アテモヤって皆さん聞いた事ありますか?
正直、私も今回調べるまでは何のことか分かりませんでした。
上に画像がありますが、トゲトゲしていてドリアンっぽいなというのが、私の第1印象です。
実はアテモヤ、南国のフルーツなんです。
このトゲトゲしている見た目からはどんな味がするのかちょっとわからないですよね。
それに、食べ方もどうしたらいいものか……
また、あまり見ることのないアテモヤ、お値段はいくら位するのかも気になりませんか。
今回はそんな疑問にお答えしつつ、ちょっと食べてみたいなと思われるように、アテモヤについてご紹介したいと思います。
Contents
アテモヤって何?
アテモヤはバンレイシ科バンレイシ属のバンレイシとチェリモヤを掛け合わせて出来た果物です。
とても甘く「森のアイスクリーム」とも呼ばれています。
また、アテモヤの両親、バンレイシとチェリモヤもあまりなじみのない果物ですよね。
この2つについてもちょっとだけ紹介しますね。
アテモヤの外見
まずは、見た目についてご紹介します。
アテモヤの形は、どんな品種でもハート(心臓)のような形です。
大きさは品種や栽培環境でかなりの幅があって、1個100gのものから2㎏までの大きいものまであるんです。
表面の突起は品種によって尖っている物から尖っていない物まで色々です。
アテモヤの基本的な特徴
アテモヤの名前は、バンレイシのブラジル名アテスの『アテ』とチェリモヤの『モヤ』の合成語です。
バンレイシとチェリモヤの掛け合わせで出来た果物で、まだまだ、生産が難しいようです。
そのため、生産量が少なく、高級果実として扱われています。
中身は
- 未熟なうち:果肉が白い
- 完熟:乳白色になり、果汁もにじみ出てくる
アテモヤは小さな果実がいくつも集まって1つの果実を形成されている集合果の1つなので、中心から外に向けて繊維状にほぐれるのも特徴です。
種は多めで1つのアテモヤに10~15個位入っていて若干食べにくいそうです(笑)
主な産地は、沖縄と鹿児島。年間で36トン位の生産量です。
アテモヤの起源
出典:https://taberugo.net/3235
上記にも書いた通り、アテモヤはバンレイシとチェリモヤを掛け合わせて出来た果物です。
この2つについてもちょっとご紹介しますね。
出典:https://www.jtb.co.jp/kaigai_guide/report/TW/2014/09/sugar-apple.html
【バンレイシ】
果皮全体がごつごつした突起で覆われていてこの突起がお釈迦様の頭に似ていることから「釈迦頭」とも呼ばれています。
味は、甘みが強く、ほのかに酸味があり、濃厚な味わいです。
糖度が高いところから別名「シュガーアップル」とも呼ばれます。
出典https://hotnews-trend987.blog.so-net.ne.jp/2013-09-21
【チェリモヤ】
チェリモヤは世界三大果の1つです。(その他の世界三大果はドリアンとマンゴスチン)
白い果肉は濃厚でねっとりとした舌触りです。
味は甘くてやや酸味があり、バナナっぽいとかパパイヤっぽいとか、パイナップルっぽいとか色々な果物に例えられます。
「カスタードアップル」という別名があります。
2つとも、甘い味を表現する呼び名を持っていますので、もちろんその子供であるアテモヤも甘いというわけです。
アテモヤの栄養価
甘みが強いのが特徴ですが、意外にも低カロリーなんです。
各種ミネラルやビタミン類がバランスよく含まれていいます。
特に、ビタミンではアスコルピン酸、ミネラルではカリウムとマグネシウムの含有量が多めです。
オーストラリアでは離乳食や栄養補給に使われているほどです。
アテモヤの品種
いくつか品種があり、特に沖縄で多く生産されている品種についてまとめてみます。
出典:http://okinawa-atemoya.com/?mode=f3
アフリカンプライド
- 沖縄では人気の高い品種の1つです
- 味は濃厚な甘さの中に酸味も程よく含まれています。
- 食感もジューシーでバランスの良い品種です。
- 外見は指で押したようなへこみ模様が特徴です。
出典:http://okinawa-atemoya.com/?mode=f3
ジェフナー
- こちらも沖縄で人気の高い品種の1つです。
- 特に甘さを感じる品種です。
- 外見は果実上部に突起物が多く、果実下部は突起物が少なめなところが特徴です。
ヒラリーホワイト
- 果肉が多品種と比べて少し弾力があります。
- 独特な香りが特徴的です。
ピンクマンモス
- アテモヤの一番の生産地である沖縄ではあまり育てられてない品種。
- 生産地は静岡県や三重県です。
- アテモヤの中では古くからある品種で他品種に比べると大玉なところが特徴。
アテモヤの食べ方
アテモヤは見た目からはどのように食べ方をするのかわからないですよね。
下記に
・選び方
・食べ方
・切り方
についてまとめました。
美味しいアテモヤの選び方
