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三目並べ四目並べ五目並べ

同じコマを並べてラインを作るゲームは数多く存在しています。

3×3の9マスで争う三目並べも、碁盤の上で5つの石を並べる五目並べも、ルールは単純です。

 

しかし、四目並べにはルールの異なった幾つものゲームが考案されています。

これは4つという個数が、ルールの組み合わせに適していながらも、ゲームが破綻しない最適なものであるからのようです。

 

そこでは、様々な戦略が展開されます。

 

今回は、代表的な3種類の四目並べをご紹介します。

その幾つかには、これまでにも出会ったことがあるかも知れません。

興味が湧きましたら、記事を読むだけでなく、実際に試して、遊んでみてください。

 

もしかしたら熱く熱中してしまうかも知れませんよ。

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四目並べのルール

ルール1:重力付き四目並べ

垂直な平面上で、縦、横、斜めにコマを一直線に並べるのが重力付き四目並べです。

一般的に四目並べと言えば、これを指すことが多いようです。

重力付き四目並べコネクト4の商品画像
四目並べコネクト4

ゲームは、横7マス、縦6マスの42マスで構成された盤に

二人のプレイヤーが交互に自分の色のコマを積み上げて行くことで行われます。

 

落としたコマは、その列の最下段にセットされ、コマの下に空きを作ることはできません。

縦、横、斜めのどれかに、自分のコマを直線で4つ並べることができたら勝ちです。

 

ルール2:立体四目並べ

立体四目並べの盤は、縦4マス、横4マスの平面が4段積み上がった形の立方体です。

立体四目並べの画像
立体四目並べ

4×4の水平の盤からは、16本の棒が垂直に立てられています。

二人のプレイヤーが、そこに自分の色の玉を串刺しにして進めて行きます。

 

重力付き四目並べと同じく、串刺しにした玉はその列の最下段にセットされます。

縦、横、斜めのどれかに、自分の色の玉でラインを作ることができたら勝ちです。

 

ルール3:クアルト

クアルトも二人で対戦する4コマを直線で並べることを競うゲームですが他の四目並べとはルールが全く異なっています。

クアルトの盤は4×4の16マスだけです。

プレイヤーは、この盤に属性の組み合わせが異なる16個のコマで埋めて行きます。

 

属性を並べる四目並べクアルトの画像
四属性並べクアルト

コマに与えられる属性は、色(白/黒)、高さ(高/低)、形(丸/角)、穴(有/無)の4つです。

そのバリエーションは16通り、つまり同じ組み合わせのコマは無いのです。

二人のプレイヤーが交互にコマを並べ、同じ属性でラインを作ります。

ラインができたら、クアルトを宣言することができれば勝ちです。

 

属性はひとつだけ揃っていれば良く、それ以外の属性はバラバラで構いません。

たった16マスの盤なので、それぞれのプレイヤーのターンは8回ずつしかありません。

 

クアルトには、厄介なもう1つのルールがあります。

それは、置くコマを対戦相手が渡すというルールです。

 

四目並べのコツ

コツ1:重力付き四目並べ

重力付き四目並べに勝利するには

盤の性質と、積み上げというルールを理解することがコツになります。

 

横に7マスというのは真ん中の列からどちらに伸ばしても、4つを並べることができる長さだということです。

右に行っても左に行っても、もちろん斜め方向でも構いません。

 

もう1つのポイントは、積み上げというルールです。

自分が置いたコマが、そのまま相手のコマを置くための足場になってしまうということです。

この2つを念頭に置いて、出来るだけ先まで読みながら相手に足場を作らせるように誘導するのが勝利のコツです。

 

コツ2:立体四目並べ

立体四目ならべのマスは64で、重力付き四目並べの42マスよりも遥かに多いのです。

しかし、それぞれの辺の長さは4しかないので、全てのラインは端から端までと単純です。

作れるラインの数も44通りしかなく、重力付き四目並べの69よりも少ないのです。

 

立体四目並べを自分のものにするコツは、空間認識にあります。

それぞれのマスを通って作られるラインをその都度検証しながら進めます。

その時、相手のダブルリーチに繋がるマスを潰して行くのが攻略のコツです。

 

