運動音痴の私ですが、走り高跳びはけっこう好きでした。
もちろん記録など出る訳はないのですが、自分なりに設定したバーを飛び越えた時の嬉しさはテストで100点を取った時のような気持ちでした。もちろん自己満足なのですが。
その走り高跳びですが、いろんな跳び方があります。
小学生ははさみ跳びが主ですね。
中学生になると、ベリーロールなどを習ったりします。
選手権大会などを見ていると、背面跳びがカッコイイですね。
それ以外にも跳び方があるのですが、ここでは
- はさみ跳び
- ベリーロール
- 背面跳び
について、助走のコツや踏切り方について見てみたいと思います。
走り高跳び苦手だなと思う方は、ちょっとお付き合いください。
Contents
走り高跳びの基本的な飛び方
走り高跳びの基本的な跳び方は、はさみ跳びになります。
はさみ跳びは最初に取り組み易い跳び方です。
跳んでいる途中の動作が少ないため、高く跳ぶことに集中できます。
小学生が走り高跳びを始めるときにもオススメの跳び方です。
飛び方の種類
走り高跳びには4種類の跳び方があります。
はさみ跳び・・・基本になる跳び方。小学生が始めるときにもこの跳び方から始めることが多いです。
正面跳び・・・・今はあまり使われない跳び方。助走はバーに向かって正面から始めバーを跳ぶときも正面から跳び越える。
ベリーロール・・バーの上にうつ伏せになって跳ぶ跳び方。
背面跳び・・・・バーを背中にして跳ぶ跳び方。記録が出やすいので上級クラスの選手はこの跳び方が多い。
はさみ跳びは小学生から習うので皆さんよくご存知だと思います。
バーの斜め方向から助走を始めて、跳ぶ跳び方ですね。
正面跳びというのは、助走も正面から、跳び方も正面からというちょっと変わった跳び方です。足も前の方にぐっと突き出してバーを跳び越えます。思ったより技術が必要なようです。
はさみ跳びが普及する以前は、正面跳びが基本の跳び方でしたが、今では見かけることもあまりないようです。
助走
すべての跳び方に助走が必要ですが、助走が走り高跳びの成功のカギになります。
助走を失敗すると足がバーに引っかかったり、跳びあがるタイミングをつかめなくて跳べなかったりします。
長く走ればよい、というわけではありません。リズムが大切です。
フォーム
フォームのイメージはむつかしいですが、この動画で少しはわかりやすいと思います。
踏み切る前に体を沈めて跳ぶのですが、体が一直線になるようなイメージで跳びます。
はさみ跳びのコツ
はさみ跳びのコツを見てみましょう。
助走から踏切り方、フォームの注意点までしっかり覚えてくださいね。
コツ1:助走はリズミカルに
助走の長さは小学生は5歩か8歩ぐらい、中学生なら9歩から15歩くらいがいいでしょう。
あまり長い助走ですと、バーを跳ぶタイミングがつかめなくて、バーの近くでちょんちょんちょん・・・・というような走り方になったりします。
せっかく力をためて高く跳ぶために走ってきたのに、これでは意味がありませんね。
経験、ありませんか?
最初は5歩で1、2、123というリズムで走ってみましょう。
コツ2:踏切り
踏切るときに重心を低くし、体を一本の棒のようにイメージします。最初の動画の棒のようなイメージです。そして思い切り利き足を上げて体を上に上げるような感じで跳びます。
そうすると地面からの反発力を活かすことができます。
利き足ってどっち?
