「自治会に入ったけれど、やってる意味があるのか分からない」
「面倒くさいだけだし辞めちゃいたい!」
そんな意見をよく聞きます。
自治体を辞めたいと思っている人も数多くいることも事実です。
そもそも自治会を辞めるための理由は必要ありません。
辞めたいから退会するのです。
ですが、
「辞める理由をどうしようか」
「そもそも、どうやったら退会出来るのか分からない」
そんな疑問が浮かんで悩んじゃいますよね。
そこで今回は4つのポイントをまとめてみました。
・自治会を辞める理由
・退会届けの書き方
・退会方法
・自治会退会による裁判判例
自治会を退会するための方法を、分かりやすく紹介していきます!
Contents
自治会のメリットデメリット
自治会というとトラブルの温床だ!などと言われてしまいがちですが、メリットもデメリットも持ち合わせています。
まずは自治会のメリットとデメリットを紹介しましょう。
メリット
自治会に入って良かったなぁと感じる点です。
住民とコミュニケーションが取れる
そもそも自治会というものは、同じ地区に住む住民同士で作られている組織です。
住民同士が生活しやすい環境を作って、その生活を良いものにしていく。
そのような環境を目的としています。
自治会のイベントには清掃活動やお祭り、運動会など住民参加で行うものがいくつもあります。
普通に生活をしていると、なかなか近所との繋がりが持てませんよね。
ですから自治会に加入すると近隣の住民とのコミュニケーションが増えます。
子どもがいた時にも、近所の人が覚えてくれて気に掛けてくれますよ。
災害時や非常事態に対応してくれる
災害が起きて避難をする場合、
- 自治体ごとに避難場所が決められていて安心
- 自治体の会費で準備した備蓄品があって助かる
こんなメリットがあります。
加入をしていないと備蓄品の配給は受けられない場合が多いのです。
他には自分が留守中に自宅で事件や事故が起こったら、緊急連絡先に連絡が来ます。
これは自治体に自分や家族の情報を提出していて、緊急連絡先も登録されているからです。
いち早く連絡が来るのはありがたいですね。
ですから自治会を退会すると決めたら、備蓄品を多めに準備しておくのもおすすめです!
保存食は長持ちしますし、常備しておくと安心です。
地域の困りごとを話せる
自治体には住民が参加する会合や総会があります。
その時に、自分が生活をしていて不便に感じる場所や箇所を申し出ることができます。
そうすると自治体で話をまとめ、市町村に要請してくれます。
・道路の不備
・通学路の不満
・設備の故障
など、細かいことでも話せます。
個人で市町村に掛けあうよりは、スムーズに通りそうです。
デメリット
自治体に加入して嫌だなぁと感じる点です。
自治体の会費を払わなくてはいけない
自治体の会費は加入者として払わなくてはいけないお金です。
会費の詳細もそれぞれ異なりますが、その会費の中でやりくりします。
自治体ごとに金額は違いますが、年間で1万円を超えてきます。
それ以外にも寄付や募金、修繕費などが上乗せされてきます。
思った以上に高くてビックリしますよ!
会合に出席しなくてはいけない
定期的に住民が集まって議題について話し合う。
または、住民から意見を言う。
このような集まりがあります。
これもはっきり言って面倒くさいです。
特に意見がなければ行くだけムダな気もします。
清掃活動に参加しなくてはいけない
定期的に自治区内の草刈りや清掃をします。
空き地や公園、道端などを行いますが大変です。
そんな所の掃除をするなら自宅の庭の掃除に充てたい!
という考えもありますよね。
回覧板を回さなくてはいけない
自治区での連絡事項は回覧板を使って行います。
地域活動に熱心な人なら読み込むのかもしれませんが、そうではない人にはあまり関わりのない内容だったりします。
それに回覧板をお隣に届けるのも手間と感じる場合が多いです。
住民同士の関わりが煩わしい
自治会の目的である、住民同士の関係を良くする。
その為の関わりが実は関係を悪くすることもありますよね。
「とにかく近所の関わりは煩わしくて嫌だ!」
と思う人も多いと思います。
いつかは代表になってしまう
自治体に入っていると避けられないのが代表になることです。
会長や組長といった役職は順番に回ってきます。
代表になったらその期間はかなり大変になりますし、忙しくなります。
自治体を辞めたい最大の理由だといってもいいでしょう。
自治会は退会・脱退できる?
