来たる百人一首大会に向けて腕を磨きたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
せっかく百人一首の大会に参加するなら勝ちたいですよね。
この記事では、百人一首の必勝法や覚え方のコツをお伝えします。
これから少しでも百人一首の腕を上げておくためにも、是非ご参考にしてみてください。
大会への出場は考えていなくても、もっと競技かるたで勝ちたいと思っている方、努力しているのになかなか勝てないと悩んでいる方も必読です。
必勝法をおさえて百人一首をいっそう楽しみましょう!
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百人一首の並べ方や戦略についての記事も合わせてお読みください。
百人一首の必勝法
手っ取り早く百人一首に勝ちたいという方のために、必勝法をお伝えします。
これからご紹介するテクニックを覚えておくだけでも、勝率はグンと上がることでしょう。
必勝法1:決まり字を覚える
最も基本的なテクニックは、決まり字を覚えることです。
決まり字とは、どこまで読まれれば札を特定できるかという目安です。
例えば、「きみがため」で始まる札は二枚あるため、「きみがためは」・「きみがためお」のいずれかが読まれた時点でようやくどちらの札を取るべきかを判断できます。
上記のように、「きみがため」で始まる札が二枚あることを事前に把握しておけば、6文字目が読み上げられた瞬間に対応できるため、有利な状態で札を探すことができるでしょう。
「きみがため」で始まる札は6文字目で決まり字を判断することができるため、6字決まりと呼ばれます。
決まり字の一覧表を利用すると覚えやすいのでおすすめです。
決まり字を語呂合わせで覚える
歴史の年号を覚えるときのように、語呂合わせを使うと比較的ラクに覚えられます。
こちらの動画ではイラスト付きで覚え方を紹介していますので、すんなり頭に入ってきます。
楽しみながら覚えていきましょう。
必勝法2:札流し・札落としをマスターする
札流し・札落としという暗記方法を用いて百人一首のコツを掴みましょう。
札流し・札落としは、札を順番に開いて対応する決まり字を読み上げていき、100枚全て読み上げが完了するまでのタイムを測るゲームです。
下の句を見た瞬間に決まり字が頭に浮かぶよう訓練することで、決まり字が読み上げられたら即座に札を取ることができるようになります。
百人一首の基礎練習として非常に有効なゲームですので、札流し・札落としを用いた覚え方を知っているかどうかで、勝敗は大きく分かれるでしょう。
アプリなどもありますので、ぜひ活用してみてください。
必勝法3:イメージが大切
百人一首の覚え方のコツとして、イメージ記憶を利用する方法があります。
各札のストーリーをイメージで覚えることによって、効率的に記憶を定着させることができます。
さらに、百人一首が始まる前には暗記するための時間が設けられます。
札の配置をできる限り把握しておき、試合が始まったら即座に対応することができるよう、配置をイメージで覚えておく訓練をしましょう。
百人一首のコツは、いかに脊髄反射を利用して素早く札を取れるかという点を鍛えることにありますので、頭で考えるよりも先に体が動くような状態を作っておきましょう。
必勝法4:攻守のバランス
百人一首はただ読み上げられた札を取れば良いというイメージがありますが、陣地や攻めと守りといった概念も存在します。
自分の近くにある札は取りやすく、相手には取りにくいため、自陣の札は優先的に記憶しておくと良いでしょう。
自分と相手が全く同じタイミングで取ろうとした場合であれば、自陣側の札は自分の方が早く取ることができます。
自陣側の札を優先的に狙うことは、守りを固めることで有利を得る方法です。
一方、あえて敵側の札を優先的に狙いにいくことで相手の虚を突く方法もあります。
取りづらい敵陣の札を奪うことで、大きな有利を得ることができるでしょう。
上記のように攻守のバランスを意識しながら百人一首を行うことが、上達へのコツであると言えるでしょう。
百人一首の覚え方のコツ(暗記法)
百人一首の覚え方のコツをご紹介します。
これからご紹介する方法を試して上手に暗記しましょう。
覚え方のコツ1:下の句から覚える
百人一首で実際に取る札は下の句です。
下の句から覚えていくことにより、札の配置がバラバラの状態でもすぐに見つけることができるようになるでしょう。