コツ3:クアルト

クアルトは、マスが16しかなく、攻守のターンも8回ずつしか回りません。

ところが、ひとつのコマが属性を4つも持っていて、これが盤面の読み方を複雑にします。

全体をイメージで捉えるといったことが出来ず、その都度4属性分の状況を確認し直しながら進める必要があるのです。

クアルトのコツは、8回しかない攻撃をどう組み立てるか、そして、8回の相手の攻撃を回避するコマをどう残すかにかかっています。

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四目並べの必勝法

必勝法1:重力付き四目並べ

重力付き四目並べの必勝法は、置けるコマの個数が42個で、先攻と後攻が21個ずつ置くという点にあります。

リーチを牽制し合って進めた時、最後の1列は、奇数段は先攻が、偶数段は後攻が置くことになります。

 

そこで、リーチを最後の列で自分が置く段に作っておくことが、勝利を手にすることための必勝法になります。

ただし、相手にも同じ状況が与えられますので、相手のリーチを自分のリーチの下の段に作られないように防がなければなりません。

 

ちなみに、1988年にジェームズ・D・アレンによって先手必勝であることが証明されています。

 

必勝法2:立体四目並べ

立体四目並べの必勝法の基本は、ダブルリーチです。

4マス中3コマが埋まったラインが、同時に複数作れれば勝ちになります。

 

しかし、この形を直接目指すのは難しいので、その布石となる形を幾つかご紹介します。

その1つは、水平の3コマと斜めの3コマが同じ面で出会う、カタカナのフの字の形です。

水平の3コマを妨害されても、その上の段が斜めのラインを完成させます。

 

次に、1段目の両サイドと内側の2段目と3段目の6コマで面を作る形です。

この形を作れれば、順番に埋めて行く間にダブルリーチの状態になります。

 

他にも、立体四目並べには、勝利の形が幾つもありますが、基本は同じ面に複数のラインを作ることです。

 

立体四目並べは、1980年にオーレン・パタシュニクによって先手必勝であることが証明されています。

 

必勝法3:クアルト

クアルトの必勝法は、その都度4属性について状況を確認することです。

言い方を変えるなら、4つの単純な四目並べを同時に行っているとも言うことができます。

この単純な4つの四目並べを、たった1つのコマで同時に進めているという意識を持ち続けることしかないようです。

 

それぞれのターンの度に、4回の現状把握、残りのコマによるシミュレーション、その結果で自分の配置と相手に渡すコマの選択をします。

クアルトには必勝法という流れは無く、この作業をサボったり、集中力を欠いた方が負けです。

 

四目並べの定石の戦略

戦略1:重力付き四目並べ

四目並べでは、他のコマに繋がる位置を取ることが有利な状況を作る条件です。

盤面が平面の重力付き四目並べでは、真ん中の列が戦略の起点にあたります。

 

真ん中の列に多くのコマを手に入れた側が有利になります。

序盤は、相手にリーチを与えないように注意しながら、真ん中の列にコマを重ねて行くのが、定石の1つです。

 

もう1つの定石は、リーチへの段数を偶数段残すことです。

相手が置いた上に自分が置けるように、戦略的に空きを制御します。

 

戦略2:立体四目並べ

立体四目並べの序盤は、4隅の取り合いから始まります。

これは、平面で見た時に3方向に接続できる位置であるからです。

2段目と3段目になると状況は一変して、ラインの交差する中心の4コマを押さえると有利になります。

1段目は4隅、2段目と3段目は中心を取ることが、戦略的な意味でも、立体四目並べの定石となります。

 

戦略3:クアルト

マスが16しかないことから、一見単純そうに見えます。

しかし、実はコマの配置のパターンは16の階乗通り、実に14桁にも上ります。

しかも、どの属性にも優劣はなく、三目目までを作った側に何の権限が残る訳でもありません。

クアルトの勝利のためには、込み入った戦略は不可欠ですが、これといった定石の報告はされていないようです。

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立体の四目並べならコレ。

家族で楽しんだり、友達と遊んだりするのにもってこいですね。

一つ持っておけば、時間が空いた時に重宝します。

まとめ

代表的な3種類の四目並べを紹介させていただきました。

 

五目並べよりも1つ少ないだけかと思いきや、そのルールはゲーム毎に異なっています。

全ての四目並べの勝ち方に共通しているのは、現状把握の精度と先を読む力です。

特に、最も手軽で最も流通している重力付き四目並べでは、20手以上先まで読み合うという対戦もあるようです。

そこまで来ると、定石をどれだけ身につけているかが勝敗の分かれ目にもなりそうですね。

 

四目並べには、1つのコマが果たす役割の多様性の把握、残りを考えた順番の組み立て、空間認識力、結果には勝ちと負けの2種類しか存在しないことの受け入れが求められます。

これらはどれも、子供の知育にとても有効なのではないでしょうか。

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