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床屋さんの前でクルクル回ってる赤青白のシマシマのあれ!

サインポールと言う名前が、ちゃんとあるんです。

 

それに実は、あのクルクルしてる赤青白にもそれぞれ意味があるんですよ。

小さい頃、父の散髪に着いて行っては、クルクル回るのが楽しくて見ていた私。

当時は、名前があるなんて思っていませんでした。

 

単なる床屋さんの看板なんだと思ってたから、サインポールという名前があったなんて!

サインポールについて、

  • 名前の由来は?
  • 赤青白色にはどんな意味があるの?
  • どうやって回ってるんだろう?

など、気になる事がたくさん出てきたので、サインポールの意味や名前の由来、仕組みについても解説していきます。

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床屋のクルクル回るやつの名前はサインポール!

床屋のクルクル回るやつの名前はサインポール!

床屋さんの店先で、クルクル回ってる赤青白のやつ、サインポールという名前なんです。

 

聞いたことありましたか?

ちゃんと名前があるんですよ~。

チビッコもすごく気になって見てますよね~。

クルクル回って不思議な動きだし、楽しいんですもんね。

 

ここからは、私が調べたサインポールについての情報を、細かくお伝えしていこうと思います。

 

サインポールの意味は?

サインポールの意味は?

 

サインポールは、そこが床屋さんであることを表す円柱形の看板です。

赤青白の縞模様が目を引きますよね。

サインポールがあると、そこが床屋さんだとすぐにわかります。

 

実は、赤青白のサインポールは世界共通なんですよ!

 

世界でも、理髪店では赤青白が使われているんです。

サインポールについて、詳しく調べてみました。

バーバーポール(barber’s pole)

サインポールは、英語圏ではバーバーポールと呼ばれています

英語のバーバー(barber)は、ラテン語で髭を意味するバルバ(barba)という単語から来ています。

バーバーは「髭を剃る」という意味があるんですよ。

 

理容師は、今のように髪を切る仕事というよりも、昔は髭を剃ったりカツラを調整するのが主でした。

理容師がいるバーバーショップの目印だから、バーバーポールと呼ばれているということですね。

 

サインポールは、理容所を示す細長い円柱形の看板。赤・白・青の三色の縞模様(レジメンタル・ストライプ)がクルクルと回転する。

「サインポール」は和製英語で、英語では barber’s pole または barber pole と呼ばれる

 

柱状(ポール)の看板(サイン)だから、サインポールというわけです。

サインポールと言う呼び名は、和製英語だったんですね。

有平棒

サインポールは、有平棒=あるへいぼう」とも呼ばれていました。

これは、安土桃山時代にポルトガルから伝来した、ひねりを加えた砂糖菓子の有平糖に良く似ていたから。

ちなみに有平糖はこちら。

確かに、ネジネジした縞模様が良く似ていますよね。

ここから名前をつけたのも、納得できます。

 

有平棒、なんだかすごく和風な呼び方ですよね。

回っていたら営業中!

サインポールが回っているのは、営業中の合図。

中に蛍光灯が入っている物もあるそうで、閉店後に消灯する場合と、明かりはつけたまま回転はさせないという場合があります。

 

そう言えば、床屋さんが閉まっている時、サインポールは回ってないですよね。

ちなみに、営業中でも予約のお客様でいっぱいという時に回転を止めることもあるそうです。

クルクル回ってるサインポール、ついつい目がいってしまいすよね。

サインポールの由来は?

サインポールの由来は?

サインポールの由来には諸説あるんです。

中世ヨーロッパの床屋で簡単な外科治療や抜歯、瀉血も行っていた事に由来するという説。

赤青白はそれぞれ、動脈、静脈、包帯からきているという説も。

最初は血液と包帯を表す、赤と白のだけだったけれど、これに青が加わったという説もあります。

 

その中でも良く知られているのが、赤は動脈で青は静脈という説ではないでしょうか。

ただ、サインポールの由来はこれ!と断定できる物はないんです。

さらに、どれも一概に違うとは言い切れないんですよ。

 

ここからは、色々ある説の中から代表的なものについて、解説していきますね。

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由来はヨーロッパ?

