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お盆といえば、8月のお盆休みを連想しますね。

会社などの夏休みもお盆休みの時期に取ることが多く、今年のお盆休みがどうなるのか気になっている人も多いのではないでしょうか?

今年は夏に東京オリンピックが開催されますが、お盆の時期にどのような影響があるのでしょうか?

 

お盆の時期には、お墓参りもしますね。

お墓のない家も最近は多くなってきましたが、田舎のおじいちゃん、おばあちゃんの家に遊びに行ってお墓参りをした経験がある人も多いと思います。

その時にお墓の掃除や、お参りの仕方など教えてもらったという人もあるでしょう。

お墓参りにも作法があります。

お墓参りの作法や約束事、あるいはやってはいけない事などはあるのでしょうか。


お盆の墓参り2020年の時期や日にちはいつ?時間やいけない場合は?

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2020年(令和2年)のお盆の期間はどうなる?

お盆の期間は、全国的には新暦の8月15日前後となる、8月13日~16日になるのが一般的です。

会社の夏休みも、お盆期間に合わせて休みになったり、前後平日に休みをつけて連休とする企業が多いようです。

 

2020年の夏は東京オリンピックが開催されますね。

オリンピックの影響で、今年はいくつかの祝日が、オリンピックの開会式(7/24)・閉会式(8/9)付近に移動するんですよ。

・国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)の特例について

令和2年(2020年)に限り、「海の日」は7月23日に、「スポーツの日」は7月24日に、「山の日」は8月10日になります。

・「スポーツの日」について

令和2年(2020年)以降、「体育の日」は「スポーツの日」になります。

出典:内閣府HP 国民の祝日について

 

お盆の期間(8/13~8/16)への直接の影響はありませんが、

お盆直前の日曜日にオリンピックの閉会式が行われることで、ここが3連休になります。

2020年8月 カレンダー
8/8(土)
8/9(日)オリンピック閉会式
8/10(月)<祝日>山の日(2020年の特例により移動)
8/11(火)
8/12(水)
8/13(木)お盆期間
8/14(金)
8/15(土)
8/16(日)

まん中の平日2日間にお休みが取れれば、9連休になりますね。

お盆の墓参りの時期や日にちはいつからいつまで?

お盆の墓参りの時期や日にちはいつからいつまで?

お盆の時期というと、会社の夏休みが集中する8月13日~16日頃を想像する方が多いのですが、実は地域によってお盆の時期が異なるのはご存知でしょうか?

実は暦(こよみ)の取り入れ方の違いによって、お盆は3つあるのです。

7月盆新盆(にいぼん・あらぼん)とも呼ばれ、通常7月13日~7月16日新暦
8月盆月遅れ盆とも呼ばれ、通常8月13日~8月16日
全国的なお盆休みの時期
旧盆旧暦の7月15日を中日としたお盆旧暦

それではなぜ、お盆の時期に違いがあるのでしょうか?

そしてそもそもお盆とはどういうものなのでしょうか?

そもそもお盆ってなに?

そもそもお盆ってなに?

お盆とは、亡くなった人やご先祖様の魂を家に迎え、供養する行事のことです。

お盆の初日となる「迎え盆」(盆の入り)には、「迎え火」を焚いて先祖の霊をお迎えし、お盆の最終日の「送り盆」(盆の明け)には「送り火」を焚いて先祖が浄土へと帰っていきます。

7月盆(新盆)とは?

7月盆(新盆)とは、7月中旬に行うお盆のことです。

お盆の行事は、古来より旧暦7月15日を中心として行われてきました。

しかし明治時代、政府は国際標準化のために、それまで使われていた月による暦(太陰暦)を西洋のグレゴリオ暦に改暦

それに伴い、お盆の時期は今までよりも季節が一か月ほど早くなりました。

そのまま新暦のカレンダーで7/13-16にお盆をおこなっているのが、東京など関東の一部の地域です。

7月に行うので「7月盆」、新暦どおりの日付なので「新盆」などと言います。

8月盆(月遅れ盆)とは?

8月15日を中心に行われるお盆のこと「月遅れ盆」と言います。

全国のほどんとの地域は「お盆休み」と言えば、この「月遅れ盆」の日にちを指します。

先ほども書いたように、明治政府は暦(こよみ)を改暦しました。

日本のあらゆる行事が太陽暦で行われるようになったのですが、その頃の日本では大部分の人が農業に従事していました。

農村部が多い地方では、農繁期と重なって忙しく、とてもお盆ができるような状態ではなかったのです。

そこで、地方では一か月遅らせて8/15を中心に行うお盆が月遅れ盆として定着したのです。

ですから地域によって新暦の7月15日で行われるというのは、太陽暦に変わった時点であまり影響がなかった都市部の地域だったと言えそうです。

旧盆とは?

