うなぎといえば、
土用の丑の日に食べるもの
夏のスタミナ補充の食品
というイメージがありますが、
実はうなぎに脂がのって一番おいしい旬は天然のうなぎだと
秋から冬にかけてなのです。
しかし、養殖が進んでいる現代では年中おいしいうなぎが食べられますね。
そして夏の栄養補給としてうなぎが食べられるのも
うなぎには栄養が豊富に含まれていて私たちの健康や美容にとっても良いものなのです。
でもさすがに毎日食べたらどうなんでしょう?
今回はこちらについて詳しく解説していきます。
- うなぎは毎日食べてもいいのか?
- うなぎを食べた時の効果やメリットは何か?
- 副作用やデメリットは何なのか?
- そしておいしくうなぎを食べる方法
それではいってみましょう!
【結論】うなぎを適量毎日食べるのは要注意!!
健康と美容に良いうなぎですが、適量を毎日食べるのは
良いことなのでしょうか?
結論からいいますと、適量を食べるのであれば特に問題はないと考えることもできますが
適量だからといって毎日食べるのは注意が必要です。
何事もバランスが大切ですね。
健康に良い栄養素が詰まっているうなぎですが、
毎日食べることで、弊害がおきかねません。
多くてもせめて1週間に1,2回くらいにしておくのが良いでしょう。
以下では、まずうなぎを食べることにメリットをお伝えしますが、
逆に毎日食べる・食べ過ぎることでのデメリットについても説明していきます。
それでは詳しくみていきましょう。
うなぎを毎日食べる効果やメリット
うなぎを毎日食べるとどんな効果があり、どんなメリットがあるでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
栄養面での良い影響
まずは栄養面からみたメリットです。
うなぎには私たちの体に必要な栄養素がたっぷりと含まれていますよ。
疲労回復
なんといっても疲労回復にはうなぎがもってこいです。
うなぎにはビタミンB1,B2が豊富です。
これらの栄養素が、炭水化物の代謝を促進し、体調を整える作用があります。
ビタミンB1の量は牛乳の2.5倍、ほうれん草の10倍の量が含まれていて、
うなぎを100g食べれば1日のビタミンB1を摂ることができます。
ビタミンB2に関しては牛乳の5倍、ほうれん草の5.7倍とこちらも多いですね。
ビタミンB1と同じように体調を整える作用をしてくれます。
疲れた日にはうなぎを食べるというのが良いのですね。
土用の丑の日にうなぎを食べるのは、暑い夏は体に疲労がたまりがち。
そんな疲労を回復させるという意味で食べるようになったという説もありますよ。
骨や歯を丈夫にする
うなぎに含まれる栄養素の中で注目したいのがカルシウムです。
カルシウムの含有量はうなぎ100gあたり150㎎と多いんですね。
カルシウムと言えば、牛乳やほうれん草にも含まれますが、うなぎには
牛乳の1.5倍、ほうれん草の2.5倍のカルシウムが含まれています。
うなぎ100gで成人に必要な1日のカルシウム量の4分の1を摂取することができますよ。
脳の働きをよくする
うなぎに含まれる栄養素の中にDHAというものがあります。
これは脳の働きをよくするためになくてはならない栄養素です。
子供たちがDHAを多く摂るのは脳の発達を促進してくれるからですし、
大人は脳の神経細胞の突起を伸ばしてくれます。
さらに高齢の方たちには認知症を予防するという効果も期待できます。
美容への良い影響
うなぎに含まれる栄養素は健康に良いことばかりではありません。
もちろん体調が良くなればお肌もよくなるように、どこかでつながってはいるのですが
美容面においてもうなぎ効果はあなどれませんよ。
肌荒れ
通称「美容ビタミン」とも呼ばれるビタミンB2もうなぎには豊富です。
このビタミンB2はお肌の調子を整えて肌荒れを予防してくれる作用があるのです。
もちろん、そこから美肌につながっていきますね。
アンチエイジング
うなぎに含まれるビタミンEは老化防止効果が期待できる栄養素です。
ビタミンEには抗酸化作用があり、細胞の老化を予防するという働きがあるのです。
特に女性たちにはアンチエイジング効果があるというとうれしいですよね。
新陳代謝
新陳代謝を促進してくれる栄養素がビタミンAとコラーゲン。
皮膚の新陳代謝がよくなると、古い皮膚がはがれて新しい皮膚に生まれ変わります。
そうしてお肌がキレイになるのです。
この新陳代謝が滞ってしまうとお肌が荒れたり、ハリやツヤを取り戻すことが
できなかったりするのですね。
新陳代謝を促進してくれるビタミンAとコラーゲンはうなぎにたっぷり含まれていますので
うなぎは美容にもうれしい食品なのです。
健康面での良い影響
うなぎのメリットはまだまだあります。
私たちの健康を守ってくれるうなぎなのです。
風邪
うなぎに多く含まれているビタミンA。
このビタミンAには免疫力を高めたり、ウイルスに対する抵抗力を高めてくれる
働きがあるのです。
なので、風邪の予防やインフルエンザの予防にもなりますね。
生活習慣病
DHAは脳の働きをよくするために必要だと先述しましたが、
脳血管のつまりを防いでくれますし、記憶力や視力の回復にも役立つ栄養素です。
それだけではなく、がんや高血圧、糖尿病などの予防にも効果があります。
そして同じくうなぎに多く含まれているEPA(エイコサペンタエン酸)は
脳梗塞や心筋梗塞の予防をし、
コレステロール、中性脂肪を減らす作用もあり、血流をよくすることで
生活習慣病の予防にもつながります。
うなぎを毎日食べるデメリットや副作用は?
