スヤスヤ眠る姿はまるで天使のように可愛い赤ちゃん。
赤ちゃんは言葉を話せません。
泣いて意思表示する、泣くのが赤ちゃんの仕事、とも言われています。
実は、そんな小さくて可愛い天使のような赤ちゃんが、大人もビックリの嘘泣きをするって知ってますか?
赤ちゃんはお腹がすいた、おむつを替えてほしいなど困った時の本気泣きとは違って、嘘泣きをすることがあるって言われているんです。
新米ママやパパが赤ちゃんが具合が悪くて泣いているのか、嘘泣きなのか見分けられないと、
「病気なの?」
とあせってしまったり、困ってしまいますよね。
この記事では、
- まだ小さい赤ちゃんが本当に嘘泣きなんてするの?
- いつ頃から嘘泣きするの?
- どんな時に嘘泣きするの?
など、赤ちゃんの嘘泣きが始まる時期や理由などを、お伝えしていきたいと思います。
Contents
赤ちゃんが嘘泣きをするのはいつから?
スヤスヤ寝ていたはずの赤ちゃんの泣き声が急に聞こえて、家事もそこそこに慌てて駆け寄って抱っこしたり、あやしたりって、育児中の人なら何度も経験しますよね。
赤ちゃんが泣いている原因として考えられることは主に、
- お腹が空いている
- おむつを替えてほしい
- 眠くて機嫌が悪い
などがあります。
このような原因が、みつからないのに泣いてる時、
「具合が悪いの?」
と、すごく心配になるものです。
心配になって見てみたら、涙も出てないし、抱っこするだけでですぐに泣きやんだ、なんて経験ありませんか?
赤ちゃんも、ママや周り大人の行動をよく観察できるようになると、嘘泣きが始めると言われています。
自分が泣き声をあげた時、周りの人がどう対応するのか、実は反応を見ながら泣いたりすることがあるんです。
これが、いわゆる赤ちゃんの嘘泣きと言われる泣き方なんですよ。
では、この赤ちゃんの嘘泣きって、「一体いつ頃から始まるのか」「どんな時に嘘泣きするのか」などを、赤ちゃんの成長具合も含めて、調べていきたいと思います。
対処方法もわかると嬉しいですよね。
1ヶ月
生まれたばっかりの新生児期を過ぎ、生後1ヶ月頃には身長も伸び、体重も増え体つきもふっくらしてきます。
1ヶ月検診も終え、そろそろ沐浴を卒業し、大人と一緒のお風呂デビューするのもこの頃ですね。
生まれたばっかりの時に比べると、おっぱいやミルクを飲める量も増え、「あ~」「う~」と少し声も出せるようになってきます。
とは言っても、赤ちゃんはまだ言葉が話せるわけでもなく、何かして欲しい時や、これはイヤなど、自分の要求を訴える方法は泣くことしかありません。
赤ちゃんを観察しているとわかってくることなのですが、この頃になると、泣き方のバリエーションが増えてきます。
おむつが気持ち悪い、お腹がすいた、甘えて泣く、ぐずって泣く、暑い寒いなどで泣くなど、その時々の感情によって泣き方が変わってくる赤ちゃんもいるんですよ。
日ごろ赤ちゃんとずっと接しているママなら、これはお腹がすいて泣いてるな、おむつを交換して欲しいのね、などだんだんわかってきたりもしますよね。
火がついたようにギャーっと泣く、《ギャン泣き》と言われる泣き方も1ヶ月~2ヶ月頃がピークと言われています。
生後1ヶ月頃の赤ちゃんの泣き方は、嘘泣きと気づける泣き方には、まだ切り替わらない時期だと言えるでしょう。
まだ言葉も通じないし、何をどうしたらいいのか、ギャン泣きされると大人も参ってしまいますよね。
この時期の赤ちゃんは、まだ涙を作る機能が未発達なので、涙を流さずに泣いていても、嘘泣きとは言えないでしょう。
2ヶ月
生後2か月の赤ちゃんは、ママのお腹から出てきて、外での生活にも徐々に慣れ始める頃です。
授乳と睡眠を繰り返し、体もどんどん大きくなっていきます。
肉付きもよくなって丸々と骨が見えないくらいにふっくらして、手首などに輪ゴムをはめたように、くっきりとしわが有り、ぷくぷくした赤ちゃんを見かけたりしますよね。
赤ちゃんらしい姿でほんとに可愛い時期でもあります。
プニプニの自分の手を目の前に持ってきて、じ~っと見つめたり、指しゃぶりを始めるのも、この頃の赤ちゃんによくある特徴です。
これは、手や指が自分の体の一部であるのを確認する為の、大切な動作でもあるんですよ。
この頃から、赤ちゃんは夜寝る時間がだんだん長くなってきます。
寝る時間が長くなるのは、ママにとっても嬉しい事ですが、その一方で夜泣きが始まり、なかなか眠れない赤ちゃんが多くなるのもこの時期です。
夜泣きの原因ははっきり解明されてはいませんが、お腹がすいた等の生理的原因や、睡眠のサイクルが乱れている、快適な睡眠環境が整っていない、などの原因が考えられています。