旧盆旧暦(太陰暦)の7月13日~7月15日を中心に行われるお盆のことです。

日本では沖縄や鹿児島の一部地域などで行われています。

旧盆は、現在の新暦に直すと、その年によっては9月にずれ込むこともあります。

ちなみに2020年の旧盆は、新暦に直すと8月31日(月)~9月3日(木)になります。

 

お盆という行事は、仏教なら全部の宗派にあるかといえば、お盆自体がない宗派もあります。

私の実家は浄土真宗でしたので、お盆の行事はテレビや新聞などのマスコミの上だけの行事でした。



キュウリやナスを牛や馬に見立てて、ご先祖様の霊魂を乗せるという訳ですが、その野菜の飾り物をどこに飾るのかさえ知りませんでした。

浄土真宗では人が亡くなるとすぐに浄土に渡るという考え方なので、お盆そのものの行事が必要ないわけです。

 

また、核家族化した現代では、お盆のような行事を行なわない家庭もあります。

このように、地域や宗派、ご家族の長年の習慣などによって、お盆の行われる時期ややり方に多少の違いがあるのです。

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お盆の墓参りの日にちは13日〜16日

お盆の墓参りの日にちは13日〜16日

お盆のお墓参りに最適な日にちですが、13日から16日ぐらいと言われています。

お盆の時期の「お墓参り」はお盆の行事のように「お墓参りにも行かなければならない決まった日にちがある」とお考えの人も多いようです。

しかし、和尚さんにによると「お墓参りはいつでも気がついた時にでも、お参りすればいいのですよ」と言われました。

 

とはいえ、お盆には初日の「盆の入り」に行う「迎え火」と最終日の「盆明け」に行う「送り火」という行事があります。

ですからその行事をするのにお墓が荒れ放題だと気が滅入りますね。

すこしでもきれいだとご先祖様も喜んでくれることでしょう。


13日は盆の入り

一般的に、お盆の初日である7月13日8月13日「盆の入り」にお墓参りに行く人が多いようです。

お墓に行ってご先祖様の霊を迎えます。

夕方から夜にかけては、自宅の玄関で「迎え火」を焚きます。

ご先祖様が帰ってくるときに道に迷わないようにするための目印と言われています。

 

伝統的な方法は、家の玄関や庭などで、焙烙(ほうらく)と呼ばれる平らなお皿の上で「おがら」という皮を剥いだ麻の茎を折って燃やします。

そこまで用意できない場合は、ろうそくなどで火をともしてもよいでしょう。

 

都会の住宅やマンション住まいなどでは、自宅で火が焚けない場合もあります。そんなときは、仏壇の前などに盆提灯を吊るしてご先祖様を迎えましょう。

14日・15日のお墓参りは?「留守参り」とは?

お盆の中日になる14日・15日は、ご先祖様の霊を偲びながらゆっくりお盆を過ごします。

 

関東の一部の地域では、お盆の途中の14日・15日にもお墓参りをする「留守参り」という習慣が残っています。

「盆の入り」の13日にご先祖様を家にお迎えしている間、留守になっているお墓を仏様が守ってくださるという考えからです。

16日は盆明け

お盆の最終日である7月16日8月16日では、「送り火」を焚いてご先祖様の霊を浄土へ送り出します

送り火は16日の夕方暗くなってから、おがらを焚いたり盆提灯を灯します。

お墓参りへ行って送り火を焚く地域もあれば、「精霊流し」を行なう地域や「灯篭流し」を行なう地域もあります。

 

とはいえ、これらの日程で必ずお墓参りをしなければならないというわけではありません。

地域や家庭によって事情は様々ですから、ご先祖様を大切にする気持ちがあれば、お盆の期間でなくても大丈夫です。


お墓参りの時期はいつ頃から?

お墓参りに適当な日にちは13日からとお伝えしましたが、個人の都合によってその前からでもいいと思います。

昔と違ってお墓が家の近所になかったり、仕事の都合がつかなかったりという人もいるでしょう。

 

お盆より遅れてお墓参りをしたくないので、早めにやっておきたいと考えることもあるかと思います。それでもいいのです。

11日にお盆のお墓参りは大丈夫?