こうしてみてきたように、うなぎを食べるといろんな栄養素を摂ることができ
健康や美容にも大きなメリットをもたらしてくれる食品なんですよね。
でも毎日食べると副作用やデメリットもあるのではないか?
と誰もが思うでしょう。
何事もメリットがあればデメリットがあるものです。
どんなデメリットがあるでしょうか?
腹痛・吐き気・頭痛
うなぎにはビタミンAが豊富です。
このビタミンAというのは、他のビタミンのように水溶性ではなく
脂溶性なのです。
水溶性のビタミンは摂りすぎた場合でも自然に体の外に排出されるのですが、
脂溶性はそういうわけにはいかず、体の中に溜まりがちです。
このビタミンAを過剰摂取したときに、こうした腹痛、吐き気、頭痛などといった
症状が起こることがありますので、気をつけましょう。
胎児への影響
妊婦さんがうなぎを過剰摂取した場合、ビタミンAが多く節酒され、
胎児に影響を及ぼし障害をもたらしてしまう可能性もあります。
また授乳中の方が食べすぎたときには、乳腺がつまりやすく乳腺炎を引き起こしてしまう
原因になってしまいます。
妊婦さんや授乳中のママたちも食べすぎには気を付けたいですね。
高カロリー
栄養が豊富なのはよくわかったと思いますが、栄養も高いうえに高カロリーです。
脂肪も多いですし、ウナギのかば焼きなどは塩分や糖分なども多いですね。
高カロリーのものを多く摂ることで太るという現象がおきますし
塩分や糖分のとりすぎは高血圧や糖尿病などを招いてしまうことにもなりかねません。
また栄養が多いからと体が弱っているときにこそ、食べたら良いと思われるかもしれませんが
体が弱っていて胃腸機能が低下しているときにうなぎを食べると
高脂肪なので消化不良をおこし、逆効果ということにもなります。
ここで過剰摂取について一言。
1日にうな丼3杯食べたというくらいなら、問題ありません。
ところが毎日うな丼3杯となると問題になってくるのです。
妊婦さんもある1日だけちょっとうなぎ食べすぎたかなという程度では
胎児にも影響はありませんので、安心してくださいね。
でも毎日食べすぎるというのはいただけません。
過剰摂取にはくれぐれも気をつけましょう。
うなぎの効果的な食べ方
食べすぎはうなぎの効果を逆効果にしてしまう可能性はありますが
このうなぎをより効果的に食べる方法について紹介していきましょう。
食べ合わせが良い食べ物
うなぎと食べ合わせが良いもの悪いもの、そんな話
よく耳にしますよね?
何が良くて何が良くないのかはっきり言えますか?
野菜
まず、うなぎには栄養がたくさん含まれていますし
多くのビタミンがあるのですが、ビタミンCが足りないのです。
なのでビタミンCを多く含む野菜と一緒に食べると
栄養面でも満点をもらえるのではないかと思います。
ビタミンCの多い野菜と言えば
パセリ、ブロッコリー、ピーマンやパプリカなどがあげられます。
卵
うなぎと相性が良い食品のひとつが卵です。
う巻きやうな玉などというメニューもあるように卵と一緒に食べると
ビタミンBが豊富な食品同士で夏バテ防止にピッタリです。
きゅうり、わさび、ねぎ
うな丼をお茶漬けにしてわさびを添えるとおいしいとか。
わさびって私にしてみるとちょっと意外だったのですが、試してみたいものです。
夏の野菜と言えばきゅうり。
きゅうりとうなぎ、またはネギとうなぎの組み合わせも
さっぱりと食べられ、夏ばて防止になったり、
食欲のないときにも食べやすくなります。
豆腐
うなぎと豆腐もまた一緒に食べると良い組み合わせなのです。
豆腐にはビタミンEが豊富なのですが、ビタミンEがうなぎに含まれる
ビタミンB1の吸収を助けてくれるのです。
一緒に食べてはいけないもの
「うなぎと梅干は一緒に食べるな」と1度は聞いたことがあると思います。
うなぎと梅干しは実は一緒に食べても全く問題はなく、
梅干しが消化を促進してくれてかえって体に良いものなのです。
一緒に食べるのを避けたいのはスイカ。
スイカは水分が多く、夏には食べたい食品ですが、
水分が多いだけにうなぎと一緒に食べると、胃液が薄くなり
消化がよくないのです。
できれば一緒に食べるというのは避けたいものです。
おすすめレシピ
簡単でおいしくうなぎが食べられるレシピを紹介します。
ホットプレートで作るうな玉。家族で一緒に作って食べるのもおいしいですね。
こちらはうなぎときゅうりのちらし寿司。
さっぱりした食感が暑い夏でも食欲をそそってくれます。
私も似たようなレシピで作ったことがありますが、最後にうなぎのタレを少し
かけるとほんっとにおいしいです!
うなぎと卵の相性は良いですし、さらにビタミンCを多く含むニラもあわさって
最強のスタミナ食にもなりますよ。
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まとめ
うなぎを毎日食べられたら、幸せだろうなあと思ってる人も多いでしょうね。
でも実際に食べてると毎日は飽きると思いますよ。
たまに食べるからおいしく感じるというのもありますね。
また高級食材としても知られているので、
たまのごちそうということで満足感に浸ることもできますし
ぜいたく気分を味わうこともできるわけです。
もちろん、栄養価は高いので、よっぽど食べ過ぎないかぎり
体に良いことは間違いなし!
おいしく作って家族みんなで食べましょう。