Pocket

オーボエって楽器は難しい?その理由とは?

初心者向けの練習方法に加えて、吹き方のコツを解説いたします。


まず、オーボエとは

クラリネットに似ている形で、

オーケストラなどでは、

中央のあたりに位置していることが多いオーボエですが、

難しい楽器というイメージが強すぎて、

知名度が高くないかもしれません。

ですが、その音を聞いてみると…あれ?聞いたことある!

という人も少なくないと思います。

情熱大陸なんかでも流れてますよ~。



吹奏楽や管楽器自体を知らない人からすると、

ホルンや、トロンボーン、チューバなども、

最初から聞き分けができるわけではないです。

なのでオーボエも、

自分で聞き触れて練習していくうちに、

ハッキリと耳が覚えてくれます。

そうなると、

テレビや映画などで、オーボエの音色を聞くと感動しますよ

スポンサーリンク



オーボエは難しい?

世間では「世界一難しい楽器」と呼ばれることがあるそうですが、

私は中学に入学してから吹奏楽部に入部し、2年の大会にはレギュラーで出ていたので、

(人数が少ない部だったわけではありませんよ…笑)

難しかったというイメージはないです。

が、もちろん必死で練習し、体力もつけました。

中学生の集中力が大人よりも長けているのであれば、

大人が始めたほうが難しいのかもしれませんね。


と、諦めかけるのは早いですよ

簡単な楽器って実は無く、

小学校で習うリコーダーにだって気分が良い時に吹く口笛にだってプロはいるのです。

それに、難しいことにチャレンジするなら、

ちょっと挫折したところで、傷は小さいと思えるかもしれません。

オーボエが難しいと言われる理由


ではなぜ、”難しい”と言われてしまうのでしょうか?

4つに分けてみました。

音程が取りにくそう?

・すごい肺活量

・キーが多くて指使いが難しそう?

リードが珍しい形だから大変?

オーボエを演奏している姿を見たり、

楽器本体だけを見ると、こんな感想や不安が出てくるかと思います。

本当なのでしょうか?

オーボエは難しくない!

小さな難しいイメージが重なって、難しいとなってしまいますが、

先ほどの4つの難しいと思われているポイントを詳しく見ていきましょう。

音程が取りにくい?

リードで自在に音を出すことができればクリアな問題ですが、

音程を調べたい時に便利な物もあります。

更にチューナー用のマイクもあると、より気兼ねなく集中して音程を取れます。


経験上おすすめなのが、

練習記録をつけることです。

学生の部活ではつけることが多いかもしれませんが、

大人になると練習の量に目が行きがちです。

オーボエの楽器自体も、リードも、

自分の体調や天候、気温、湿度など色々な理由で音が変わります

音程をつかむためには、自分の楽器の性格を調べるというのも大切です。

統計をとっていくと、行き詰った時に何かと役に立ってくれますよ!

すごい肺活量?

