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離乳食にゼリーって食べていいのかしら?

市販のゼリーって赤ちゃんでも食べられるの?

アレルギーとか添加物とか大丈夫なのかな?

離乳食の本にも「ゼリー」なんていうメニューが出ているけど、いったい何歳から食べてもいいの?と思ってるママたちも多いですよね。

 

おじいちゃん、おばあちゃんがゼリーを買ってきて、赤ちゃんに食べさせようとすることがありますね。時々心配になります…。

ほんのり甘くて、つるんと喉に入っていくゼリー、赤ちゃんにも食べさせてあげたいけれど、市販のゼリーは大丈夫なのか、手作りのほうがいいのかっていうのが良くわからないっていうが本音です。

 

そこで今回は、

  • 市販のゼリーや手作りゼリーは何歳から食べられるのか?
  • 赤ちゃんがゼリーを食べるときの注意点
  • 気になるアレルギーについて
  • 赤ちゃんにおすすめのゼリー

についてお伝えしていきます!

ゼリーは何歳から食べていい?

ゼリーは何歳から食べていい?

ゼリーは何歳から食べられるのでしょうか?

市販のゼリーは何歳から食べられるのか、手作りだったらいつから食べられるのか見ていきましょう。

市販のゼリーは何歳から食べていい?

手っ取り早く準備できるのが市販のゼリーなんです。

ゼリーなんて作ったことがないという新米ママも、市販のゼリーなら手軽に食べさせることができます。

 

でも市販のゼリーは離乳食が終わる1歳半から2歳くらいから食べさせることをおススメします。

その理由は?

ゼリー別にみていきますよ。

スティックゼリー

こんなスティックゼリーも食べやすそうだし、おいしそうですよね。

でも、1歳にならない赤ちゃんが食べるには無理があります。

 

赤ちゃんが手にもって自分で食べてしまいそうですが、量の下限がわからないので、たくさん口に入れて喉に詰まらせてしまう可能性もありますし、甘すぎます。

こうしたゼリーは上手に飲み込めるようになる3歳くらいからがおススメです。

アンパンマンゼリー

子どもたちはアンパンマンが大好き。

こんなゼリーなんて飛びつきそう!

 

アンパンマンゼリーはとろっと柔らかくできているのですが、やはり甘さが気になります。

1歳半から2歳くらいに少しずつ食べさせてあげるのが良いですね。

 

無印ひとくちゼリー

 

他にも無印の一口ゼリーは果汁100%だし、赤ちゃんにもいいのでは?って思いますよね。

でもちょっと待ってください!

無印の一口ゼリーの原材料を見てみましょう。

無印ひとくちゼリー
https://www.muji.com/public/media/jp/doc/item/13_4550182147520_00001.pdf

 

原材料をみると、香料が入っていたり、果汁100%というのは、けっこう甘いですよね。

食べさせるならやはり1歳半から2歳くらいからが良いですね。

初めにあげる量も少量からにしましょう。

 

たらみのゼリー

たらみのゼリーは果物が豊富で体によさそうです。

こちらの原材料はどうでしょう?

たらみゼリー
出典:https://www.tarami.co.jp/jellys/jellys-pure/mix.html

 

たらみのPUREシリーズ、フルーツミックスゼリーの原材料です。

よく見ると、洋酒が入っていたり、香料や酸味料というのも気になりますよね。

洋酒は入っていないものもありますが、お子さんに食べさせるときには原材料をチェックしてから食べさせると安心ですね。

 

こちらもやはり1歳半から2歳以降がおススメです。

 

クーゼリー

「ぷるんぷるんQoo」はゼリー飲料です。

子どもたちにも人気のある商品ですね。

 

原材料の水は純粋を使い、高品質の果汁を加えています。

また保存料や合成着色料などの添加物も使っていないとなると、安心してお子さんに食べさせられそうですよね。

 

ぷるんぷるんQooりんごの原材料を調べてみました。

【りんご】
りんご、砂糖、寒天/乳酸Ca、増粘多糖類、酸味料、香料、酸化防止剤(ビタミンC)、ピロリン酸鉄、ビタミンD
ぷるんぷるんQoo(クー) りんご: 40%りんご果汁入り飲料

出典:日本コカ・コーラ製品情報

ということで、特に問題になるような原材料はないにしても、先輩ママの私としては甘さや果汁も40%というところが気になります。

なので、こちらも1歳半から2歳くらい以降が良いですよ。

 

いろいろな市販ゼリーを見てきましたが、市販のゼリーは離乳食が完了する1歳半から2歳くらい以降に食べさせるのが良いということが分かります。

ただし例外もあります。

 

こんにゃくゼリー


ただし、こんにゃくゼリーはもっと大きくなってからです。

お子様や高齢者は食べないでくださいと書いてありますが、具体的に何歳までだめなのかということは書いてありませんね。

子どもの場合は、きちんと飲み込めるような年、小学生くらいになってから、少なくとも幼児の間は避けたほうが安心です。

ウイダーインゼリー

そしてこんなゼリーもあります。

栄養補給、エネルギー補給用のゼリーですね。

これは大人用です。赤ちゃんには向いていませんよ!