外の世界に出てきてまだ2ヶ月でも、だんだん周りの状況がわかってきてるってことですよね。
生後2ヶ月の赤ちゃん、不快な気持ちや、自分の欲求を伝えるために泣くことはあっても、嘘泣きする子はまだまだ少ない時期です。
3ヶ月
生後3ヶ月ともなると大体の赤ちゃんは、生まれた時のおよそ2倍ほどの体重になります。
あごの筋肉も発達してくるので、一度の授乳で飲める量も増えるます。
一度でたくさん飲めるようになるので授乳の間隔も長くなり、授乳ペースも整ってくるようになるんですよ。
そして、この頃の赤ちゃんは、お腹がいっぱいという感覚がわかるようになってくるとも言われていて、自分から飲むのを止めたり、ママがまだあげようとしても飲みたがらなくなったりする事もあります。
いわゆる飲みムラが出てくるようになるんです。
急に飲まなくなったって心配しなくても、赤ちゃん自身がもうお腹いっぱいで止めてしまうことがあるので、無理に飲ませなくてもいいんですよ。
さらに、そろそろ首がすわり始める赤ちゃんもいるのが、だいたい生後3ヶ月頃です。
今までとは違って微笑むだけではなく声を上げて笑うようになったり、感情表現が豊かになって甘えるような泣き方をするようにもなります。
パパやママの声がする方に顔を向け目で追うようにもなるので、ますます可愛さが増しますよ。
生後3ヶ月になり、甘え泣きなどをすることが増える赤ちゃんも出てくる時期ですが、「これは嘘泣きに違いない」という泣き方をする子はまだまだ少ないと言えるでしょう。
赤ちゃんが嘘泣きをする理由
皆さんは赤ちゃんが涙を流して泣いてるのを見たことありますか?
赤ちゃんって泣き声はあげていても、涙なんて流してないですよね。
泣き声をあげている赤ちゃんを見て、「声は出してるけど涙は流れてないし嘘泣きなんじゃないの?」と思ったことがある人もいるかもしれませんね。
涙が出てないから嘘泣きしてる、と思いがちですが、実は赤ちゃんの涙を作る機能は生後3ヶ月くらいまではまだ未熟なので、泣いても涙が流れるほど出ないだけなんです。
生後3ヶ月くらいまでは、赤ちゃんが涙を流さずに泣いていても、嘘泣きとは言えないでしょう。
少し大きくなった子供や、大人が涙を流さず声だけで嘘泣きしてるのとは違うんですね。
ただ、生後2ヶ月から1歳くらいの間で、生活環境や赤ちゃんの性格により早い遅いの違いはありますが、かまって欲しい、相手して欲しいなどの理由から、嘘泣きが始まる子もいるようです。
赤ちゃんが嘘泣きをするのは、だいたいママやパパに構って欲しい時なんです。
特に生後6ヶ月前後くらいになると、知能が大きく発達するので、嘘泣きが始まることが多いようです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、快適か不快かという感覚が期限のバロメーターですが、生後6ヶ月からは好き嫌い、嬉しい、怖い、楽しい、寂しいなどの感情もわかり始めて、嘘泣きが本格的にスタートする赤ちゃんもいます。
もちろん、個人差はあるので、まったく嘘泣きをしない赤ちゃんもいますよ。
赤ちゃんの嘘泣きの見分け方
赤ちゃんが泣くのを、ママやパパが嘘泣きなのか、本当に泣いているのかの区別できないと、体調が悪いのかなって毎回焦ってしまうことになって、大変困りますよね。
赤ちゃんの嘘泣きを見分ける方法ってあるんでしょうか?
赤ちゃんとの生活に慣れていない最初のうちは嘘泣きに気づけなくても、何回か赤ちゃんの泣き方に接しているうちに、「これはたぶん嘘泣き!」と直感的に気づけるようになります。
赤ちゃんの嘘泣きには特徴がいくつかあります。
- 涙が出ていない
- 本気泣きの時ほど声に力がこもっていない
- 抱っこしたらすぐに泣き止む
- ママやパパの様子を横目で見ながら泣く
などが、赤ちゃんの嘘泣きに見られる特徴と言われています。
ママやパパに構って欲しい時は泣きながら、「気づいてくれるかな?」と横目で様子を見ているんですよ。
眠い時、お腹がすいてる時など本気で泣いている時の赤ちゃんには、泣きながら周りの様子を見る余裕はなく、涙を流して大声で泣くものです。
赤ちゃんの嘘泣きは、本気で泣いている時とは違い、いつもより声も小さいし力もこもっていません。
赤ちゃんと一番接しているママなら、声の出し方などですぐに嘘泣きと気づけるようになるでしょう。
赤ちゃんが泣くのを見て、焦ってるパパにママが「あれは、嘘泣きだよ」と教えてあげるのもいいかもしれないですね。
赤ちゃんの嘘泣きへの対処方法
赤ちゃんが嘘泣きをしている時、どうしてあげるのがいいと思いますか?