さて利き足はどちらか、という疑問があります。
軸足、踏切り足といえばわかりやすいかもしれませんね。
バーを越すために振り上げるのが踏切り足、ジャンプのために踏ん張るのが軸足です。
利き足というのは、振り上げる方の足です。つまり器用な方の足、と覚えればいいでしょう。
コツ3:後ろの足をバーに引っ掛けないために
体は跳べたのに後ろの足をバーに引っかけてバーを落としてしまうことがよくあります。
それを防ぐには、上げた足と後ろの足はしっかり体につけるようにします。
跳べたからといって気持ちを緩めてしまうと足はだらんとしたままです。
後ろの足もしっかりと体につけるようにイメージしましょう。
ベリーロールのコツ
世界記録の2m35㎝をベリーロールで跳んだ動画です。踏切り方など参考になります。
ベリーロールは体を水平にしてバーを跳び越える跳び方です。
バーを下に見て跳ぶので、体がどれくらい跳んでいるのかよくわかります。
背面跳びが発明されるまでは、ベリーロールが一番よく跳べる跳び方でした。
コツ1:踏切るときに足を曲げない
走り高跳びの踏切りでは足を曲げないことが大事です。
助走のあと重心を低くしますが、足を曲げて低くしてしまうと地面からの反発力を活かすことができません。
足を曲げないで、体を一本の棒にするイメージです。
足を曲げる代わりにぐっと体を反らします。体全体で空を見る感じです。
足を曲げないと折れてしまうようにおもいますが、振り上げ足を思い切り上に上げると跳ぶことができます。
ベリーロール特有のコツとでも言うのでしょうか、腕の使い方も大切です。両手を同時に振り上げて踏切ってみると案外すんなりと踏切れます。
コツ2:跳ぶときは体をひねる感じで
踏切ってバーを越えるときには、体をひねる感じで跳びます。
マットの上で体を回転させる遊びがありますね。ゴロゴロと石ころのように転がっていく遊びです。
あのイメージで体を回転させて、バーを越します。
しっかりと回転させると後ろの足がバーに引っかかることもありません。
コツ3:着地は背中でするつもりで
バーを跳び越えるのに体を回転させていますね。
その延長で回転を続けると背中で着地します。
そうすると後ろの足もバーを自然と越えて引っかかることがありません。
単純に体を水平にして跳ぶのではなく、バーを中心に体を回転させていく(ロールオーバー)イメージです。
背面跳びのコツ
この盛り上がり。これはサッカーや野球などではないです。陸上競技の100mでもないんです。陸上競技の走高跳びなんです‼️
バーシムが世界に復活をアピール‼️#世界陸上ここが注目 #バーシム #走高跳び #WorldAthleticsChamps pic.twitter.com/FpyDG6BdnU— JUST (@SigmaJu) 2019年10月4日
いきなりバーシムの動画ですが、きれいな跳び方ですね。
長い助走ですが、助走の力をうまく跳び方に使っているのがわかります。
コツ1:助走のコツ
走り高跳びは助走で決まります。
長い助走で力を溜めて・・・とするやり方もバーシムを見ていると考えてしまいますが、最初は5歩くらいが適当でしょう。
長さよりリズムをとって、1、2、1、2、3という感じで覚えるといいでしょう。
コツ2:踏切りのコツ
走り高跳びの踏切りは見ているだけでも難しそうで、どうすればいいか迷ってしまいますね。
基本は最初の動画で見たような、一本の棒がどんな力の作用で跳ぶかという理論です。体を一直線にして助走の力を跳び上がる力(ジャンプ力)に変えます。
ここでバーの左右どちらから助走すればいいのかという疑問が浮かんできます。
利き足が助走の方向を決定します。
利き足は器用な足なので、どちらが利き足なのか分からない時はボールを蹴ってみるといいでしょう。
とっさに出る足が利き足です。
背面跳びやはさみ跳びの時は右利きならバーに向かって右側から、左利きなら左側から。
ベリーロールは反対側です。踏切り足といいますか最初にバーを跳ぶ足が利き足ですね。
コツ3:跳び方のコツ
基本ははさみ跳びです。
はさみ跳びをする時に、両足を体にくっつけるように跳ぶ代わりに体を反らすのが背面跳びです。
はさみ跳びの踏切り方や助走のテクニックをしっかりマスターすればいいので、跳び方の転向は割と簡単に行なえます。
ですからはさみ跳びがきれいにできると、背面跳びもすんなりとできるようになります。
この跳び方はバーを背中にするので、自分がどれくらい跳んでいるのか、バーを越しているのかあるいは引っ掛かりそうなのか、分からないところが多いです。
それでも背面跳びが主流になっているのは、記録が出やすいことが理由です。
世界記録を見てみましょう。
- はさみ跳び 1m99
- ベリーロール 2m35
- 背面跳び 2m45
あんなに高く跳べるベリーロールでも背面跳びに10cm負けていますね。
・垂直跳びのコツや記録を伸ばす方法は?鍛え方や練習方法、測り方も!
・スポーツテストのコツの種目別まとめ!小学生や中学生の平均も参考に
まとめ
走り高跳びというと、幼稚園のころはめくらめっぽう走って高く跳ぶだけのものだったのが、小学生になると、バーがありそれを跳び越えるという技術になりました。
跳び越えさえすればいいのではなく、どうすればもっと高く跳べるのかが問題になってきます。
跳び方も中学生ぐらいでできる跳び方が3種類あります。
- はさみ跳び
- ベリーロール
- 背面跳び
どれをとっても大切な跳び方なのですが、基本の助走や、踏切りをしっかり覚えるとうまく跳べるようになります。
走り高跳びの基本ははさみ跳びです。
助走はリズミカルに
踏切りは体を一直線にして
バーを越えたあとの足がバーを蹴らないように足は体に付ける
この3つをしっかりマスターして、自分の記録を破ってください。