大きさはなるべく大きいものを選びましょう。
表面には傷がなく、張りのあるものを。
このアテモヤは追熟しないといけない果物なので、綺麗なものを購入します。
また、張りのある緑色物が、熟す前の物です。
アテモヤの美味しい食べ方
【追熟の仕方】
アテモヤは買ってきて直ぐに食べることはできません。
バナナと同じように追熟というのが必要なんです。
やり方は簡単です。
25℃前後の室温で7日~10日位おいて、少し柔らかくなった頃が食べ頃なんです。
冷蔵庫に入れていては追熟は進まないので、室温で保存してくださいね。
表面の見た目は茶色になってしまいますが、それが食べ頃のサインです。
追熟して、いざ食べようという時には冷蔵庫で冷やしてから食べるのがおススメです。
出典:https://kasumi0-0.com/412.html
【食べ方】
半分に切り、スプーンですくって食べるのがオーソドックスな食べ方です。
おしゃれに盛り付ける食べ方としては、4~6等分にくし切りにして、皮と種は取り除きます。
それをお皿に盛り付け、ラズベリーソースなどを流し、ミントでアクセントを付けると良いですよ。
ちょっと暖かな日にはシャーベットがおススメです。
果肉をミキサーにかけて、冷凍室に入れ、時々様子を見ながらかき混ぜて固まったら出来上がり。
また、ヨーグルトとも相性がいいので一緒に食べるもの良いですよ。
アテモヤの切り方
スプーンですくって食べるのがオーソドックスな食べ方なので、縦長に切るのが一般的です。
種は食べられないので、それは取り除きながら、食べ進めましょう。
先ほども書いたように、くし切りにするという手もあります。
出典:http://okinawa-atemoya.com/
アテモヤの味
アテモヤはとても甘みがあると結構書いてきましたが、糖度で言うと20~25度位です。
具体的言うと、完熟しているアテモヤの糖度はマンゴーを超えるほどなんです。
色々、表現がありますので、調べた物を一挙に紹介しますね。
- 強い甘みとともにヨーグルトに似た柔らかい酸味が広がる
- パイナップルに似ている食感と風味
- バナナのようなねっとり感がなく甘みを強くした感じ
- アイスクリームと言うより、洋ナシをより甘くしたカスタードのような滑らかな味わい
- 皮に近い部分は洋ナシをまったりさせ、すこし柿を思わせる風味もあり。
- 種の周りはライチのようなくにゅっとした食感
- レモン果汁を掛けると、さわやかな酸味が加わってすっきりした甘さにかわりおいしさが増す。
- 皮に近いところは洋ナシのようなしゃりっとした食感
- 食感、味ともに一番近い果物は「ライチ」
私が調べた限りでは洋ナシというキーワードが多かったです。
また、ライチという表現も多いですね。
人の味覚は千差万別ですので一概にまとめることはできませんが、私的にまとめると、
「洋ナシに近い味で、少しの酸味があり、食感は場所により洋ナシとライチに似ている」
です。
いかがでしょうか、味のイメージが湧きましたでしょうか。
アテモヤの食べ頃の時期
アテモヤは栽培が難しい果物で、生産量も少なめです。
そんなアテモヤは食べ頃の時期もとっても短め。
食べ頃の時期は11月~3月にかけてです。
その中でも路地物のおいしい食べ頃は1月、2月だけという短い時間なのです。
残念ながら、沖縄観光としてはオフシーズンが旬の時期なんですよね。
もし、この時期に沖縄を訪れることがありましたら、ぜひ道の駅などをのぞいてみてくださいね。
アテモヤの値段は?
沖縄の道の駅でのお値段は
・小さいもので500円以下
・普通のサイズで2個入りパックが1500円位
これは、産地の値段なので、とてもリーズナブルな方なんです。
それじゃあ、本州に住んでいる方々はいったいいくらで買えるのか?
沖縄から発送してもらって手に入れるしか方法はないですよね。
・アテモヤ1㎏(2~4個)で2200円
・アテモヤ2㎏(4~11個) で3800円
これくらいの値段+送料が相場なようです。
ただ、夏の時期などはどんなことをしても手に入れることができません。
旬の時期のちょっと前から予約ができるそうです。
値段もピンキリではあるので、よく吟味して購入してください。
通販で買えるおすすめのアテモヤ
一番注意してほしいのは、販売時期です。
今年の販売開始は10月1日からです。
旬の時期以外は本当に販売していないようです。
値段も変動する可能性ありです。
ちょっと食べてみたいなと思っていただいた方はぜひ、販売期間を逃さず購入してみてください。
まとめ
それにしても、南国には色々な果物がありますね。
アテモヤの両親のバンレイシやチェリモヤについてもちょっと興味がわいてきました。
皆さん、今回のアテモヤについてのご紹介、参考になりましたでしょうか。
「森のアイスクリーム」と呼ばれる果物です、どんな味でどんな甘さなのか、ぜひ実際に食べてご自身で確認してもらえたらなと思います。
私も、旬の時期を迎えたらぜひ食べてみたいと思います。