オーボエは少しづつしか息を入れられない楽器なので、

たくさん吸って一定の量を吐き続けます。

なので、肺活量が必要なのではなく、

たくさんの息を使って圧をかけなければ音が出ません

トランペットなどの大きな楽器の方が肺活量は多いです。


大きく息を吸って少しづつ吐きながら演奏していると、

息が余ってしまう”なんてことも起きますが、

プロの方でもあることで、

呼吸のタイミングや、

曲の中のパートの長さに合わせて調節をしていきます

指使い

基本的にはリコーダーと似ています。

ただ、1本の指が担当する(押さえる)キーが少し多いので、

楽譜と指を連動させることができるまで、練習あるのみです。

珍しいリード

クラリネットが分かりやすいと思いますが、

吹いている人の口元って本体の色なんです。

オーボエの口元を見るとリード自体をくわえているのが分かります。

イメージが難しい方はこちらの動画をご覧ください。

右から、フルート⇒オーボエ⇒サックス⇒クラリネットと並んでいます。

口元に注目です。

2枚の板を重ねて固定してあるリードを、

塗ったリップクリームを馴染ませる時のように、

上下の唇を歯の間に入れて、その唇でリードを挟みます


リード自体が薄いので、

縦に割れたり、潰れたり、欠けたりとういことが起きやすく、

いい値段がするリードですが、”消耗品”というわけです。

それでも、自分にはどんなリードが合うのかが分かってくると、

自分でダメにしてしまう頻度が低くなるので、

自分の成長も感じられる部品です。


オーボエの吹き方のコツ

押さえてほしい、呼吸姿勢口元の3つのコツをご紹介します。

呼吸のしかた

大きく息を吸って、下腹部に力を入れて、

力強く口から出します。

大きなタピオカを細いストローで吸い込むって大変!なんてイメージをしながら、

自分の口まで、体の中を太いストローだと思いながら

たくさん空気を通してあげましょう

そして、吸い込んだ空気と吐き出す量が合わない時は、

息が余ってしまって苦しくもなるのですが、

酸素が不足しても苦しくなります。

余った息は残さず全部出して

新しい空気で次を吹き始めましょう。

姿勢を保つ

オーボエって見た目以上に重さがある上に、

口元と指先に意識が行ってしまう。

さらに楽譜も見ているので、姿勢が悪くなり、

指揮者の先生に指導されてしまう事がよくありました。


そこで、教えてもらったのが、

背もたれから拳一つ分だけ前へ座り

その背中と背もたれの距離をチェックすること”でした。

つまり、座る時に椅子の背もたれと背中の間に、

手を(グーにして)挟み距離をとっておきます。

そのまま演奏し、演奏の合間に背中を背もたれに付けてみると、

思ったより遠かったりする⇒姿勢が悪いということです。



姿勢が悪いと、空気が上手く吐き出せず、

口元の角度も変動してしまうので、

いい音が出にくくなってしまいます。

どうせやるならカッコよく吹けるように姿勢を覚えてしましょう。

口元はリラックス

息の圧をかけるということは、

風船を一気に膨らませるようなものです。

久しぶりに張り切って風船を膨らまそうとしたら、

膨らまずに飛んで行った!なんてことありますよね…。

オーボエも口元に力が入っただけでは、

美しい音が出ないばかりか、

繊細なリードが犠牲になるなんて可能性大です。


圧をかけるという仕事は体の中で行い、

口元はリラックスして、ふんわりリードを包んであげましょう。

オーボエ初心者の練習方法

自分がオーボエをやるとなったら、

とりあえず楽器を吹かなきゃ!

と思いたい気持ちもわかりますが、

思いもよらない才能にも、

基本の練習というものは必要ですので、

初心者の方はまず、腹式呼吸リードで音出し

この二つを根気よくやってみてください。

自然と腹式呼吸ができる練習


腹式呼吸とは、

お腹に空気を溜めるイメージで、

筋肉を使って吐き出す呼吸法です。

出来る人は今やってみてください。

息を吸うときにお腹を膨らませます。

そして、吐き出す時に腹筋を使います

(自然と鼻息が荒くなります…笑)

通常の呼吸との違いは、肩の動きです。

腹式呼吸をしていると、肩はほとんど動きません。

腹式呼吸の基本の動画をご紹介します。



先ほども例に出しましたが、

風船というのもいい練習になります。

腹式呼吸でなくとも、風船は膨らみます。

が、腹式呼吸の方が疲れない

一回の呼吸で大きく膨らますことができるんです!


風船なんて無いという人は、

紙でも布でも何でもいいので顔を覆ってください。

お腹の筋肉が動いているか手で確認しながら、

一気に息を吐きます。

すると、腹式呼吸じゃない時より瞬発力があるのがわかります。

腹筋を鍛えるというのも大事です。

リードだけで音を出す練習

楽器を演奏する前に、

リードで音が出なければ本体から音は出ません

なので、リードで音出しからスタートします。

まず、初心者の人が初めて使うリードならば、

固さも何もわからないと思うので、

小さな容器に水を入れて

リードの糸がグルグル巻いてある所より先の部分を、

3分ほどつけておきます。


それから、先ほど説明したように、

歯でリードを噛まないように唇を丸めてそっと挟みます。

そして、お腹の筋肉を使い息を入れてみてください。

最初は全然音が出なくて当たり前です。

練習あるのみです!

リードだけなら音が大きくないので、

自宅や空いている公園などでも迷惑にはならないと思います。

スポンサーリンク



オーボエ初心者がオーボエを購入際の注意点

調べたことがある人はお察しかと思いますが、

新品を購入する場合は最低でも30万円はします。

そこで、中古のオーボエを購入しようと考えるもの当たり前です。

値段が値段ですから。


ですが、

逆にその値段を出して購入し、手放した人がいるのなら、

しっかりとした理由があるはずです。

余程の腕前で新調したり、お金持ちなら話は別ですが、

不備がなければ、使い慣れたものが吹きやすいと思うのです。

さらにさらに、

管楽器の中でも部品が細かく

修理に出したりすると費用がかさむなんてこともあります。

中古を購入して結局お金を払うのなら、

新品を買って、自分色に染めてあげましょう!

おすすめのオーボエ

ここで、初心者の方におススメの、

オーボエ本体と、ケア商品を紹介します。

おすすめのオーボエ本体

こちらは、プロの方も薦めている初心者向けのオーボエで、

コルクの硬さや、キーの重さなど、使いやすい仕様になっています。

ケアセット

本体を購入する時には使う当日からケアするということもお忘れなく。

ケアをする物も値段と種類が様々です。

まずは、セットを買って、何を何に使うのか?を知ってから、

買い足すと無駄のない買い物になります。

リード

割れたり折れたりしたら、買い換える消耗品なので、

最初から大量に買わずに、まずは一つ買ってみて、

音の出しやすさ、使いやすさを基準に色々試してみてください。


ちょっと値段が高いのと、

自分に合ったリードの方が断然演奏しやすいので、

購入以外にも、

リード自体を手作りするという事もできるうえに、

リードを調節するための機械を個人で所有したりもできちゃいます!

興味がある方は、材料から作り方まで手作りした動画を参考に、

挑戦してみてはいかがでしょうか?

おすすめの教材

初心者におすすめの書籍

この他にも有名なオーケストラに在籍していた方の書籍がたくさん出ているので、

一度熟読してみることをおすすめします。

まずは自宅で聞いてみよう

イベント

オーボエを中心にしたイベントを毎年開催

日本オーボエ協会公式サイトhttp://www.joboe.net/

コンサートのオーディション、コンクールなどを開催

定期的に公演も行っています。

国際芸術連盟公式サイトhttp://www.jila.co.jp/


教室も個人レッスンももちろんありますが、

継続して通うなら近い方がいいので、近くの教室を検索してみてください。

まとめ

オーボエが難しいと言われている理由から、

初心者向けの練習方法まで紹介してきましたが、

いかがでしたでしょうか?


私がオーボエを始めようと思ったのは、

始めて耳にした瞬間、

その音色に気持ちが落ち着き、とても癒されたからです。

オーボエを始めた方も、これから始める方も、

日常にはない経験ができることを願っています。

Pocket