大縄跳びといえば、団体競技の定番ですよね。
1人で跳ぶ縄跳びとは違い、大縄跳びは、長縄を使って参加者全員で協力して跳びます。
体育の時間や運動会などで取り入れられ、
多くの人が一度はハマったことがあるのではないでしょうか。
皆で大きな声でカウントして、最高記録を更新したらものすごい達成感を全員で共有する、そんな素敵なスポーツです。
大縄跳びは、今や、学校教育の一環として用いられるだけではありません。
日本レクリエーション協会では、ロールジャンプとして公式ルールが作られ、大会が開催されています。
大縄跳びをテーマにしたギネス記録も競われています。
立派な競技になっているのですね。
そんな競技にもなっている大縄跳びですが、コツを知らずに記録を伸ばすのは、なかなか難しいと思います。
- 大縄跳びのコツや必勝法
- どんな回し方・跳び方・入り方が良いのか?
- おススメの大縄跳び練習法
など、大縄跳びでたくさん跳ぶ・競技で勝つ方法を徹底解説していきます。
大縄跳びのルール
まずは大縄跳びのルールから説明していきます。
〜運動会の競技の必勝法まとめ記事はこちら〜
・運動会の競技の必勝法まとめ|種目別に勝つコツを徹底解説。
大縄跳びとは
大縄跳びでは、跳ぶ人のことを「跳び手」、回す人のことを「回し手」と表現します。
基本的に、跳び手全員が なわの中に入り、揃った状態からカウントし始めます。
競技としては、さまざまな点の数え方があります。
「〇分間」と時間を決め何回跳ぶことが出来たかを競うもの、跳び手の数×跳んだ回数で得点を出すもの、この2種類が一般的です。
また、跳ぶ人は連続してなわの中に入らなければならないルールを適用したり、
なわの左右から跳び手が同時に入る、なわの回転の向きに対して入る方向を変えるなど、
工夫次第で無限に遊ぶことができます。
同じ競技でも、ルールを変えることで色んな遊び方が出来るのも、大縄跳びの魅力の一つと言えます。
8の字
大縄跳びで、上記のルールに加えて、よく用いられているのが、8の字というルールです。
皆さんご存知だと思いますが、8の字を描くように、なわを跳んで走り抜けるというものです。
8の字は、跳び手はあまり体力を消耗しませんが、回し手の体力の消耗は半端ではありません。
また、1人ずつなわの真ん中で跳ぶため、身長や体格を理由に回し手になりがちな人でも跳ぶことができます。
練習の際は、回し手をできるだけ交代しましょう。
大縄跳びの回し方のコツ
適した人を選ぶ
跳び手はもちろんしんどいですが、大縄跳びで一番体力を使うのは、なんといっても回し手です。
8の字などの場合、跳び手は間で少し休憩することが出来ますが、回し手はずっと回し続けなければなりません。
回し手に適しているのは、できるだけ体格が大きく、力のある人が望ましいですね。
運動に自信があり、掛け声が大きいとなお良いでしょう。
回し手2人が同じくらいの力だと、息の合った回し方ができます。
また、ずば抜けて背が高い人は、周りの身長に合わせて跳ぶのは跳びにくいので、回す方が向いているかもしれません。
縄の持ち方
なわを手首に巻き付けて回している人は多いのではないでしょうか。
私も小さい頃はこの回し方が正しいと思いこんでいました。
しかし、片方の手でなわの端を持ち、そこから30cmくらい離れたところをもう片方の手で持つという持ち方が正しいです。
なぜなら、この方法だと、跳び手が引っ掛かった時に、なわが手から離れやすく、跳び手・回し手ともに怪我をせずに済むからです。
なわにグリップがついている場合は、両手で棒を持ち、手の位置はグリップなしのなわと同じになります。
回し方のフォーム
「回し方のフォームは、人それぞれ」と思う方もいらっしゃると思います。
もちろん、自分が回しやすいのが一番です。
ここでは、私がおすすめする回し方の基本姿勢について紹介します。
回し手2人の距離は、なわの真ん中が軽く地面につく程度に離れます。
両足は肩幅以上に大きく開いて、踏ん張れるように足先は外側に向けましょう。
なわは片方の手を固定して支点にし、もう片方の手はコントロールしながら回します。
片手で回すよりも体のバランスがとれて、なわの回転が安定し、跳び手が跳びやすいです。
両手の持つ位置は、30センチほどが好ましいですが、練習しているうちに自分なりのやりやすい距離感が生まれてくると思います。
回し方のコツ
みんなが縄跳びを長く跳び続けられるかどうかは、回し手の腕前が影響します。
安定して回しつづけられれば、跳び手は落ち着いて跳ぶことに集中できます。
回し方のコツをいくつか紹介します。
足腰を使う
なわが下にある時は、地面に落ちていくタイミングで膝を曲げ、腰を落としましょう。