お墓参りをお盆の行事の中に組み入れようと考えているなら、日付にこだわって13日から16日と決めても大丈夫でしょう。

しかし現在は様々な事情で絶対この日でなければ、ということはできない事情もあります。もっと早く10日以前にお墓参りをすることもあります。

 

私事ですが我が家の菩提寺のお寺では8月8日にお盆の行事があります。

その時についでだからとお墓参りする人たちでお墓はとても混雑します。

近くの人なら、改めてお盆にもう一度お墓参りをされるようですが、遠方の人はその時だけで済まされるようです。

ですから、11日だからお墓参りはダメということはないのです。

 

「気は心」と言いますが、お墓にお参りしようという心があればいつでもいいのです。


仏滅でお墓参りはアリ?

仏滅での墓参りということですが、仏滅とは何でしょうか

仏滅とか大安とか友引など日にちや行事によって、この日は買い物に都合のいい日だ、とか贈り物にはこの日が最適とか歳をとった人がよく言いますね。

 

仏滅や大安は六曜の中の一日です。

六曜とは暦(こよみ)の一種で室町時代に中国から伝わったものですが、明らかではありません。

先勝とか先負などの名前がありますね。仏滅も最初は物滅と言っていたということです。

つまりは、時代によって呼び方も意味も変わってきたもののようです。

ですからお墓参りには仏滅を避けるとか、友引はダメとかはあまり意味がありません。

しかし、縁起をかついだり気にしたりする人にとっては大切な言い伝えなのでしょう。

 

無理に気にするなといっても気になるでしょうから、別の日にすればいいのです。しかしその日は絶対にダメということはありません。「気は心」で気持ちのある時にお墓参りをすればいいのです。


初盆・新盆とは?

初盆・新盆とは、新しく仏様になった方の初めてのお盆のことです。

身内に亡くなった方がいて、その方の命日から数えて初めてのお盆を「新盆」または「初盆」といいます。

ただし、四十九日間はまだあの世に行かず現世をさまよっているということで、四十九日を過ぎてからの初めてのお盆となります。

 

初盆では、親族など故人にゆかりのある人が集まり、特別に供養します。

お寺でお坊さんにお経をあげていただき法要を行います。

 

全国的には大半の地域で初盆(はつぼん)と言われていますが、関東甲信越地方のみで新盆(にいぼん、あらぼん、しんぼん)と呼ばれていたようです。

時間は何時がベスト?

時間は何時がベスト?

ではお盆の期間のお墓参りは何時ごろがいいのでしょうか。

これはあまり遅くならないうちがいいと思われます。

13日の「盆の入り」

お盆の初日は、お墓参りをしてご先祖様をお迎えに行く日です。

お迎えは早い時間の方がいいといわれており、午前中にお墓参りへ行く方が多いようです。

 

お盆の時期は真夏で、1年で一番暑い日が続きます。近年、気温が35度超えする猛暑日も珍しくなくなりました。

お墓は屋外であることが多く、日差しがきついため、熱中症に気を付けて「午前中」の涼しい時間帯に行くことをお勧めします。

16日の「盆明け」

お盆の最終日にお墓参りに行く場合は、夕方の方がいいようです。

これは、少しでも長くご先祖様と過ごしたい、浄土に送るのは遅い方がよい、という考え方からきた「迎えは早く、送りは遅く」の言葉に通じます。

 

お墓が近くにあれば、ベストな時間帯に行くこともできるでしょう。

しかし、遠方からお盆やお墓参りに参加する場合は、時間の都合がつかなくてお墓参りが午後になってしまった、というのはよくあることです。

機会を逃せば次のお墓参りはいつになるかわからない、という場合もあるでしょう。

そんなときは、あまり神経質になりすぎず、午前でも午後でも時間があるときにお参りすればいいのです。
まずご先祖様にお参りをする、という心がけでいることが大切です。

お墓参りにいい時刻

お盆の期間に限らず、お墓参りは基本的に「午前中」に行くのが良いとされています。

それは「ついで参り」はいけないとされているのにも通じます。

お墓の近くに来たからついでにお参りしていこう、というのではなく、お墓参りを他の用事よりも優先する、ということです。

 