上の句は決まり字まで覚えておけば十分であるため、下の句ほど意識して覚える必要はありません。
覚え方のコツ2:決まり字の変化に注意する
決まり字の変化にも注意しましょう。
決まり字までの文字が似ている札も存在します。
慌てて札を取ったら違う札であったというミスを犯さないようご注意ください。
どんなに早く札を取りたくても、決まり字が読み上げられるまでは動き出さないことが勝利を得るためのコツです。
覚え方のコツ3:100枚全て覚える
最もシンプルな方法は、100枚の札全てを覚えてしまうことです。
覚え方のコツは数多くありますが、最終的には100枚の札を全て覚えきることを目標にしましょう。
百人一首が上手な人の間では、100枚の札を全て覚えていることは前提として話が進められます。
100枚全て覚えた上で戦略性や記憶力を競うことになりますので、百人一首で勝ち上がるためには、100枚全てを覚えるという過程は避けられません。
百人一首の取り方のコツ
百人一首の取り方のコツをお伝えします。
覚え方のみではなく、実際に札を取る際にも心がけることがありますので、しっかりと確認しておきましょう。
構え方のコツ
まず、構え方について説明します。
人それぞれ自分の構え方があるでしょうが、伸び悩んでいたり、特定の位置の札が取りにくかったりする場合、構え方を見直したほうがいいかもしれません。
自分では気づかないうちに、体重が左右どちらかに偏っている、なんてこともあります。
また、膝の開き方などの細かい点を修正するだけでバランスがよくなり、動きやすくなる場合があるんです。
いろいろと試してみることで、今までより自分に合った構え方が見つかるかもしれません。
取り方のコツ1:お手付きをしない
百人一首において、お手付きを避けることは重要です。
お手付きをしてしまうことによってペナルティが発生するため、相手に有利な状況を自ら与えてしまうことになります。
競技かるたでは空札の読み上げもあるため、お手付きしてしまうリスクも高まります。
いかにお手付きを避けて冷静に札を取るかが重要となるでしょう。
お手付きをしないためのコツ
お手付きをしないために、具体的には何に気をつければいいのでしょう?
まず、読みをしっかり聞くというのは基本です。
焦らないことも大切ですね。
少しでも早く札を取ろうと焦って動いてしまうとお手つきをしやすいですし、決まり字の途中で動き出してしまうと結局迷って動きを止めることになります。
いったん止まると再び動き出すまでにロスができ、相手に札を取られてしまうので、焦りは禁物なのです。
また、相手の動きに惑わされてお手つきをしてしまうこともよくありますね。
これを防ぐためには、相手を見すぎないようにするという方法が効くのではないでしょうか。
たとえば視野をぼんやりさせる、逆に札の一点に視線を集中させるなど、やり方はいろいろあるので、自分に合った集中方法を見つけてみてください。
そして、難しいかもしれませんが、お手つきをしても気にしすぎないことも重要です。
切り替えて集中しましょう。
取り方のコツ2:状況に合わせた札の取り方をマスター
百人一首の取り方のコツとして、状況に応じた札の取り方をマスターすることが大切です。
取り方の種類をご紹介しますので、ご参考にしてみてください。
押え手
札を押さえるようにして取る方法です。
押さえるためのタイムラグが生じるため気軽に使える取り方ではありませんが、札を押さえることによって先に取れたということを主張しやすい取り方です。
払い手
札を払うようにして取る方法で、最も基本的な取り方であると言えます。
押さえて札を取るよりも遥かにスピーディに取ることができるため、一般的な取り方として推奨されています。
突き手
突くようにして札を取る方法です。
真正面にある札などは、横から払って取るよりも突くようにして正面から取った方が早いでしょう。
最短ルートで札を取りに行くことができる、強力な取り方です。
囲い手
札を手で囲い込み、相手から取られることを妨害する方法です。
決まり字までが長い歌が詠まれている場合など、目星がついていてもまだ確信が持てない札を守っておく目的で使用されることが多いです。
ルール上、札を取ろうとする相手を妨害することも許されているということが分かります。
渡り手
同じ陣地の札を二枚同時に取る方法です。