基本的に自治体を辞めることができます。
なぜなら自治体に加入するかしないかは本人の自由だからです。
法律的にも強制する権限はありません。
自治会を退会する理由は?
自治会を抜けるのは自由なので、本来なら辞めるのに理由は必要ありません。
が、自治体から抜けるといえば必ず理由を聞かれ引き止められるはずです。
そんな時の為にもしっかりとした理由を用意しておきましょう。
健康上の問題
・健康上の都合
・精神疾患の為
このくらいアバウトな説明で充分だと思います。
細かく聞かれてもプライベートな問題ですのでと濁らせましょう。
仕事の都合
・仕事で転勤の予定がある
・長期出張になる予定がある
など自治体に参加出来なくなる可能性を言いましょう。
辞めた後の言いわけは、なんとでもなります。
正直に話す
自治会を辞めたい理由は、正直にはっきり言っても大丈夫です。
・会費が高い
・イベントなどに出席したくない
・役員をやりたくない
など、自分の気持ちを理由にします。
ウソの理由を言うよりは、はっきり説明できるのでおすすめです!
何も言わない
本来ならば理由をいう必要はありません。
退会することのみ伝えましょう。
自治会の退会の方法は?
自治会を辞めるためには何をすればいいのでしょうか?
まずは自治会の会長・組長に伝える
やはりまずは自治会のトップに伝えるべきです。
ここですんなり辞められると嬉しいのですが、なかなか難しそうです。
もしくは退会届を提出します。
役所に相談する
トップに伝えてもトラブルになるようでしたら、役所に相談しましょう。
役所には住民の相談窓口があります。
役に立つアドバイスがもらえると心強いですよね。
弁護士に相談する
自治会も役所もダメなら弁護士に相談する方法もあります。
市の無料相談などを利用すれば無駄なお金はかかりません。
きっと適切なアドバイスがもらえれば、退会がスムーズに行えます。
自治会の退会届の書き方
自治会を辞めるにあたって、退会届を出した方が分かりやすくて良いでしょう。
退会届の書き方に決まりはありませんが、以下の項目は書いた方がおすすめです。
・退会する自治会の班や組
・自治会長名
・世帯主
・世帯人数
・住所
・電話番号
・退会する日付
以上を記入し、印鑑を押して提出しましょう。
退会届の書き方参考例を載せておきます。
自治会を退会して裁判になった判例は?
自治会を退会するにあたって、裁判にまで発展した場合もあるそうなのです。
そこで判例を2件、ご紹介しますね。
判例1:県営住宅での判例
(見出しに「判例1:県営住宅での判例」など内容を顔出ししてあげましょう)
平成16年 最高裁判所にて、県営住宅の自治会の会員がいつでも当該自治会に対する一方的意思表示により退会することができる。と判示されました。
判例2:町内会費徴収での判例
平成19年 東京簡易裁判所にて、マンション管理組合が、町内会費相当額を管理組合費に含めて徴収することを規約等で定めても、その拘束力はないとされた事例
退会による判例ではありませんが、町内会費を徴収することに拘束力はないとされている判例でした。
まとめ
自治会を退会するための理由や方法をまとめました。
自治会そのものに拘束力はないので、入会も退会も自由です。
ですが、自分の住んでいる近所のことなので、トラブルなく退会できるに越したことはないですよね。
口頭で伝えるだけの退会だと、あとになって言った、言わない、のトラブルになりかねないので、退会届を出すことをおすすめします。
しっかりと手続きをして、自治会に臆することなく自信をもって退会しましょう!