なわの遠心力に負けないように、しっかり踏ん張りましょうね。
反対に、なわが上がっている時は少し背伸びをするくらいの感覚で大きく回します。
跳び手の着地が楽になり、次のジャンプへのタイミングをつかみやすいです。
地面に縄が当たる時は速くする
大縄跳び上達のコツは、回し手が跳び手の気持ちを理解してあげることです。
地面になわが当たる時間をできるだけ少なくすると、跳び手はジャンプする時間が少なくて済みます。
また入る時間を長く取ることができます。
この気遣い・コツが、跳び手の体力温存にもつながります。
ぜひこの回し方を実践してみてください。
たるまないようにする
なわを回したとき、たるまないようにするには、回し手2人の距離感と力の入れ加減が大事です。
2人の距離が短いと、なわはたるみやすくなり、しっかり回すのが難しくなります。
反対に離れすぎると、なわが張りすぎて回転が速くなり、空間も狭まって、跳び手が引っ掛かりやすくなります。
たるまないようにするには、なわの中央部が軽く地面に当たるくらいの位置に立ちましょう。
なわの高さが跳び手の頭上50cm程度はあるように調整します。
回すときは、すこし引っ張る感覚で回しましょう。
回し手2人の引っ張るバランスが合えばたるみにくくなります。
しかし引っ張りすぎてしまうと、地面からなわが浮いてしまい、跳び手の足がひっかかりやすくなるので、気をつけてください。
大縄跳びの並び方のコツ
並び方は、跳び手の運動能力や体格などに合わせて、最適なポジションを考える必要があります。
前の人が成功しているのを見ると、後ろに続く人も成功をイメージしやすくなり、上手に跳べる可能性が高くなります。
つまり、並び方も必勝法の重要ポイントであるということです。
真ん中
真ん中は、両端に比べてなわの上下の幅が広いので、跳びやすいと思っていませんか?
意外と知られていませんが、真ん中は地面から跳ね返ってきたなわで足を引っかけやすい場所でもあるのです。
真ん中に適しているのは、体力があり高く跳べる人がいいでしょう。
なわまでの頭上に高さがあるので、背の高い人もこの位置がおすすめです。
両端
両端の並び方は、真ん中の並び方以上に重要です。
真ん中に比べて、なわの上下の幅が狭いので、なわの回転は速くなります。
ジャンプ力のある人や、スタミナがある人、背の小さい人に任せましょう。
また、最初になわの中に入る人は、一番多く跳ばなければならないので、体力が必要です。
真ん中と両端の間
この位置は、なわの中の空間も狭すぎず、跳ね返りも少ないので、跳びやすい場所です。
縄跳びが苦手な人は、この位置がおすすめ。
また背が低い人や、体力が中程度の人もこの場所が跳びやすいでしょう。
大縄跳びの跳び方のコツ
真ん中の人の場合
足はあまり曲げず、軽く高く跳ぶ気持ちを意識してください。
着地の時は、クッション代わりにひざを使いましょう。
両端の人の場合
真ん中の人に比べ、なわの回転が速く、なわの位置も高いです。
引っ掛からないように足を高く上げてしっかり膝を曲げる必要が出てきます。
ジャンプ力とスタミナが必要なので、回し手やチームの皆と相談して、できるだけ体力を温存できる位置で跳びましょう。
入り方・抜け方
入り方のコツは、入るタイミングをつかむことです。
回し手のすぐとなりに立ち、視線は奥の回し手の方を見ます。
なわが地面に着く音がしたタイミングで走り出せば、なわが上を回っている間に入ることができます。
上へジャンプするというより、前方に走り跳んでいくイメージを持ちましょう。
入り方でもうひとつ重要なのは、なわをこわがらないことです。
当たり前のように思えますが、結構大事なポイントです。
顔や目を背けると、一歩目が遅くなってしまい、なわに引っかかりやすくなります。
なわに慣れるまで練習して、恐怖心に打ち勝ってください。
「なわが3回まわったときに必ず入る」など、自分の中で入る回数を決めておきましょう。
練習の段階で引っかかったり、怪我をしたりすると、トラウマになりやすいので、なるべくゆっくり、できることから始めていくよう心がけましょう。
抜け方のコツは、跳んだらすぐに回し手の横を駆け抜けるように出ることです。
抜ける時、余裕のあるひとは、片足で跳ぶことを意識してみましょう。
片足に重心を置いて跳ぶことで、次に反対側の足が出しやすくなります。
跳ぶタイミング
無事、なわの中に入れたら、次は引っ掛からないように跳びつづけます。
なわをよく見て、地面から90度の位置に来たときに跳びましょう。
余裕があれば、回し手の手の動きも一緒にみると、なわの動くタイミングをつかみやすくなります。
跳んでいるときは、真上に跳ぶように意識します。
