ソフトボール投げの記録を伸ばすコツがあります!その方法は?
「思うように投げ方が上手くならない!」
「もっと遠くへ飛ばしたい!」
と思っているのに、なかなかうまくいかない人のために、グッと上手になるフォームの練習や準備運動、その鍛え方について詳しく解説します!
私が一番苦手としていた体力テストの種目、ソフトボール投げ。運動神経を受け継いだのか(笑)一年生の息子の記録が6メートルでした…。いくらなんでも親としては「こりゃいかん!」となりました!
でも、他の生徒が見ている前で自分の運動神経を披露するって緊張するんですよね…。それでも、ソフトボール投げでいい記録を出せた人はまるでヒーローの輝きなのです。
子供がソフトボール投げの苦手意識をなくし自分の記録が伸びた時の嬉しさを味わうために、どんなことが必要なのか?詳しくまとめましたので、練習中の人も、子供に教えたい親御さんも是非参考にしてみてください。
スポーツテストのコツ種目別まとめ!の記事はこちら。
コツをつかんだ練習で鍛えていき記録を伸ばす方法、必見です!
ソフトボール投げの基本的な投げ方
まずは、何より重要なソフトボール投げの基本ルールの確認からまいりましょう!
基本ルールとやり方
1回のテストで2回投げます。
より遠くに投げられたほうの記録が残ります。
投げる時の場所
直径2メートルほどの円が書かれています。
円の中からボールを投げますが、助走やステップなどの動作は自由です。
ボールを投げる前後で円を踏んではいけません。
どこに投げるのか
円から投げる方向へ、2本のラインが引かれています。
円から30度の角度で広がって伸びています。
この2本のラインの中にボールが落ちるように投げないと記録が残りません。
記録の測り方:上記のルールを守れた上で、ボールの着地した地点から円までを測ります。
○○メートル以下の○○センチは切り捨てになります。
基本的な投げ方やフォーム
小学生のソフトボール投げについて、まずは、詳しく解説した動画をご覧ください。
右手が利き腕の場合、左足を浮かしてしっかりと右足に体重をかけます。
上半身を少し後ろに倒し、左の肩は投げる方向の斜め上向き、すると自然に右の肩が後ろに下がった状態になります。
そこから、左足をグッと前に踏み込んで体重をかけます。
ボールを持った右の肘が肩よりも上という事を意識して、下半身を回転させると、あとは足から伝わったひねりに逆らわずに、腕へとパワーを伝えてあげ、最後にボールを放ちます。
ソフトボール投げの記録を伸ばすコツ
もしかして…運動が苦手⇒全身を使うという事が苦手⇒動きが小さいのでボールが飛ばない
という悪循環になっていませんか?
実はソフトボール投げに関わらず、球技全体に言えることですが、体を大きく使うって大事なんです!
分かりやすい動画を発見しましたよ!
プロの野球選手に体が大きい人が多かったり、ダイナミックな動きの方が結果が出やすいというのも納得ですよね~!
さらに、ソフトボール投げの記録を伸ばすコツを、1〜8にまとめてみました。
コツ1:準備運動をしっかりする
何をするにもまずは準備運動と言われますが、そもそも、準備運動はなぜ必要なのでしょうか?
1.体と心の準備をする
何もない状態からいきなり動いては体もビックリします。
いつも運動をしている人でない限り、筋肉も固まっています。
ほぐしてあげて、これから動くサインを体と心に出してあげましょう。
2.これから動かす体を温めるため
細胞の活動を活発にするためには、温めること。
そして温めるためには少しづつ体を動かして筋肉を使っていきます。
3.ケガの防止
筋肉や関節などを十分にほぐしておくと、
協調している神経と筋肉の動きがよりスムーズにいき、
いつもと違う動きにも対応してくれるので、ケガの防止になります。
こちらの「トレーニングチューブ」は肩・背中・腰・腕などのストレッチをするのに役立ちますので、是非チェックしてみてください。
コツ2:ソフトボール投げをする前におすすめの準備運動
ソフトボール投げをする時にピッタリな準備運動を3つ紹介します!
