パイナップルって何歳から食べられるんでしょうか?
離乳食の本には赤ちゃんにはりんごやバナナのレシピは多いけれど、パイナップルってあまり出てきませんよね。
私も漠然と満1歳くらいからかなあって思ってましたが、実際に食べさせたのはもっと大きくなってからでした。
でも、1歳になったばかりの友人の赤ちゃんが、パイナップルを食べてるのを発見!
「え?食べてもいいの?」
とびっくりしたんです。
友人は平気で食べさせていましたし、赤ちゃんもおいしそうに食べてたんです。
それで、こんなことが気になりました。
「パイナップルって実際、何か月から食べさせられるんだろう?」
「アレルギーの心配ってないのかな?」
「どうやってたべさせるのがいいんだろう?」
この疑問をスッキリ解決すべく、
- パイナップルを食べてもいい月齢
- パイナップルを食べさせたい時の注意点とコツ
- おすすめレシピや調理法
を詳しく紹介していきます!
Contents
パイナップルは何歳から食べられる?
パイナップルは何歳から食べられるのでしょうか?
これが一番気になるところですね。
赤ちゃんにパイナップルは食べさせたらダメ?
おいしいパイナップルは、赤ちゃんにも食べさせてあげたい!
しかーし!
残念ですが、赤ちゃんにパイナップルはおススメできません。
【おすすめできない理由】
・繊維質が多くて、歯茎だけでは食べずらい
・間違って飲み込んで、のどに詰まらせる可能性大
【食べさせ方】
・満1歳ごろ~1歳半の離乳食の完了期
・細かく切るorすりおろしを少量づつ
というわけで、全くダメというわけじゃないんです。
が!バナナのようにトロトロしていないので、注意が必要です。
缶詰のパイナップルはいつから?
では缶詰のパイナップルなら赤ちゃんでも食べられるでしょうか?
缶詰のパイナップルもやはり離乳食完了期まで待ってからにします。
【缶詰のパイナップルの食べさせ方】
- お子さんが食べやすいように細かく切る、すりおろす
- フードプロセッサーを使うと簡単に細かくできる
- 缶詰のシロップは甘すぎるので与えない
- 水で洗ってから調理する
生のパイナップルよりは、柔らかい反面、糖分が気になるところですね。
パイナップルの果汁はいつから?
では、パイナップルの果汁はいつから飲ませてあげられるでしょうか?
パイナップルを絞った果汁なら、繊維質もないですし、離乳食の後期や完了期のあたりから飲ませてあげられます。
果汁をあげるときには、最初は白湯でのばして飲ませ、少しずつ量を増やしていきましょう。
パイナップルの離乳食の進め方
パイナップルを離乳食に取り入れたいというときには、まずは果汁から始めるのが安心です。
果汁は8か月くらいから飲ませることはできますが、できれば満1歳を待ってからのほうが安心です。
白湯で薄めたものを飲ませ、味に慣れてきたらパイナップルを細かく切ったものや、すりおろしたものを食べさせていきます。
最初はスプーン1杯からです。
1週間に1度のペースで問題がなければ、量を増やしていきましょう。
また、お子さんにもそれぞれ味の好みがありますので、
「ちょっと苦手そうだなぁ」
と感じたら、無理にあげずに様子を見てあげてくださいね^^
ここで離乳食を食べさせるときのコツを2つお届けします!
コツ1:冷凍保存が便利
離乳食で食べさせるときに、そのスプーン1杯分を作るのって面倒に感じる時もあるんですよね。
そんなときは冷凍保存すると便利です。
細かく切ったり、すりおろしたものを製氷皿や離乳食を保存する容器にいれて、食べる分だけ出して加熱して食べさせます。
コツ2:初パイナップルを与えるタイミング
- もしもの時に病院の診察時間に間に合うよう、平日の午前中
- 具合が悪くなった時すぐに原因がわかるように、赤ちゃんの体調・機嫌の良い時
がおすすめです。
お子さんが疲れている時や、眠い時間に初めての食材をあげるのはリスクが高いと覚えておくと、賢い判断が出来そうです^^
幼児がパイナップルを食べるとアレルギーの原因になる?
