみればほんの500円ほどの金額ですが、会員になれば集金にも携わらなくてはいけません。

留守宅に何度も出向いたりするのも、結構なストレスです。

それがなくなるのは、正直嬉しいものです。

 

メリット2:役員をおしつけられない

自治会のみならず、PTAなどの役員でも押し付けあいはありますね。

それがなくなります。

 

それだけでも嬉しいわーと言っていた奥さんの顔が、晴れ晴れとしていました。

 

メリット3:行事等で自由な時間を拘束されない

この頃の自治会では旅行などはしなくなりましたが、親睦を兼ねた運動会などはよくあるようですね。

参加者を集めるだけでも大変なようです。

参加する人も、行事を運営する人も決まった人が出て常連さんのようになっています。

新しく自治会員になった人が、参加したくても入りづらい雰囲気があります。

こういうことに気を使わなくてすむのもメリットの一つでしょうか。

 

メリット4:人付き合いの苦手な人にはうれしい環境

人付き合いの苦手な人には自治会はおっくうです。

私の団地で考えて見ると、高齢者は役員免除になっていますが、若い人たちに役員が回っていく頻度が増えました。

役員の一番やっかいな仕事は次の役員を決めることです。

やってくれそうな人を選んで頼みに行くのですが、まだ新しい会員の人にとっては、ストレスになる人もいるのではないでしょうか。

 

まとめ

自治会や町内会に加入するメリットやデメリットは、地域や家族構成によって大きく変わります。

単身世帯や子供のいない家庭ではあまりメリットがみられません。

高齢者と同居していたり、子供がいたりすると忙しくてもなんらかのメリットがあり加入していて良かったということもあるようです。

 

地域によってはゴミ出しが制限されたり、公園などの清掃に強制的に参加させられたりと、何かおかしいところもあるようですね。

時代によって地域のあり方も、家族のあり方も変わってきています。

自治会の形も住民の生活第一に、もっと変わっていってもいいのではないかと思いました。

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