1.肩や手首の準備運動
肩や手首をそれぞれ10回ほどゆっくり回しましょう。
2.股関節のストレッチ
しゃがもうとする時に片方の足は横にまっずぐ伸ばします。
これを交互に合計10回ほど。
床に座り、足を開いて上半身を前に倒すストレッチもおすすめです。
3.屈伸運動
膝が開かないようにしながらしっかりしゃがみ、
足全体の裏側を意識してまっすぐ膝を伸ばします。
10回ほどの曲げ伸ばしが膝のケガを防ぐ運動になります。
コツ3:手首のスナップを使う
野球選手の体の専門家がスナップの使い方について解説した動画があります!
投げるフォームをゆっくり見直すことを、スナップスローって言うんですね!遠くへ投げるためにはとっても必要な要素!手首の筋肉を鍛えて、回転を加えるとケガもしにくく、いい結果につながります。
こちらの「スナップボール」を使えば効果的に手首を鍛えることができるので、野球やソフトボール、ハンドボールなどをされている方にもおすすめです。
コツ4:投げる方向にまっすぐ投げる
投げる方向につま先を向けることと、ボールの持ち方によってまっすぐ投げられるかが変わってきます。
ソフトボール投げのボールには縫い目があります。
この縫い目が滑り止めの役割をしてくれるので、縫い目を意識して力を入れやすいようにします。
ボーリングの玉に指を入れるように親指と人差し指、中指を使い、薬指と小指はボールを支える程度と思ってください。
そして、先ほどのスナップを使った投げ方を試しながら、できれば的を用意できると効率良く練習できます。
コツ5:ボールは出来るだけ遠くで離す
先ほどのフォームで投げる時、下半身から伝わったパワーを手まで伝え、一番力強くボールを放てるのが、最後の前へ押し出す時です。
練習している時に実際にやってみるとわかります(息子で実験しました)が、頭の上の高さやもっと後ろでボールを投げると、力が入りにくいことが分かります。
フォームとともにボールを離すタイミングを掴んでおくと、ソフトボール投げの記録も安定してきます。
コツ6:投げる角度は45度
よく言われるボール投げのコツ45度。何故45度なのでしょうか?
ボールを投げると放物線を描いて下に落ちます。
- 真上に向かって投げる⇒上には飛ぶけれど前には飛ばない
- 低い位置から横に投げる⇒勝手に上には飛ばないし、すぐに落ちる
つまり、遠くに投げたいと思った時この間の角度にしなければ、
距離は伸びないということです。
ですがこれは、体格や風の抵抗などは入れずに考えた場合です。
それでも、練習の時点で低い角度を体が覚えてしまうと、
当日のコンディションによってもっと低い角度で短い距離になってしまう事もあります。
なので、45度を目指して練習することをおすすめします。
コツ7:体重移動を意識する
基本的なフォームのところでも書きましたが、遠くへ飛ばすためには、体重移動を意識して投げることが大事です。
ステップを踏んで投げる場合、前に踏み出した足にしっかり体重をかければ、ボールにエネルギーが効率よく伝わり、距離がのびやすくなるのです。
コツ8:腕を大きく振る
体重移動によって下半身から上半身へ力が伝わったとき、腕を大きく前へ振って投げてみてください。
ちょっと意識して、大きく振ってみましょう。
大きく振ることで、ボールに勢いがつき、距離が伸びやすくなります。
小・中学生の平均記録
同年代の子の平均記録はどのくらいなんでしょうか?
文部科学省が毎年行っている体力・運動能力調査において、年齢別の平均記録の統計がありますので、参考に載せておきます。
学年(年齢) | 男子 | 女子 |
小学1年(6歳) | 8.62 | 5.80 |
小学2年(7歳) | 12.36 | 7.71 |
小学3年(8歳) | 15.94 | 9.94 |
小学4年(9歳) | 20.02 | 11.90 |
小学5年(10歳) | 23.51 | 14.40 |
小学6年(11歳) | 26.81 | 16.33 |
中学1年(12歳) | 18.91 | 12.16 |
中学2年(13歳) | 21.29 | 13.35 |
中学3年(14歳) | 23.82 | 14.43 |
なお、小学校ではソフトボール投げ、中学校からはハンドボール投げなので、12歳からの飛距離が違っていますが、注目は数字の伸びです。
年齢に応じて体力がついてくると、記録も伸びることが分かります。
この平均と自分の記録を比べ、練習の励みと目標にしてみてください。
さらにこんな情報アリ!