乳幼児期に初めての食品を与えると、アレルギーが心配になりますよね。
パイナップルは卵や大豆、ピーナッツなどのように【強いアレルギーの原因になる食品】の中には、入っていません。
でも、時々アレルギーのような症状がでることがあるので、詳しく解説していきますね。
口のまわりのぶつぶつ、口の中の荒れ
パイナップルを食べたあとに、こんな症状がでた大人もいるでしょう。
パイナップルに含まれている「ブロメライン」というたんぱく質分解酵素が原因なのですが、症状と対処法をまとめてみました。
症状 | 原因 | 対処法 |
・口周りの赤い湿疹 ・口の中のヒリヒリ ・かゆみ | タンパク質分解酵素 「ブロメライン」 | ・濡らしたガーゼを用意して、口周りや口の中を優しく拭く ・お水を飲ませて、口の中をリフレッシュ
|
症状が治まらなければ、病院に行きましょう。
肌荒れ、口の中の荒れを予防するためには
ブロメラインという酵素が原因で口の周りや中が荒れたりするのですが、これを予防する方法があります。
「加熱する」
これだけです。
ブロメラインは酵素ですから、熱に弱いのです。
加熱することでこの酵素は破壊されますので、口の周りを赤くしたり、口の中を荒らしたりといういたずらをしなくなりますよ。
または、ヨーグルトや乳製品と一緒に食べると刺激を和らげることができますし、
缶詰のものはすでに加熱されていますので、そのまま食べても大丈夫です。
*ブロメラインとは?
ブロメラインというのはたんぱく質分解酵素で、メリット・デメリットがあります。
【メリット】
- お肉を柔らかくする
- 消化促進・便秘解消
【デメリット】
- 皮膚にふれると荒れてかゆくなることがある
- 口の中の粘膜を溶かして、痛みやかゆみのような刺激の原因に
【たんぱく質分解酵素を持つ食品】
- キウイフルーツ
- イチジク
- パパイヤ
これらの食品を食べさせる時にも、ヨーグルトにまぜて食べると刺激が和らぎ、食べやすくなります。
食べた後には、口の周りやの中を濡らしたガーゼで拭いてあげてくださいね。
熟していないパイナップルに注意
パイナップルには、目では確認できないほど小さいショウ酸カルシウムの針状結晶が含まれているので、食べた瞬間に「痛い」「からい」という刺激を与える場合もあります。
パイナップル目線で言うと、若い頃はショウ酸カルシウムで害虫や動物を撃退し、熟して受粉するまで生存したいという意図があるようです。
つまり、よく熟していないパイナップルにはショウ酸カルシウムが多く含まれているのです。
パイナップルは、収穫後にさらに熟すという事がないので、基本的には熟した時期に収穫を行いますが、パイナップルの産地や食べた人の体調により、刺激も変わってきてしまいます。
というわけで、パイナップル選びと食べる前のコツを3つご紹介!
- お店で丸ごと買う時は、熟しているサインである黄色い皮のパイナップルを選ぶ
- 中身が硬い時は、食べやすい大きさに切って砂糖で煮込む
- 葉が生えている部分より、お尻の方に糖分が多いので葉を切ったら逆さまにしておくとgood
です。
大人でもヒリヒリするのは嫌なはず。とくに、小さなお子さんにパイナップルを食べさせたい時の参考にしてみてくださいね!
パイナップルと相性の良い食べ物
どんな食べ物にもそうですが、相性の良い食べ物がありますよね。
パイナップルの場合はどんな食べ物と一緒に食べると良いのでしょう?
乳製品
先に少し触れましたが、ブロメラインという酵素の刺激を和らげるには乳製品がピッタリです。
ヨーグルトや豆乳にまぜて一緒に食べると刺激が和らいで幼児でも食べやすくなります。
離乳食用のヨーグルトは無糖のプレーンヨーグルトが一番!
小分けされていて、栄養価も高く濃厚なヨーグルトが赤ちゃんから大人まで喜ばれています。
他にパイナップルと合う乳製品は
- チーズ
- 豆乳
が挙げられます。
カッテージチーズは赤ちゃんでも離乳食後期(7~8か月)あたりから食べることができます。
細かく切ったパイナップルに、カッテージチーズとヨーグルトをかけて食べるとさっぱりしておいしいですよ!
赤ちゃんに飲ませたり、果物をまぜたりするなら、無調整豆乳がおススメです。
豆乳とパイナップルをミキサーにかけて豆乳ジュースにしてみましょう。
ここで気を付けたいのが牛乳。
牛乳とパイナップルの組み合わせはNGです。
- 南国のパイナップルは胃腸を冷やす
- 牛乳の中の乳糖は消化しにくい
この組み合わせで下痢や腹痛を起こすことがあるからです。
なのでヨーグルトや豆乳がおススメです。
お肉
たんぱく質分解酵素であるブロメラインが、お肉を柔らかくしてくれるんです。
特に豚肉との相性がばっちり。
なので、酢豚にパイナップルが入っているのをよく見かけますよね?
酢豚までは作れなくても豚ひき肉とパイナップルで簡単に作れる離乳食メニューがあります!
