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水飴と聞くと、お祭りの屋台に並んでいる水飴屋さんやりんご飴などがイメージしやすいですよね。

それ以外にも和菓子や、大学芋などを作る際の調味料などとしても使われています。

 

そんな様々な使用方法がある水飴ですが、その甘さや美味しさから、

「食べ過ぎたら体に悪いはず」

「砂糖の塊のようなものだからカロリーが高そう」

というなんとなく体に悪い、というイメージを持たれる人が多いかと思います。

実際には、水飴はどんな風に健康に影響するのか、砂糖と水飴って違うのかを知ってる人は少ないのではないでしょうか。

 

私もお祭りの屋台では、必ずイチゴ飴を購入するくらいの水飴好きなので、とことん調べてみようと思いました!

 

というわけで今回は、水飴を詳しく知るため、

  • 水飴の種類
  • 食べすぎることで起こる健康への悪影響

をお伝えすると共に、

  • 水飴を食べることで起こるメリット
  • 水飴と砂糖の違い

などもご紹介していきます!

 

水飴の食べ方のコツなどを掲載している記事もあります。是非ご参考ください!
水飴の食べ方のコツは?練り方や割り箸をうまく使う方法も

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水飴って食べすぎると体に悪い!その理由は?

水飴って食べすぎると体に悪い!その理由は?

「甘くて美味しい食べ物」は、食べすぎると健康に良くない影響が出るのが当たり前というイメージがつきもののため、水飴にも同じ印象を持つ人が多いかと思います。

 

もちろん食べすぎは体に悪いです。

ところが!

この水飴、実は製造方法や種類によって健康への影響が全く違うものになってくるのです。

 

その違いを知るため、

  • 水飴の詳しい種類
  • 健康に悪い水飴によって起こされる症状

についてご紹介していきます。

水飴ってそもそもどんな食べ物?

水飴ってそもそもどんな食べ物?

水飴とは砂糖やハチミツと違い、芋やトウモロコシなどに含まれているデンプンから人工的に作られた甘味料のことです。

特徴としては固形ではなく、水のようにとろけ液体状のものとなっていてそのまま食べても美味しいですし、調味料やお料理のツヤ出しとしても幅広く使われています。

 

また、水飴は作る際の材料の違いによって種類があり、その種類によって甘さや価格、そして特徴も異なっています

今回は糖質系甘味料のデンプン由来の糖に分類されている、

  • 米水あめ
  • 麦芽水あめ

と、糖質系甘味料の糖アルコールに分類されている

  • 還元水あめ

の3種類をそれぞれ詳しくご紹介していきます。

米水あめと麦芽水あめ

米水あめと麦芽水あめ

米水あめと麦芽水あめと呼ばれる水飴は、どちらも昔ながらの製造方法で作られているものになります。

実際にどのような特徴があるのか、それぞれ表にまとめてみました。

米水あめ
  • 米と麦芽を原材料として使用
  • 甘さは白砂糖の半分以下ですが、自然な甘みが特徴
  • 米水あめの中でも、どのお米を原材料にしたかで風味が異なる
  • ビタミンB群やミネラルが豊富
  • 砂糖より体を冷やしにくい
麦芽水あめ
  • デンプンを麦芽で分解して製造
  • 褐色の水あめ
  • 甘さは水あめの中で最も控えめがだが、質が一番いい
  • 血糖値が緩やかに上昇するのが特徴
  • 昔は栄養の高さから、薬としても使用されていた

米水あめと麦芽水あめはどちらも米や麦芽などの自然の物質を原材料にしていて、甘みに関しても控えめでも優しく質がいいという風な表現をされています。

 

では実際に、

「健康にいい、米水あめか麦芽水あめを買いたい!」

となったら、購入する時にチェックする部分があります。

 

それは、原材料の表示です。

原材料表紙をチェックして、「米水あめ」「麦芽水あめ」と書かれていたら問題ありません。

しかし、「水あめ」と書かれている場合は要注意!!

 

なぜなら、この場合の「水あめ」は米水あめや麦芽水あめのような健康にいい水あめではなく、工業的に生産された、食べ過ぎると体に有害になる水飴だからです。

 

この工業生産の水あめは、大量に生産するのを第一優先としているので、高温高圧の状況で酸や酵素を利用して製造されています。

 

そのように極度に加工がおこなわれることで、

  • ビタミンやミネラルの不足を招く
  • 細胞の老化を引き起こす

などの、状態を引き起こす可能性があります。

 

咳止め薬としても効果的!?米水あめ

  • 砂糖の代わりの甘味料として使用
  • 使用頻度に合わせて2種類の量を選択できます

 

健康的な甘味料!麦芽水あめ

  • 国産馬鈴薯デンプンを100%使用
  • さわやかな甘さが特徴

 

米水あめと麦芽水あめのおすすめ商品としてご参考ください^^

還元水あめは特に体に悪い

還元水あめは特に体に悪い

工場で大量生産されている水飴以上に体に悪いとされる還元水飴ですが、実は純粋な水飴ではありません!

どういうことかというと、

【水飴】+【水素】=還元水飴(糖アルコールの一種)

そして、この糖アルコールでもある還元水飴をたくさん食べることで、様々な健康への悪い影響が起こりやすくなります。

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老化を引き起こす

老化を引き起こす

老化を引き起こす一つの原因として「糖化」があげられます。

この「糖化」とは糖質の取りすぎにより、体内で余分な糖が多くなることでタンパク質を劣化させていく働きのことです。

タンパク質が劣化すると、臓器や皮膚・筋肉・血管などの様々な部分にも影響を起こし、体の老化を引き起こす場合もます。

お腹がゆるくなる

お腹がゆるくなる

還元水飴は難消化性糖質ともされていて、人の体内では消化されにくい糖質となっています。

そのため、消化されずに大腸まで還元水あめが大量に流れ込むことで、お腹を壊しやすくなるという症状が出ます

一過性のものとはなっていますが

「美味しいから!」

とたくさん食べてしまうと、後で後悔することになるかもしれないのでほどほどにしましょう。

太る?カロリーは?