11歳の小学生について1985年度と2010年度を比較すると、男女ともに50m走のタイムは遅くなり、ソフトボール投げの距離は短くなっている pic.twitter.com/Qypnq55DEN
— 親になる前に知っておく事 (@oyaninarumaeni) November 10, 2019
体格はガッチリしてきたけれど、運動能力は低下している!?ということは、ソフトボール投げを練習して記録を伸ばすことができれば、昔よりもヒーロー率は高いってことです!
ちなみに、ソフトボール投げは主に小学校のスポーツテストで行われていていますが、現在は県内の大会はあっても正式な全国大会というのはないので、同じ瞬間に競い合うことは難しいんです。
でも!平成15年に前橋の小学6年生の男の子がなんと、91.55ⅿという記録を出しています。
陸上競技として参加する時は15mの助走アリというルールが加えられるので、小学校のソフトボール投げに自信を持てたら、挑戦してみるのもいいですね!
ソフトボール投げの練習方法とメニュー・鍛え方
ここまで、基本的なルールや動き方、準備運動を紹介してきましたが、ボールが遠くへ飛んでいくイメージが湧いてきましたか?
では、さらに!ソフトボール投げの練習方法とメニュー、鍛え方とは?
おすすめの練習方法を2つ紹介します!
タオルを使った練習方法
まずは、家の中で出来る練習方法です!
タオルを使ってシャドウピッチングという練習方法をおすすめします!
ボール自体ではなく体の動きのチェックなどがしやすくなります。
- 出来れば鏡の前に立ちます。動画を撮って後でチェックしてもいいでしょう。
- タオルの端を持ち、ボールを投げるイメージでタオルを振り、そのフォームをチェックします。
手首だけの力で振りかざすのではなく、全身を使いキレイなフォームができた時には、タオルもキレイにまっすぐ動きます。
家の中やボールを飛ばして練習できない時におすすめです。
キャッチボールでの練習方法
タオルを使った練習で、体の動かし方がイメージできたら、
実際にボールを使って練習をしてみましょう。
2人で向かい合って、キャッチボールを行い、少しずつ距離を伸ばしていきます。
急に遠くまで飛ばそうとすると、肩やひじに負担がかかるので、段階的に距離を伸ばします。
特に「投げる」ことに慣れていない子は、徐々に投げる動作を練習しながら少しづつ距離を伸ばしていきましょう。
背筋を鍛える(懸垂)
全身を使うソフトボール投げですが、ボールを投げる時にひねりがある上半身の背中や腕、肩の筋肉を鍛えるのも重要になります。
そこで、学生ならではの鍛え方といえば、校庭の鉄棒で出来る懸垂です。
- 鉄棒にぶら下がります。(足がつかない高さがおすすめ)
- 腕の力を使って顎を鉄棒につけるイメージで体を引き上げます。
懸垂をする動きは日常にはなかなかないので、
始めから無理はしないように注意しながら鍛えていきましょう。
とは言っても懸垂は大変だし続かない…。
という方のために、こちらは「背筋矯正サポーター」です。
身につけるだけで姿勢が良くなり、しなやかな筋肉を作る手助けをしてくれます。
下半身を鍛える
遠くへ飛ばすためには、上半身だけを鍛えればいいわけではありません。
投げる動作は、体のひねりを使って、足でしっかり地面を踏みしめる力が大事です。
下半身を鍛えるにはスクワットが効果的です。
スクワットは誰でも一度はやったことがあるメジャーな筋トレ法なので、気軽にできますね。
やり方は以下のような感じです。
・足を肩幅に開いて立つ
・手は足の付け根に置くか、胸の前で組む
・膝の角度が90度になるまでゆっくりとおしりを下げる
(椅子にすわるようなイメージです)
・脚を伸ばして元の姿勢に戻ります
下半身に筋肉をつけるためには、ゆっくりとしゃがんで筋肉に負荷がかかっていることを意識しながらやりましょう。
まとめ
ソフトボール投げはボールと投げるだけと思いがちですが、実は全身をフルに使い、ボールを押し出すということがわかりました!
最近は自分を撮影するということが簡単にできますので、フォームのチェックに役立ててみてください。
体力テストがきっかけで向上心に火がついたのは、その頑張りが自信につながるチャンスです!
我が息子も確実に上手くなっているので、来年のソフトボール投げが楽しみです^^
今よりももっと遠くにボールを投げて、クラスの友達から「おー!!」と歓声をもらう素敵な成功体験ができるよう、願っております。
スポーツテストのコツ種目別まとめ!の記事はこちら。