しかし近年では、午前中のお墓参りにこだわる方は少なくなってきているのも事実です。

できれば午前中がいいけれども、まずはお参りをする、ご先祖様を敬い供養する、という心がけでいることが大切です。

お墓参りは避けたい時刻

午前中にこだわらなくてもいいとはいえ、夜にお墓参りに行くのはやめたほうが良いようです。

地域によっては、夜にお墓参りを行うと「霊がつく」という言い伝えもあります。

 

現実的な観点から言っても、暗くなってからのお墓参りには注意が必要です。

転倒などの危険

昔ながらのお墓は、山や丘など見晴らしのいい、人家から離れたところにあることが多いですが、その分夜は真っ暗になります。

足もとが整地されていないことも多く、暗い中で歩くと転倒の危険性があります。

霊園など整備されて照明の灯ったお墓も、階段などの段差が多く、つまずきやすいポイントがたくさんあります。

掃除が大変

お墓参りは手を合わせるだけではなく、お墓を掃除するのが普通です。

墓石の手入れやお花の入れ替え、周囲の雑草を抜いたり、線香台の掃除など。
暗くなってからではよく見えないし、丁寧に掃除することはできません。

防犯上の理由

暗くなってからのお墓参りは、防犯上の理由からおすすめできません

不審者がいないとも限らず、どんなトラブルに巻き込まれるかわかりませんし、ご先祖様にお参りにきたのに、周りを気にしながらではゆっくりお参りすることもできません。

霊園などは閉園時間がある

大きな霊園では、防犯上の理由から閉園時間が決まっているところが多いです。

夜間の立ち入りを制限している霊園もあるので、時間を守ってお参りするのがマナーです。

 

このように、日が暮れてから行うお墓参りは、決して良いとはいえません。

それは「ついで参りはいけない」とされている考えにも通じます

「夜のお墓参りは魑魅魍魎が徘徊する」などと昔の人が言ったのも、そういう危険を考えてのことであると思われます。

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お墓参りに行けない場合はどうすればいい?

お墓参りに行けない場合はどうすればいい?

遠方に住んでいたり、どうしても変えられない用意があったりすると、お盆の時期のお墓参りに行けない、という場合もありますよね。

お墓参りに行きたいのに行けない場合は、いったいどうすればいいのでしょうか?

 

今まで書いてきた通り、お墓参りは必ずお盆に行かなければならない、というわけではありません

お盆にお墓参りできなかったからといって、ご先祖様に対して失礼になるわけではないので安心してください。

 

遠方に住んでいるのであれば、お盆の時期にこだわらず、連休などを利用して行けるときにしっかりとお参りしましょう。

まったく行けないという場合であれば、自宅で出来る範囲で供養するという方法もあります。

仏壇があるならお掃除したり、精霊棚を作ったり、お供え物をすることで、お墓にいけなくともご先祖様に気持ちを伝えることはできます。

ご先祖様に手を合わせて、日頃お守りくださっていることに感謝することで、立派な供養になります。

 

お墓の掃除ができないことが心配であれば、最近は墓参り代行サービスに依頼するという手もあります。

墓参り代行サービスは、自分の代わりに、お墓の全般的な掃除と仏花とお水、供え物を取り替えて、お線香をあげます。

代行業者によってサービス内容に多少の違いはありますが、一般的なお墓参りの流れで行う作業はお願いすればしてくれます。

 

見ず知らずの人にお墓の管理をお願いするのは気が引ける、と思う方もいるでしょう。

その気持ちも理解できますが、お墓が手入れされずに荒れ放題になっているよりはずっと、ご先祖様は喜ばれると思います。


お墓参りの服装について

お盆の時など普段のお墓参りでは、決まった服装というのはありません。

カジュアルすぎなければ普段着で構いません

ただし、派手過ぎる柄の服装やアクセサリー、毛皮、アニマル柄などは、避けた方がよいでしょう。

お墓の石を洗ったり、お花を供えたりするのであまり華美な服装ですと汚れが気になってしっかりお参りできなさそうです。

 

回忌法要の場合は、喪服など改まった服装でお参りします。

まだ喪服を持っていないという方はこれを機会に用意しておいてもいいかもしれません。

まとめ

単純にお墓にお参りするだけ、と思っていたのが、掃除をしたりお供えをしたりと大変な行事だったと思ったのがお墓参りでした。

お寺の敷地にあるお墓の場合はまず本堂にお参りをするのがマナーです。

それ以外は、お参りする人の気持ちと生活の都合などを考えて行うとよいでしょう。

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