受験と受検の違いは全然難しくなかった!
意味&超簡単に理解できる具体例で解説します。
一番の疑問、
「私立と公立で使い分けをしているのは一体なぜ?」
というわけで、
年末に向けて勉強に励んでいるみなさん、
それを応援している家族の方々、お疲れ様です!
今回は、
人に聞かれたり、文章にする時にも迷ってしまう、
【受験】と【受検】の違いについて、
具体例もしっかり入れて解説していきます。
実は受験と受検を調べる人って意外と多いです。
「意味が似ている?気がするから」
「ハッキリと誰かに教わった記憶がない」
という理由で、
自分が考えただけでは結論が出ずに、
検索をしている人もいるかと思います。
結論から言うと、
私立⇒【受験】
公立⇒【受検】
そして、
「それぞれのテストの目的に応じて学校側が決めている」
というのが事実です。
はい、これだけの説明じゃ、
”意味の違い&違いの理由”が明白ではないですよね(>_<)
ではでは、
この記事を読んだ瞬間から正しく使えるように、
詳しく解説していきます!
Contents
受験と受検の違いとは?
同じ「じゅけん」なのに、
意味はだいぶ違います(笑)
「けん」だけ調べてみても…
【験】ためす・積み重ねた結果
試験・験者・経験・体験・実験・修験・霊験…
【検】調べる・とりしまる
検査・検討・検索・検診・検問・点検・探検…
どうですか?
何となく言葉の意味は見えてきましたか?
そして、
一番知りたい「どっちがどう使われているのか?」
実は、歴史から理解してしまえば、
考えることなく活用できます!
意味の違い
簡単に書くとこうなります。
受験⇒試験を受ける
受検⇒検査を受ける
理解するうえで必要な、
歴史・成り立ちについても紹介しますね。
公立の学校は、
第二次世界大戦後に国民・子供達の格差を無くすべく、
学生改革が実施され、
教育を受けたい全ての人のため、
少しづつ「学校」が設置されていきました。
けれど、財源は限られていました…(>_<)
そこで、まずは中学校までを義務教育としたのです。
しばらくして、高等学校も設置されていきましたが、
まだまだ発展途上の時代…
教室や物資が足りず、頭をかかえる地域もありました。
そこで、
「生徒を選抜して入学させ、物理的な解消を目指す」
という目的で「入学試検」が始まりました。
なので、一定の基準に達した受検者に対して、
合格としています。
私立の学校は、
戦後の学生改革の対象とせず、
自分たちで学校の管理・運営をしなければならないので、
その学校のイメージや風紀を乱す生徒はなるべく避ける目的で、
面接での言葉使いや態度にまで厳しくチェックし、
総合的に判断し合否を決定します。
つまり、受験というわけです。
私立の幼稚園や学校が”おじゅけん”と言われるのは、
テストを受ける側(受験生)も、
入りたい学校を厳選して受けているので、
敬意の表れ⇒”おじゅけん”だったんですね~。
使い方の違い
【受験】入試試験・入社試験・昇格試験
【受検】視力検査・英語検定・漢字検定
並べてみると、使い方が分かりやすいですね~。
ちなみに、「入試」というのは、
テストを受ける流れ全体のことを指しているので、
「入試説明会」となり、試験⇒受験だからと言って、
その入試の中のテストの名前に検が入っていれば、
受検となる場合があることも頭に入れておきましょう!
どっちを使う?その理由は?
中学や高校の「じゅけん」は、
何となくわかってきたかと思います(^-^)
では、その他のテストに関してはどうなのでしょうか?
もちろん、
日本語の使い方や言い方に関しては、
100点満点ということは難しい!
相手に通じやすい方を使うなんてこともあるからです。
なので、なおさら…
ふと疑問に思ったり、
誰かに聞かれた時に答えられるようにしておきたいものです。
TOEICはどっち?
受検です。(正確には)
英語の能力や知識に点数(スコア)をつけるテストですが、
〇〇点以上で合格!ということではありません。
なので、受験という言い方も間違ってはいないですし、
TOEIC公式サイトなどの記述にも、
「受験生」と書いてあります。
ですが、スコアをつける時に、
英語という分野の中で個人の能力がどのくらいなのか?
を調べたい意図があるので、正確には受検となります。
日本で行われている英語検定や漢字検定と同じですね。
大学はどっち?
受験です。
現在の大学入試センター試験は、
「大学共通第一次学力試験」
と言います。
一般の大学では、それぞれの科目を受験し、
合計950点を合格とみなしています。
2021年1月の受験からは
「大学入学共通テスト」と名前が変わるようですが、
受検か受験かと問われたら元の名前通り受験としています。
私立大学が独自に実施しているテストに関しては、
その名前で判断するか、受験という認識で良さそうですよ!
ちなみに、
高等学校を卒業していない場合に受けられる、
高等学校卒業程度認定試験は、
元は大学入学資格検定(大検)という名前で、
(中学校卒業程度認定の合格を問わなくなった)
大学を受ける資格があるのかを調べるための検定です。
もとの名前に検定が入っているので、
この場合は受検となります。
高校の留年についてはこちらの記事がおすすめ!
高校で留年が確定する基準や条件は?救済措置や割合もチェック!
試験を受ける生徒の環境や、
求められる物が変わって、
内容も名前も改訂され続けます。が、
元々の意味を考えてみると、受験と受検が見分けられそうです(^-^)
受験と受検の違いを具体例で解説!
ここまで、
受験と受検の違いについて解説してきましたが、
ちょっと穴埋め形式のクイズにして、
理解できたかどうか試してみたいと思います(^-^)
穴埋めクイズ!
①「漢字検定を〇〇します」
②「私立高校を〇〇し、合格しました」
③「TOEICのテストを〇〇しました」
④「国立大学の入試を〇〇します」
さて、〇〇にはどちらの「じゅけん」が入りましたか?
答えは、まとめに書かせていただきます!
まとめ
【クイズの答え】
①「漢字検定を受検します」
②「私立高校を受験し、合格しました」
③「TOEICのテストを受検しました」
④「国立大学の入試を受験します」
これが私が考える答えになります。
”私が考える”としたのは、
学校やじゅけん先などの公式に記載されている文章でも、
「あれ?」と思う場面は多々あり、
問い合わせたところで、
正確な回答をもらえる保証はないからです。
ですが!
・一定の基準を超えたら合格なのか?
・個人の背景や総合的な点数、
その年の状況なども考慮した評価で合格とするのか?
その違いは大きいです!
この「受験」と「受検」の違いについて、
疑問を持ち、
検索をしたか?しないか?だけでも、
評価すべき行動なんですよ!
みなさんの疑問解決の参考になれば幸いです。