泣き声を何度も聞くと
「また泣いてる」
「嘘泣きだから泣き止むまでそのまま放っておこう」
と、うんざりしてしまうことがあるかもしれません。
特にママは赤ちゃんのお世話もしながら、家事をしたい時もあります。
何もせずにず~っと、赤ちゃんのそばに寄り添っているのはなかなか難しいのが現実です。
でも!嘘泣きだからといって、無視したり、原因を理解しようとせず、叱ったりするのはなるべく避けられるといいですね。
赤ちゃんの嘘泣きに気がついたら、家事の手を少し止めて、赤ちゃんの方に目を向けてあげるようにしましょう。
相手が赤ちゃんであっても、気持ちを理解してあげることは重要です。
嘘泣きをしている赤ちゃんの気持ちに寄り添ってあげることで、
「大事にされている」
「必要とされている」
など自己承認欲求が高まって、赤ちゃんが成長する上での自信につながります。
育児で疲れる毎日だけど、嘘泣きだからって知らん顔せず、構ってあげてくださいね。
放置はNG
赤ちゃんが嘘泣きをした時に、そのまま放置してしまうと、そのうち泣かなくなってしまう可能性があるんです。
泣き声にうんざり、疲れ切っていると「泣き声聞かなくていいなんてラッキー」と思うかもしれません。
でも、ちょっと待ってください!
嘘泣きを放置された赤ちゃんは、泣いた原因は取り除けていないのに、泣いても何もしてもらえないから、構ってもらう事を諦めて、泣く事もやめて、我慢する状態になっただけなんです。
嘘泣きは、赤ちゃんが構って欲しい気持ちを表現する方法だということをお伝えしてきました。
それは言葉を話せない赤ちゃんが一生懸命パパやママにこっちを向いてもらえる、構ってもらえる方法を考えて発見した、純粋な気持ちからの行動なのです。
これを無視して放置してしまうと、泣いて伝えることを諦めてしまい、情緒的にも大きな問題を抱えてしまうことがあるのです。
赤ちゃんが泣くことは周りの大人とコミュニケーションを取る手段なので、嘘泣きを放置するということは赤ちゃんとのコミュニケーションを断ち切ることになると言ってもいいでしょう。
赤ちゃんの嘘泣きは放置しないで、出来る限り抱っこしてあげたり、そばに寄り添って構ってあげるようにしましょうね。
嘘泣きだと感じた時の5つの対処方法
これまでにもお伝えしたうように、赤ちゃんが嘘泣きしてると気づいたら、放置せずに寄り添ってあげるようにしましょう。
家事の途中や、何かしている時でも、少し手を止めて構ってあげましょう。
具体的には
- 赤ちゃんの嘘泣きが始まったら、抱っこしてあげる
- 赤ちゃんの顔が見えるところにいてあげる
- 赤ちゃんからママやパパの姿が見えるようにしてあげる
- おんぶで家事をする
- お外に連れ出してあげる
など、赤ちゃんが安心できたり、気分転換できるように接してあげてくださいね。
また、どうしてもすぐにそばに行ってあげられなくても、
「ここにいるよ~」
「すぐ行くからちょっと待っててね」
と声をかけてあげれば、姿は見えなくても、赤ちゃんの安心感は違ってくると思います。
まとめ
いかがでしたか?
生後1ヶ月から3ヶ月くらいまでの赤ちゃんが泣いても涙が出ないのは、嘘泣きしているからではなく、涙腺の機能が未発達なことが理由とわかりましたよね。
涙が出ていないから嘘泣きだと思うのではなく、まだ涙も出せないのに、泣いて一生懸命何かを伝えようとしてるんだと受け止めてあげましょう。
生後6ヶ月頃から嘘泣きがスタートするのも、赤ちゃんの知能の発達があるからです。
嘘泣きは1歳頃まで続くことが多いですが、成長過程の中の一時的なものなので、気長に付き合ってあげるようにしましょう。
赤ちゃんが常に本気で泣いてるわけではないって、知らなかった人も、実はちゃんと意味のある嘘泣きする事があると、お分かりいただけたと思います。
生活の中で、赤ちゃんが泣き続けていると、ついついイライラしてしまうこともあります。
でも、赤ちゃんの嘘泣きはコミュニケーションなので、嘘泣きだとしても、否定したり怒ったりせず、構ってあげてください。
「ちゃんとあなたのことを見ているよ」
「大好きだよ」
って、声をかけたり、抱っこしたりして安心させてあげれば、赤ちゃんも安心して嘘泣きが止まるでしょう。
赤ちゃんの嘘泣きは、ママやパパに対しての愛情の確認であり、赤ちゃんが成長してる証拠です。
大人のイライラは赤ちゃんにも伝わってしまうもの。
嘘泣きの理由や対処方法を理解していれば、気持ちに余裕をもって、楽な気持ちで向かい合っていくことができると思うので、参考にして頂ければ光栄です。