サインポールの有力な由来としては、中世ヨーロッパという説があります。

中世ヨーロッパでは、そもそも修道院が病院も兼ねていて、医療は僧侶の仕事でもありました。

 

ローマ法王によって、

「見苦しいから僧侶はきれいに髭を剃るように」

との法令が1902年に出されたんです。

 

そこで、僧侶同士でお互いの理髪をするようになり、修道院は紙を剃らせるため、外部から床屋を雇いました。

このことによって、教会と理髪師に密接な関係が生まれたのです。

 

日常的に髭剃りをする床屋は、刃物の扱いにも当然慣れていました。

それで、修道院で僧侶が行っていた外科手術の助手を理髪師に頼むように。

 

外科手術や抜歯、瀉血治療などを手伝う理髪師は、理容と外科の技術を兼ねた

  • 「理容外科医」
  • 「床屋外科医」

などと呼ばれるようになりました。

 

1700年代に入り、理髪師と外科医をはっきりと区別する法令がだされたんですよ。

その際に、外科医は赤・白、理髪師は赤・青・白の看板と決められたことが由来とも言われています。

 

赤、青、白の色の意味は?緑もある?

サインポールの赤、青、白にはそれぞれ意味があるんですよ。

赤は動脈、青は静脈、白は包帯というのがよく知られている説なんです。

 

確かに、私もこの説明をいつだったか、TVで見た記憶が・・。

けれど、血管に動脈と静脈があるということが発表されたのは1628年のこと。

それ以前に赤青白のサインポールはあったはずという意見も多く、青=静脈という説は違うのでは、とされることも多いようです。

 

ちなみにこちらは赤と緑のパターンのサインポール。


なんだかイタリアっぽい雰囲気ですよね。

 

 

こちらのサインポールは、なんと黄色まで・・・。

実際に見かけた事はないですけど、かわいらしい雰囲気ですよね。

瀉血

《瀉血=しゃけつ》とは、体の「悪い血」を抜いて病気を治す治療法。

12~13世紀のヨーロッパで、当時外科治療もしていた理髪師が、病気の治療法としてよく使っていました。

でも、「悪い血」の定義はあいまいで、現在はごく一部の病気の治療に稀に行われるぐらいだそうです。

瀉血の順序は

  1. 患者に棒を握らせる
  2. 腕を棒に固定する
  3. 棒の下に受け皿を置いておく
  4. 腕に切り込みを入れる
  5. 血が棒を伝い受け皿に落ちる

というもの。

瀉血に使われる棒は、患者の血で汚れるので、もとから赤く塗られていました。

 

瀉血治療のあと、使用した赤い棒と傷口に巻いた包帯を洗浄して、床屋の軒先で干していると、白い包帯が赤い棒にクルクルとらせん状に巻きついたのです。

そのらせん状の模様がサインポールの原型になった、ともいわれているんですよ。

 

動脈と静脈

動脈と静脈

赤は動脈、青は静脈という説があります。

確かに、私もこの説明をいつだったか、TVで見た記憶が・・。

けれど、血管に動脈と静脈があるということが発表されたのは1628年のこと。

 

それより前に、赤青白のサインポールはあったはずという意見も多くて

「青=静脈という説は違う」

とされることも、多いようです。

 

野戦病院

戦争の時に、野外に設営されるのが野戦病院です。

1815年のワーテルローの戦い。

あの有名なナポレオンが敗北し、ナポレオン最後の戦いとなりました。

その戦いの際、フランス軍が野戦病院の旗棒に、赤青白のフランス国旗(トリコロール)を巻きつけていたのが由来という説もあります。

確かに、サインポールはトリコロールカラーですもんね。

別名はシャインポール!

サインポールには有平棒という別名の他に、シャインポールとも呼ばれるそう。

ポルトガルから伝来した砂糖のお菓子alfeloaを漢字にした有平棒。

江戸時代あたりから使われはじめ、時を経てシャインポールと呼ぶようにもなったとか。

また、現代ではLEDが入っているタイプのサインポールをシャインポールと呼ぶこともあるようです。

 

青にはいろいろな説がある

当初のサインポールは赤と白で「血液と包帯」を表していました。

そこに青が加わったのには、さまざまな説があり、確定されたものはありません。

青の由来については

  • アメリカの国旗(星条旗)の色から
  • 「理髪師・外科医組合」が「理髪師組合」と「外科医組合」に分かれた時に理髪師は赤青白、外科医は赤白の看板をつかうようになった
  • ナポレオンがワーテルローの戦いの時に、負傷兵の目印になるようにフランス軍の目印として国旗(トリコロール)を棒に巻きつけていた

などの説があげられます。

理容師が簡単な外科手術などもしていた時代がありましたが、その後、外科・歯科などが進歩して専門ではない理容外科医は問題視され始めました。

そこで、理容と外科を完全に分離させる法令が出され、その時に理容師は赤青白の看板、外科は赤白の看板を使うように決められました。

その流れから床屋さんの看板は現在の赤青白の3色になったとも言われています。

青が加わったのは後からだったんですね。

 

サインポールの仕組みは?