 

手作りゼリーは何歳から食べていい?

では手作りのゼリーだったら何歳から食べてもいいのでしょうか?

離乳食でもゼリーを食べさせているという話は聞きますよね。

という感じで、手作りのゼリーなら離乳食後期からOKです。

 

ポイントは、

  • ゼラチンではなく寒天を使う
  • 甘すぎない
  • 硬すぎない
  • 少しずつ食べさせる

の4点です。

詳しい内容は次の「注意点」で見ていきましょう。

 

ゼリーを上げる際の注意点は?

ゼリーを上げる際の注意点は?

ゼリーを赤ちゃんや幼児にあげるときの注意点をまとめてみました。

ゼラチンの代わりに寒天で

ゼラチンについては前述した通り、離乳食が終わった後に食べさせるほうが安心です。

代わりに寒天を使うという方法があります。

寒天は海藻の天草が原料になっていますので、離乳食後期から使える食材なのです。

 

ゼリーを作るのに、もう一つ片栗粉という食材があります。

とろっとしたとろみを出すことができる片栗粉なら、離乳食の初期からゼリー風のおやつを作ってあげることができますよ。

甘すぎない

特に赤ちゃんのころからあまり甘いものを食べさせるのはよくないですね。

手作りなら甘さも調節できるので、できるだけ砂糖などの調味料は使わずに、素材が持っている甘味を生かして作るゼリーを食べさせてあげましょう。

硬すぎず

寒天で作ると弾力のあるゼリーができます。

しかし、まだしっかり咀嚼ができない赤ちゃんだと寒天のゼリーも噛めずにつるっと喉を通ってしまい、誤嚥の原因となることがあります。

 

なので、硬さを調節して、寒天の量は少なめにし、プリンくらいの柔らかさになるようにしましょう。

少量から

初めてゼリーを食べさせるときも、少量から始めます。

1さじからで大丈夫。

 

そしてスプーンで食べさせる量も少量からです。

お子さんが飲み込んでものどに詰まらせないように、少しずつ与えましょう。

ゼリーの赤ちゃんに心配な原材料や成分

ゼリーの赤ちゃんに心配な原材料や成分

ゼリーには赤ちゃんにとって心配な原材料や成分があるのでしょうか?

一つずつ見ていきましょう。

ゼラチン

先にも触れてきましたが、ゼラチンは動物性のたんぱく質。

アレルギーの心配を考えると、離乳食が終わったころの1歳半くらいから様子を見て与えるのが良いのです。

 

もっと遅くても良いと思うのなら、ゆっくり2歳や3歳になってからでも遅くありませんよ。

寒天

寒天は海藻の仲間なので、離乳食後期から使える食材です。

手軽にゼリーが作れるので便利なのですが、気を付けたいのは「硬さ」です。

 

固まりやすく、弾力もあるので、作る人にとっては便利なのですが、食べるときには注意が必要になってきます。

 

赤ちゃんは噛まずにごっくんと飲み込んでしまうことも多いですし、ゼリーのようにのど越しの良いものだと、つるっと入ってしまうことも少なくありません。

結果、ゼリーが気道に入ってしまうこともあり、危険です。

 

なので、硬すぎず、寒天の量を少なめにして作るという注意が必要です。

片栗粉

片栗粉は離乳食の初期から使える食材です。

もともとはカタクリの地下茎から作られたデンプンの粉ですが、最近ではジャガイモのデンプンが主に使われています。

 

特にアレルギーを引き起こす食材でもありませんし、赤ちゃんにも安心ですね。

果物と果汁を使って簡単にゼリーも作れますよ。

 

 

【離乳食レシピ・りんごのゼリー】

<材料>

  • りんご 1個
  • 水 150ml
  • 片栗粉 大さじ1
  • レモン汁(あれば)

<作り方>

  1. りんごは半分は5㎜角に切る。
  2. 切ったりんごと水を鍋に入れて弱火で10分煮る。
  3. 残りのりんごはすりおろし、片栗粉とレモン汁を混ぜる。
  4. 鍋にすりおろしたりんごを入れて混ぜながらさらに煮る。

りんごは離乳食の段階に合わせて、すりおろすだけでもいいですし、赤ちゃん用の果汁ジュースなどを使うとさらに手軽にできますよ。

片栗粉の量によってとろみも調整できます。

ママのヘルシーなおやつにもなるので、赤ちゃんと一緒に食べてもGoodです。

 