詠まれている札と同じ陣地にある札は、どれを触ってもお手付きにはなりません。
取るべき札の候補が同じ陣地内に複数ある場合は、それらをまとめて取ってしまうことで、どれかは当たりを引くことができるということを期待した荒技です。
戻り手
詠まれている札の候補と思しき札が自陣と敵陣のそれぞれにある場合、まず相手側の陣地にある札を狙って構えておきます。
決まり字が読み上げられた際に、相手側の陣地ではなく自分の陣地側の札が取るべき札であることが分かった場合に、即座に自陣側に手を戻して札を取ります。
取りやすい自陣の札はキープしつつ、敵陣の札も射程に収めておくことができる取り方です。
札の位置をしっかり覚える
15分間の暗記時間が必勝のポイント
15分間の暗記時間にどれだけ札を覚えられるかがとても重要です。
そのため、自陣に並べる札の位置を前もって決めておくのも大切になってきます。
一枚札の「む」は必ず右下段に置くとか、「いまこ」は左中段に置くとか、自分の中でルールを決めましょう。
すると、暗記がとてもラクになります。
また、いつもの札の位置が決まっていれば札を取る動きもいつも同じになるので大いに利点があります。
札の並べ方について詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてみてください!
試合中は常に暗記!
試合中は何度も札の位置が変わります。
なので、常に暗記することが必要です。
相手が札を並べ直している間などの、ちょっとした待ち時間も有効に使って暗記しましょう。
送り札を考える
相手陣の札を取ったときや、相手がお手付きをしたときに相手陣へ送ることのできる送り札についても、しっかり考えたほうが有利になります。
ここでは、送り札のセオリーについて紹介していきます。
送り札のセオリー
- 自陣にそろっている共札を送る
- 相手陣にない音の札を送る
- 決まり字が短い札を送る
ポイントは、相手から狙われにくくすること。
それから、自分が取りたい札を相手に送るということです。
ただし、守りがるたの場合など、別の選択が有効となることもあるので、必ずしもセオリーどおりにしなければならないということはありません。
大切なのは、送り札の重要性を意識し、しっかりと考えるということです。
百人一首の練習方法
百人一首の上達のためには、地道な練習が欠かせません。
百人一首のオススメの練習法をご紹介しますので、ご参考にしてみてください。
練習方法1:素振り
先程ご紹介した様々な取り方を素振りして練習する方法です。
何度も素振りしておくことにより、必要な時に最適な取り方ができるよう身に染み込ませておきましょう。
競技かるたの試合では、競技開始前に素振りをする姿が見られます。
常日頃から素振りによる調整が必要なことがわかるでしょう。
練習方法2:目を閉じてとる
百人一首を行う際に、目を閉じて取る方法です。
一度配置を覚えてから目を閉じて記憶を掘り出しながら練習してみましょう。
配置を覚えたと思っても、目を閉じてみると中々覚えきれていないことに気がつくことでしょう。
一度見た配置は目を閉じても把握しておけるように、イメージ記憶力を鍛える練習をしておきましょう。
目を閉じながら取ることで、札との距離感を肌で知ることも大切です。
練習方法3:「読み」を聞き込む
アプリなどを用いて、百人一首の読みをよく聞き込みましょう。
読みを聞き込むことで、体で流れを掴むことができるようになります。
札の種類をある程度覚えてから読みを聞き込み、決まり字が読み上げられた瞬間に取るべき札を想像することができるようにしましょう。
練習方法4:おすすめグッズ
こちらの読み上げ機は、機会が読んでくれるので、一人でも練習できるスグレモノです。
是非チェックしてみてください。
こちらもCDが暗唱してくれるのに練習に最適です。
本気の方はこういったグッズを活用しましょう!
まとめ
百人一首の必勝法や覚え方のコツについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
百人一首は、競技かるたなど厳密にルールが規定されている競技ですので、取り方の種類や効率的な練習方法も確立されています。
いかに百人一首に関する知識を理解し、落とし込むことができているかが分かれ目となりますので、積極的に情報を収集しながら上達を目指しましょう。
百人一首の並べ方や戦略についての記事も合わせてお読みください。