身体が前後にブレないように気をつけて、上に引っ張られるような感じで跳びます。
視線が足下にいくと前傾姿勢になってしまうので、視線はまっすぐに。
前傾姿勢になると、前の人との距離が近づき、ぶつかりやすくなったり、あとから入ってくる人のスペースが狭まってしまいます。
苦手な人への配慮
人によって跳べる人と跳べない人の力量に差があるのは仕方のないことです。
大縄跳びは団体競技なので、苦手な人がうまく跳べるように工夫していくことも必要です。
【並び方】
・並ぶ順番は、両端や真ん中は避けて、中間地点(両端と真ん中の間)で跳ぶ
・跳ぶのがうまい人やリーダーを前後に配置してみる
・苦手な人とうまい人が向かい合わせに跳んで都度合図してあげる
・外から掛け声をかける
【入り方・抜け方】
・入るタイミングがわからないなら、周りの人が声を掛けてあげる
・入るタイミングで背中を押してあげる
・自分でなわを回しているつもりになって、タイミングをはかる
・回し手の近くから入ったり出たりするよう心がける
・出るタイミングで背中を押してあげる
みんなで励ましあい、失敗した人を非難しないようにしましょう。
おすすめの大縄跳び練習法
初めて大縄跳びをおこなうときや、入るタイミングがつかみにくいときにおすすめの練習方法を紹介します。
なわを回さず上下に動かして、
「なわが床についたときに走り出して、なわが上に来た時にくぐる」
という練習法です。
これでなわを回して立体的になっても入るタイミングを掴むことができます。
回すスピードを遅くして跳べるという感覚をつかみ、徐々にスピードを上げていくのも、練習のコツです。
大縄跳びの必勝法
リーダーを決める
大縄跳びには団結力やチームワークが必要です。
チームを引っ張っていけるリーダーを置くのは、みんなが同じ方向に向かって頑張るには必要不可欠な存在です。
リーダーは回し手でもよいですし、跳び手の中から選ぶのも良いでしょう。
チームを引っ張っていけて、みんなと話しができ、できれば大きな声が出せる人を選びます。
みんなの気持ちをひとつにするために、声掛けはリーダー中心で行ないます。
跳んでいるときの隊列が乱れていないかチェックする役割もできると、記録が伸びるかもしれません。
掛け声
大縄跳びは団体競技です。そのため、掛け声は必須です。
跳び手が跳ぶタイミングをとりやすくなったり、回し手同士が息をあわせやすくなります。
今跳んでいる回数をカウントして、「はい!」と言ったりすることで、入るタイミングやリズムを皆で共有しましょう。
リーダーが中心となって声掛けしつつ、全員が声を出すことで、大縄跳びが苦手な人がやりやすくなったり、皆に団結力が生まれます。
姿勢
なわの中に入ったら、手は胸の前に持っていきましょう。
こうすることで、なわに手が引っ掛かりにくくなります。
これは絶対に守ってほしいポイントです。
また、精神的な姿勢の話をすると、「必勝を心がけること」が、必勝法のひとつです。
つまり、ある程度の緊張感を持つことが、大切です。
プレッシャーを感じてしまうのは記録を伸ばす上でマイナスです。
しかし、「いつか成功すればいいなー」と緊張感のない状態で練習するのはよくありません。
無駄に体力を消耗して余計成功しづらくなり、さらにモチベーションが下がってしまいます。
このような悪循環を防ぐために、普段から全員が緊張感を持って練習に挑みましょう。
作戦
大縄跳びは個人競技ではないため、作戦が勝敗を決める重要な要素です。
並び方はどうするか
どんな回し方が一番跳びやすいか
など、跳び手と回し手が一緒になって考えましょう。
また、自分が実践しているコツや、思いついたアイデア、困っていることを皆で共有することで、
ほかの人たちの悩みを解決できたり、チームが良い結果を出すきっかけにつながったりします。
どんどん共有して絆を深めることも、必勝への近道ですよ。
大縄跳びの道具
大縄跳びに必要なものといえば、真っ先になわですよね。
今回は大縄跳びのなわを長さ別に紹介します。
大縄
長さ15mの長い大縄跳びの縄です。
子供で18〜20人、大人でも13〜15人入ることができます。
様々な運動施設や教育施設で使用されているものなので、安心して使用できます。
長さ5mの大縄跳びの縄です。
持ち手が木柄になっていて、滑りにくく使いやすいことが特徴です。
もう少し人数が少ない、練習用として使用できると思います。
まとめ
今回は、大縄跳びのコツや必勝法についてお伝えしました。
いかかでしょうか。
跳び方、並び方、入り方といったコツや、ご紹介した必勝法を、ぜひ実践してみてくださいね。
・運動会の競技の必勝法まとめ|種目別に勝つコツを徹底解説。