【離乳食レシピ】
<豚ひき肉とさつまいもの甘煮>
材料
- 豚ひき肉 120g
- パイナップル 50g
- さつまいも 小さいもの1つ
- 鶏コンソメスープ 200ml
作り方
- 豚ひき肉を軽く炒める
- 1センチ角に切ったさつまいもを加えて炒める
- スープを加えて、さらにパイナップルも入れて煮る
- 10分ほど煮れば出来上がり
お子さんの成長に合わせて、具材の大きさを変えてあげると何歳になってもメニューの一員です^^
パイナップルのおすすめの調理方法
パイナップルのおすすめの調理方法をお伝えしましょう。
定番と言えば
パイナップルを乳幼児に食べさせるときの定番と言えば、ヨーグルトにまぜるというものでしょう。
このときもパイナップルの大きさは段階を踏んでいきます。
- すりおろし
- 慣れてきたら、みじん切り(スジを遮断するように切ると食べやすいです)
- 1センチ角のさいころ型
- 2,3歳くらいなら一口大に切ってヨーグルトをかける
お子さんの離乳食の進み具合によって段階をアップしていきましょう。
赤ちゃんにも食べやすいゼリー
他にはゼリーもおススメです。
のど越しのよいゼリーは赤ちゃんや幼児期のお子さんも大好きですよ。
ところで、パイナップル缶にはシロップ漬けとジュース漬け の2種類があります。
赤ちゃんにおススメしたいのはジュース漬けのものなのですが、このジュース漬けパイナップル缶でゼリーを作ると簡単です。
シロップ漬けに使われているシロップは、赤ちゃんには甘さが強いです。
その点、ジュース漬けのパイナップル缶なら、ジュースもパイナップルも使ってゼリーが作れます。
少なめのゼラチンでとろっとしたぜリーにするとのど越しもよく、食べやすくなります。
こちらのゼラチンは5gずつ小分けになってます。
ふやかし不要なので、5g(1袋)を大さじ3のお湯で溶かして、ゼリーにしたいジュースの中にいれて混ぜるだけです。
こんな食べ方も
昨日離乳食用にパイナップルとリンゴを一緒の鍋でコトコト煮たやつを製氷皿で冷凍したの。今日袋に入れ替えながら1個食べちやった…美味しすぎ…全部食べたい…
— 大天使ヒトミカエル@息子2y (@yuiyui_517) June 28, 2018
シャーベットみたいでおいしそうですね!
暑い夏のおやつにピッタリです。
お母さんのおやつに、お子さんには解凍してからヨーグルトにまぜてあげましょう。
幼児期には大人と同じように夏の暑いときのおやつとして、解凍せずにそのまま食べても健康的なおやつになります。
おやつとしてホットケーキもおススメです。
赤ちゃんにおススメなホットケーキミックスもあります。
ホットケーキミックスを使ったレシピもお届けします^^
【離乳食レシピ】
<パイナップ入りホットケーキ>
材料
- 赤ちゃんのやさしいホットケーキミックス プレーン 大さじ2強
- 水 大さじ1弱(牛乳やミルクでもOK)
- パイナップル(生、缶詰、ドライフルーツも可)
作り方
- パイナップルはみじん切りにしたり1センチ角に切っておきます。
- ドライフルーツのパイナップルを使う時にはあらかじめお湯につけて柔らかくもどしてから小さく切っておきましょう。
- ホットケーキミックスと水、またはミルクをよく混ぜます。
- そこに小さく切ったパイナップルを入れて軽く混ぜます。
- 弱火で温めたフライパンに生地をいれます。
- 表面にぽつぽつと泡がでてきたら、裏返してさらに焼きます。
- 小さく焼いてあげると、赤ちゃんの手づかみ食べの練習にもピッタリです。
赤ちゃんや離乳食におすすめのパイナップル
ここで、赤ちゃんや離乳食におすすめのパイナップルをピックアップしてみました。
ドライフルーツのパイナップル
おすすめポイント
- 栄養素がぎゅっと圧縮され、栄養豊富なので赤ちゃんの離乳食にもピッタリ
- お湯で戻すと柔らかくなり、使い方自由
- ヨーグルトに一晩漬けておくと、柔らかくなり、翌朝すぐに食べられる
食べるときにはお子さんの発達に合わせて、細かく切ってあげましょうね。
缶詰
こちらはジュース漬けのパイナップル缶です。
- 有機農栽培のパイナップルだから安心
- 砂糖が主成分のシロップではなく、パイナップルジュースに漬けてある!
- 初めてのパイナップル体験にもおすすめです
まとめ
パイナップルを食べさせられる時期についておさらいすると、
- パイナップルは生も缶詰も離乳食完了期ごろから食べらる
- 口の痒みやヒリヒリには注意&予防が必要
- 丸ごと買う時は、よく熟したパイナップルがおすすめ
となります。
お子さんにとって初めての食材は、本当にハラハラしますよね~。
でも、こうして「調べてから食べさせてあげよう」という気持ちが素晴らしいじゃないですか!
お子さんの「おいしい瞬間」の手助けになれば幸いです^^