太る?カロリーは?

還元水飴は実はカロリーが低い甘味料となっています!

 

その理由としては、難消化性糖質の特徴である消化のされにくさから吸収もされないため、100gあたり230~340カロリーとなり、砂糖の2/3程度のカロリーとなっています。

低カロリーですが、砂糖と甘さはあまり変わらずダイエット食品やダイエットシュガーとしての役割も果たしています。

 

しかし

「ダイエットに最適ならたくさん食べれる!」

と、大量に水飴を食べてしまったり、砂糖より甘くないことから調味料として大量に入れてしまい、結局砂糖より高カロリーになることもあります!

 

「低カロリーだから」

と油断せずに、食べ過ぎないように注意しましょう。

水飴を食べるメリットは?

ここまで工業的に製造されている水飴や還元水飴以外にも、健康にいい米水あめや麦芽水あめも紹介してきましたが、実際に水飴を食べることでメリットなどはあるのでしょうか。

ここではメリットを3つに分けてご紹介していきます。

メリット1:風邪予防

メリット1:風邪予防

水飴のとろみは風邪の予防に効くとされています。

水飴のとろりとした特性は、食べるとのどに水飴という膜を作りウイルスが侵入しても、水飴によりのどがコーティングされているので侵入を防ぐ効果があるのです。

適度においしく甘い水飴を食べて、風邪の予防ができるなんて一石二鳥ですよね!

メリット2:のどにやさしい

メリット2:のどにやさしい

メリット1では風邪予防になると紹介しましたが、風邪をひいてしまった後でも水飴は効果を発揮します。

とろりとした水飴は、ウイルスによって痛んだのどを優しくコーティングしさらに保湿効果も発揮します。

「少しのどが痛いかも」

「風邪の初期症状が始まった」

と感じた時、多くの人はのど飴をなめるかと思いますが、のど飴よりも直接のどに届く水飴を試してみるのはいかがでしょうか。

メリット3:脳のエネルギーになる

メリット3:脳のエネルギーになる

水飴には、脳のエネルギーといわれるブドウ糖が含まれています。

そのため、

「仕事で疲れた~」

「ちょっと集中力切れたなぁ」

と思ったときに水飴を食べることで、脳が回復してくれます!

 

手軽にブドウ糖を摂取したい場合には、ラムネなどの固形状のもののほうが手っ取り早いですが、

「いつもラムネ食べてるし、たまには味を変えたいな」

と思ったときに水飴を選んでみるのはいかがでしょうか。

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水飴と砂糖はどう違う?

水飴と砂糖はどう違う?

水飴と砂糖って甘いし、なんとなく同じ種類というイメージはありませんか?

私自身、水飴は砂糖から作られているものだと思っていました!

 

しかし実は水あめと砂糖には大きな違いがあるのです。

砂糖
  • 果糖とブドウ糖が繋がってできた糖なので固形状で製造されている
  • 水飴よりも甘い
  • 水飴よりも高カロリー(上白糖のカロリー:384カロリー)
水飴
  • ブドウ糖が2つ繋がってできた糖なので液体状で製造されている
  • 砂糖の60%程度の甘さ
  • 砂糖よりも低カロリー(水飴のカロリー:230~340カロリー)

砂糖と水飴は作り方の違いや成分の違いから、固形状に仕上がるか液体状で仕上がるかが決まっています。

それ以外にも甘さやカロリーなども違っていて、全くの別物の甘味料ということが分かりました!

 

水飴は砂糖より低カロリーなので、大学芋や和菓子などの甘さ控えめのものを作るときにオススメです。

 

しかし、甘さメインのスイーツなどを作る際に水飴を使用してしまうと、砂糖より甘さが低いため大量に水飴を入れることとなり、結局砂糖を使用した時よりも高カロリーになる可能性がありますので注意してください。

 

まとめ

水飴に関する記事はいかがでしたか?

あらためて内容をまとめてみると、

水飴には体にいい種類と悪い種類がある

  • 米水飴/麦芽水あめ⇒体にいい!
  • 工業的に大量生産された水あめ⇒あまり体によくない
  • 還元水飴⇒あまり体によくないし、そもそも水飴ではない!

 

水飴を食べすぎるデメリット

  • 糖化による老化促進
  • お腹が緩くなる

 

水飴を食べるメリット

  • 風邪の予防をしてくれる
  • 喉を優しく守ってくれる
  • 脳のエネルギーになってくれる

 

水飴と砂糖の違い

  • 製造方法や成分がそもそも違う
  • 水飴は甘さ控えめで、砂糖は甘みが強い
  • 水飴の方が低カロリーで、砂糖のほうがカロリーが高い

という結果になり、

「水あめの種類を選び、食べ過ぎを抑えれば健康にいい働きをする甘味料」

であるということが分かりました。

 

私は、スース―とした清涼感が苦手で、あまりのど飴をなめたことがないです。

けれど、水飴のように甘いけどきちんとのどを保湿してくれる効果があるものは清涼感が苦手な人でも食べやすいですし、お子様にも喜ばれそうですよね^^

 

他にも、水飴を大量に食べることや使うことに注意すれば、特性やメリットを生かしてお菓子作りや料理作りのレパートリーを増やすこともできそうですね!

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