ゲル化剤(増粘多糖類)

ゼリーの原材料を見てみると「ゲル化剤(増粘多糖類)」という名前が入っているのをよく目にします。

 

ゲル化剤(ゲルかざい、英語Gelling agent)とは、液体ゲル化して固化する化学物質である。用途としては食品に限らないが、食品添加物のゲル化剤は増粘安定剤に詳しい。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

ゼリーなどに使われているのは増粘多糖類が多く、食感やのど越しをよくするために使われています。

 

食品への表示については、2種類以上の多糖類を増粘の目的で用いた場合に略称として増粘多糖類(ぞうねんたとうるい)とすることができる

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

このゲル化剤、体には害がないのでしょうか?

 

ゼリーやジャムなどに使われるゲル化剤はペクチンが多く使われています。

ペクチンはりんごやオレンジ、レモンなどの柑橘類に多く含まれており、自然由来のものなので特に体に害になることはありません。

 

添加物だからと気にする人も多いのですが、食べすぎなければ赤ちゃんでも特に問題はありませんので安心してくださいね。

砂糖

ゼリーには砂糖が入っていることがあります。

赤ちゃん用に作られたゼリーなら「砂糖なし」という商品もありますが、幼児向けのゼリーになると、やはり砂糖は入っています。

赤ちゃんのころから砂糖が多く入ったものを食べさせたくないですね。

 

既製品を購入する際には砂糖の有無をよく確認しましょう。

そして、手作りすることで、砂糖の心配も減らすことができるので、お子さんが小さいうちは手作りのゼリーというのもお子さんの健康を守るための一つの方法ですよ。

ゼリーを食べることで考えられるアレルギー

ゼリーを食べることで考えられるアレルギー

ゼリーを食べることでどんなアレルギーがあるでしょうか?

まずは、アレルゲンとなる食材を見てみましょう。

特定原材料(7品目)えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生
特定原材料に準ずるもの

(20品目)

アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン

出典:消費者庁・アレルギー表示について

 

この表を見ると、ゼラチンがアレルギーの可能性があるものとして入っていますね。

ゼラチンを使ったゼリーは要注意です。

初めて食べさせるのも満1歳半を過ぎてから少量ずつ食べさせるようにしましょう。

 

他、果物もいくつか入っています。

離乳食ですでにバナナやリンゴなどを食べているようであれば、バナナやリンゴを使ったゼリーは安心して食べさせられますね。

 

【ゼラチンアレルギーについて】

ゼラチンアレルギーとは、様々なものに含まれるゼラチンという物質がもとでアレルギー症状を起こすアレルギーの一種。
世界の100万人に約30人しかいないとされる非常に稀有なアレルギー。
食物に混入しているゼラチンはで低アレルギー化するため、ゼラチンアレルギー患者でも重度な症状を起こすことは稀である。
しかし、注射液の安定剤などにもゼラチンが含まれているため、注射などで体内に直接入ってくるゼラチンは低アレルギー化されないために重度になる可能性がある。
ひどくなると、呼吸困難などを引き起こし死に至る場合がある。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

ゼリーで食べた場合にはさほど重度の症状はないとはいいますが、気を付けたいですね。

 

他にもゼラチンを含んでいる食品には、

  • グミ
  • ベーコン
  • マシュマロ

などがあげられますので、これらを食べさせるときにも注意しましょう。

赤ちゃんにおすすめのゼリー

それでは赤ちゃんにおすすめのゼリーを紹介しましょう。

7か月から食べられる

  • 7か月ごろから食べられます。
  • 着色料、保存料、香料を使っていないので安心。
  • 開封前は常温で保存できます。

1歳ごろから食べられる

  • 1歳ころから食べられます。
  • 赤ちゃんが自分で食べる練習にも。
  • 添加物なしで安心。
  • 飲むタイプのジュレ。
  • ストロー付きで赤ちゃんが自分で飲む練習ができます。
  • 着色料、香料、保存料、砂糖なしで安心。

 

ジュレはゼリーほど硬くないけれど、とろっとしてのど越しがよく、赤ちゃんでも上手に飲み込めるようにできています。

しかし、赤ちゃんが食べるときには、見守ってあげてくださいね

まとめ

手軽に食べさせるには便利な市販のゼリーですが、赤ちゃんにあげるときには、赤ちゃん専用のものを選びましょう。

手作りは大変かもしれませんが、簡単にできるゼリーもあるので、紹介したレシピも参考にしてくださいね。

 

あまり小さいころから甘いものはちょっと・・と躊躇するママも多いですが、食べ過ぎなければ大丈夫。

ちょっとした気分転換にもなりますし、パパやママと一緒に楽しいおやつタイムを過ごしてくださいね

 

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