サインポールの仕組みは?

赤、青、白の配色がクルクル回転して、見てて飽きないサインポール。

クルクルと上に向かって、吸い込まれていってるように見えますよね。

小さい頃、時間を忘れて見続けた人もいるのではないですか?

いったいどんな仕組みなっているのか、解説していきますね。

どうやって回っている?

さて、クルクル回るのが楽しい特徴であるサインポール。

いったい、どうやって回っているんでしょうか。

 

スタンダードなタイプのサインポールの構造は外側から

  1. 筒状の透明なポール
  2. 同じく筒状の白地に赤と青の帯が交互に描かれいるポール
  3. 蛍光灯

となっています。

蛍光灯で照らされた白地に赤青の帯が描かれた筒状の物が、モーターの力でクルクル回っているんです。

ほとんどのサインポールが右上がりの「Z巻き」になっているので、延々と上に上がっていくように見えます。

実際に上がっていってるわけではないのに、そう見えてしまうこの現象を「錯視」といいます

「錯視」とは目の錯覚のことで、実際とは異なって見える現象なんです。

サインポールは「錯視」で、クルクル上がっていくように見えてたんですね。

 

サインポールの電球交換動画で、分解されたサインポールの各パーツの様子を見ることができました。

 

大まかなパーツのイメージができますよね。

サインポールの種類

よく見かけるサインポールは店先で自立しているタイプ、もしくはお店の壁などに取り付けらているタイプなど。

ちなみに、壁に取り付けられているタイプは、サインブラケットとも呼ばれたりします。

色々なサインポールを集めてみました。

 

こちらのサインポール、コンパクトでかわいいサイズですよね。

 

すごくおしゃれなタイプも見つけましたよ。


 

らせん状じゃないのを見つけました。

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#サインポール #床屋 #理容室

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お店の看板とセットになってるタイプもあります


 

色々と種類があるものなんですね~。

皆さんも、珍しいサインポールに出会えるかもしれませんよ。

美容院にはサインポールはない

床屋と同じく髪を触る、美容院にはサインポール基本的に見かけませんよね。

これには理由があるんです。

美容師の歴史、理容師よりも浅く、サインポールが出回り始めた時期には、まだ美容院がありませんでした。

だから、美容院には入り口にサインポールを置く習慣がないんです。

でも、最近は美容院用のサインポールも販売されていて、看板として置いている店舗も増えてきてはいます。

その場合は、床屋さんとの区別のために、オレンジや緑などカラフルな色のサインポールが使われていたりします。


おしゃれなサインポールですよね。

 

さらに看板一体型の美容室サインポールも発見しました。
https://youtu.be/Uyfh5r-DUKE

美容室のサインポールも、結構ありますね。

これからは、注意してみてみると面白いかもしれませんよ。

 

ネットで買えるサインポール

ここまで、いろいろな情報をまとめてきたサインポール。

実は、ネットで買えちゃうんですよ。

床屋さんじゃなくても、お部屋のインテリアにしてる人もいるみたい。

確かに、ポップでかわいいですもんね。

 

サインポールのかわいいカフスボタンもおすすめです。

 

サインポール、カラフルでかわいいからアクセサリーもオススメ!

 

家にサインポール置くのはためらいがあっても、これなら使えますよね。

 

まとめ

床屋の店先でクルクル回るやつについて、調べた結果

  • 床屋のクルクル回るやつの名前はサインポール
  • 世界共通の床屋の目印である
  • 別の呼び方にバーバーポールや有平棒
  • 回転してるときは営業中である
  • 赤青白にはそれぞれ意味がある
  • 由来は有力説が色々ある

 

など、さまざまなことがわかりました。

諸説ある由来などについて、皆さんはどの説に、いちばん納得できましたか?

もし、サインポールに興味がわいたなら、かわいいアクセサリーなども探してみてはいかがでしょうか。

外出した時に、サインポールを見かけたら、この記事を思い出していただけると嬉しく思います。

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